紙の本
呪と自然
2017/07/05 09:53
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師は高校生のころから大好きです。呪の話で説明される独自の世界観には、今も大きな影響を受けています。「蛇の道行」に出てくる、陰陽の法や呪と自然の関係についての二人の会話がいいです。
紙の本
「ゆこう」「ゆこう」の先へ。
2016/06/29 17:33
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後余韻がもっとも残ったのは「役君の橋」。
役行者と橋といえば、一言主の話かと思えばそうではなく。
陰陽師といえば、晴明と博雅の「ゆこう」「ゆこう」から始まる二人の道中と思えばそうではない。
ないないづくしの意外性がよかったのかもしれない。
「首をかたむける女」の情感もよい。
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本作では題名通り蒼い猿が登場する巻であり、これがまた、短編では完結する話でありながら、連作的に登場するし、孫悟空に関づけられて物語れるため、これは後まで尾を引きそうであり、今後、長編で語らることになるのかなという感がある。そもそもの猿の出自が語られていないので、このあたりだけで話がつむげそうなのだ。
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『陰陽師』シリーズの最新作。
このシリーズはやっぱり、ちょっとクドいぐらいの風雅がいい。季節の移り変わり、庭に咲く花、雪、そして笛や琵琶といった楽の音……煌びやかな平安朝の風雅と、その後ろからゆらゆらと立ち上る人ならざるものの対比にうっとりしてしまう。
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きっかけ:一定期間読まないでいると中毒を起こす(笑)
ひさしぶりの陰陽師。図書館で予約して受け取ってから家に帰って一気読み!中毒になりかけてたようです。
土御門大路の屋敷の庭の描写に季節を感じて、
で、そこでゆるりと酒を飲んでる二人の会話に微笑んで。
そして、『ゆこう』『ゆこう』 でニヤリとする。
このままどこまでも続いてほしいシリーズ。
今回は、久しぶりだからか おおっ(いつもとちょっと違う)と思う展開があって楽しかったな。
鬼市
「ゆこう」「ゆこう」がいつもの二人ではなかった。
役君の橋
まさかの「ゆけぬ」に爆笑。
なんだか優しい気持ちになった。
吉野、いいなぁ行きたいなぁ。
からくり道士
可愛いお話。
蛇の道行
珍しく清明が迷った。
その傍らに立つ博雅の優しさよ。
月の路
蝉丸法師登場。
竹生島、いいなぁ行きたいなぁ。琵琶湖。
蝦蟇念仏
先がありそうな結末。
仙桃奇譚
道満法師登場。
やっぱり、道満様もいい漢だと思うのよ。
安達原
安達が原の鬼婆の話。
それが陰陽師にかかると。。切ない恋物語に。
首をかたむける女
怖い話かと思いきや。博雅いい漢の話。
舟
幻想的。
役君の橋、からくり道士、仙桃奇譚がお気に入り。
他の方々のレビューで、日本酒をちびりちびりとやりながら読む というのを見て!
そうか!そういう楽しみ方もあったのか!!と後悔!
学生のように一気飲みしてしまった。(笑)
次に このシリーズ読むときはそうしようっと。
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安定の『陰陽師』。
同工異曲との謗りもありましょうが、異曲は異曲。
同じような雰囲気を漂わせつつ、きちんと違う作品に仕上げているのは流石です。
『仙桃奇譚』では“斉天大聖などと名のる石猿”の話が出てきてニヤリとさせられたり。
『安達原』も夢枕さん自身の『黒塚』とはまたずいぶんと趣の違う作品になっています。
この『安達原』の1章に描かれている、博雅と月の合奏?が今回一番のお気に入りです。
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美しきかはひらことなり、飛び去った財宝。困惑した屋敷の主は、晴明に使いを出すが—(「からくり道士」より)。
安倍晴明と源博雅が活躍する人気シリーズ最新刊。全十編を収録。
2014年2月2日読了。
晴明と博雅の相変わらずのやりとりが心地良かったです。
この二人にかかると深い業も罪も、ふわりと軽くなる感じ。それがまた物語をせつなくさせている感じ。
さらに人間味を増してきた道満もまた、いい味を出しています。
まだまだ続きそう……と作者があとがきに書かれていたのが、とても嬉しかったです。
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陰陽師シリーズ、最新作。季節の香りがする。単行本で読むのも良いけど、雑誌で季節を味わいながら読むのも良いかも。
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晴明と博雅の二人の関係が、読んでいて、心地よい。晴明ではないけれど、博雅は本当に良い漢だなと思う。今回は小短編のようなものが多く、そんなに大きな事件に巻き込まれるわけではなかったけれど、やはりこのシリーズは読んでいて心地良いなと思った。晴明の家で、晴明と博雅が二人でお酒を飲んでいるシーンが一番好きです。
追伸:博雅の『行かぬ』には、衝撃でした(笑)
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時代は鎌倉時代か?陰陽師の安部晴明が源博雅、蝉丸法師と供に難解なオカルト問題を解決する短編集。何だかふわふわした感覚の内容で途中断念する。
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朗読会一遍行ってみたい。
『首をかたむける女』が一番夢枕さんらしくて好き。
…キマイラ、小学校の時集めていたけどあんまり進まないから売っちゃったよ…栗本さんの二の舞は困るっかそれは田中芳樹先生でも言えるが。
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このシリーズは文章から情景が浮かんでくる素敵な作品!(*´∇`*)毎回、読む前に今度こそは毎夜一話ずつ読むぞ!と思うのに途中でペースを乱して早く読み終わってしまう(-"-;)でも、まだまだ続くみたいなので次を楽しみに(^^)♪今回の注目はいつも晴明と「ゆこう」「ゆこう」と言ってる博雅が「いや、ゆ、ゆけぬ……」って口を尖らせる場面ですね(^o^;)
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L 陰陽師 蒼猴ノ巻
今回はあのキメ台詞があんまりなかったような。
陰陽師は秋の夜長に読むのが一番、時間を感じられていいかもと思った。
シリーズ作中にはいろんな季節が描かれるけれど、気持ちとしては秋が一番あってるな。
それにしても「ゆこう」否定(笑)
一番の衝撃だったな。
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いつもどおりの二人である。と、この安定感がホッとします。このまま、永遠に続いていくであろうお話です。今でも一条戻り橋のそばでは、きっと、二人が盃を交わしているだろうと信じられるお話です。
読みはじめはあっさりしていて、あとの話が待ちきれず、次へページを進めさせ、おしまいには甘さと美しさで全体の余韻を響かせ、あぁ、そうか、この1冊で、きちんとしたフルコースの仕立てですね。
とても、満腹。だけど、すぐに次の食事がしたくなります。
「お前もよい漢だなあ……」ということで。
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今回もなかなか良かった。
博雅は楽の音だけでなく、その言霊も晴明の救いになっているんだなぁと改めて感じる。
どうまんが映画などでは悪役になることがあるのだけれど、こっちはちょい悪オヤジ時々ムチャクチャ漢前!「桃」の話はまさにソレでした!!