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おもんないので途中で止めた。
心理学上の俗説が、実は違うんだよ、と言う集まりなのだが、本としてはそれがどうしたのと言う感じ。エピソードとしてもつまんない。
巻末についてる、一行あるあるみたいな奴の方が面白かったくらいで。
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四人の心理学者が50の心理学神話を斬り捨てていく。右脳人間左脳人間,サブリミナル効果,モーツァルト効果などなど,「メディア御用達の心理学者もどき」が撒き散らす俗説を,1000にのぼる先行研究に基づいて検証。その多くを歪曲や誇張と片付けている。
神話の否定がメインではあるが,それに終始するわけではなくて,ちゃんと根拠の存在する心理学ネタ10についても紹介。…ただこれらのネタのいくつかからは,残念ながら俗説と似たような胡散臭さを感じてしまった。インパクト狙いすぎて同じ穴の貉にならないためにも,もうちょっとこの部分の記述に厚みが欲しかったかも。
全体的には良本。 こういうカウンター情報がもっと普及して,テレビ番組,自己啓発本,雑誌,映画,インターネットなどの通俗心理学産業が縮小するのは大歓迎。「話のネタに便利」という都市伝説の特徴に「科学」の権威を加えて稼ぐ神経神話のビジネスモデルは,さらに悪質なニセ科学の蔓延の下地作りにもなっているだろうから。
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幸福感は生活環境ではなく遺伝子で決まるというのが発見だった。つまり、いつも朗らかな気分で居られればどんな境遇でも幸せということだ。
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タイトルの通り、世俗的に言われている迷信を切っていく本。
迷信と言っても「ディスレクシアの特徴は逆さ文字である」のように日本ではあまり関係ない話題、モーツアルト効果や抑圧された記憶のように旧聞に属するようなものも多く、玉石混交ではある。参考文献がしっかりしているのがよい。
また、各章は独立しており空き時間で読むにはよい。
面白かったのは睡眠学習の章で、睡眠学習に効果ありとしている研究では脳波などによる睡眠チェックを行なっておらず、これをしっかりチェックしている研究では睡眠学習の効果が認められていない。と、いうことで、睡眠学習は実は音声を流している間、被験者が起きて聞いているだけなのではないか、だったら起きている間にやればいいんじゃないか、というもっともなツッコミがみられる。寝ている人に水をかけ、後で聞くと雨漏りの夢を見ていたというなど、外的な刺激を夢に統合することはある程度可能らしいが、ごく単純な内容に限られるので、睡眠学習は不可能
・マルチョイ式のテストでは、最初に丸をした選択肢について疑問が生じたら変更したほうがよい。これはテストで消した跡があるかどうか、など多数のデータを検討した結果、正解から間違いになるよりも、間違いから正解になっている方が多かったことが確かめられている。最初の直感を信じるのはよくない
・満月の夜に交通事故が多い、というデータはあるが、後で検証してみたところ、その期間の満月の夜は週末が多かった
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心理学の世界にも都市伝説並の俗説が多くはびこっていると著者たちは警告を鳴らしている。「通俗心理学」にはおなじみのものが数多くある。
例えば、人は脳の10パーセントしか使っていない、モーツアルトの音楽を聞かせると子供の知能が伸びる、睡眠学習は効果がある、男女のコミュニケーションは全く違うなどどこかで聞いたことがある説が多い。
しかし、著書では、それらの「常識」になっている「ブードゥー心理学説」に対して問題を指摘している。どうして注意しなければならないかとして次の3点を挙げている。
1. 心理学神話は有害でもある
2. 心理学神話は間接的にダメージを与えてしまう
3. 心理学神話を受け入れるとほかの分野でもきちんと考えることができなくなる
知らず知らずのうちに「思考停止」になり、間違った説を信じることで、日常生活に支障をきたす。あるいは心理学者もどきの発売する本、CD、DVDを買っても効果が上がるどころか潤うのは「教祖様」の銀行口座で、貢ぐ側は効果が出ず財布はやせ細っていく一方という結果になる可能性がある。
俗説は広く社会に浸透しているので、打破するのは台所でガサゴソしているあの黒い物体を一網打尽にするのと同じぐらい至難の業だ。心理学の説も時代が変わると正しかったものが間違ったものに、また逆の場合もある。踊らされずにうまく活用したいものだ。
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多少なりと心理学やそういった話題にかかわるならば、必読!今まで使い古されてきたネタ?に間違いがあるとは・・・とほほ。しかし、巻末の索引はかなり役に立ちそう(これから)!
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なんだろう?どういうことだろう。面白く無いんだよね。題からして薄い内容はある程度覚悟していたものの、参考資料と索引があるから、これは辞書的に使うものかしら?そうであるには徹底していない中途半端な印象。
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俗説、迷信を論破するにあたり「そのようなことは証明されていない」「そういった現象は確認されていない」では、ビリーバーには届かない。本書は、採り上げる事例はとても良いと思うが全体にこのようなトーンで構成されており、一つの事例に割くスペースの少なさを考慮すると、もっと大胆に、結論・論拠・出典に絞った構成で良かったかと思う。
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ボリュームが多すぎ、自分の興味ある部分だけ読んだ。
・何か意外なことを決めつけるような心理学は、正しくないことが多い
・人は、似た者同士で好きあうのが一般的。似た者同士でちょっとだけ異なる、というのが惚れあうポイント。
・答えに自信がない時、直観を信じる、というのは嘘。場合に依る。(おそらく、失敗経験が強烈に残ってしまった人間共通の経験からきた言葉。)
・ミドルエイジクライシスは嘘。人に依る。
・ポジティブ思考でガンは治る、というのは言いすぎ。
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evidenceとargumentに基づくとpopやfolkなpsychologyでまことしやかにいわれる話は怪しいものが多いよという本。50の俗説以外にも巻末に多くの説とその説に対するコメントが載っている。見開きの2頁に要約すると分かりやすくなると思うが,この「分かりやすさ」こそが俗説誕生の起源でもある。その意味ではこの本の内容を踏まえると体裁や構成はこれでいいんだな。
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思春期の子どもたちはほとんどが心に問題を抱えるものだというのは間違った認識であり、ほとんどの子どもたちは両親とも環境とも友好な関係を築いている。一部家庭環境に問題がある子供のみの反抗期であり、映画やその他情報で当たり前になっている思春期は全員に当てはまるものではない。
人間の記憶とはスキーマ的である。
スキーマとは記憶の中にある組織化された知識構造もしくはメンタルモデルのこと。人は過去の学習や経験からスキーマを獲得し、それが新しい経験や過去の経験の知覚を方向づける。
怒った時にそれを沈めようとして物にあたったり、大声を出したりするのは逆効果で、むしろ怒りという火に油を注ぐ状態になることが多い。またカタルシスは誤りであるとも。
本の構成だが題から結論までの途中が長くて読むのに時たまダレる時がある。典型的な洋書です。もっと結論までを短く書いてほしいものです。
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もう有名になってる話も多いけど、そこそこおもしろい。
「アルコール中毒の現実的な治療法は禁酒である」は信じてた。
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メンタリストDaiGoが推薦していた本ですが、確かに面白い。巷であたかも信じられている数々の神話(俗説)を科学的に検証した労作です。執筆者4人、翻訳者12人という大布陣で、訳者あとがきも素晴らしい。科学的検証云々の話がまだるっこしい人はこのあとがきだけを読んでも基本は押さえられます。ただ、「科学は神話と神話の批判から始まる」という科学哲学者カール・ポパーの言葉通り、反証可能性こそが科学を非科学と区別できる基準という前提に立っており、あくまでも現時点での科学的経験値的事実における考察であり、本書で書かれていることが未来永劫正しいかどうかは別だということは留意しておく必要はありそうです。
個人的には神話21「睡眠学習」神話23「ウソ発見器」が興味深かった。
さらに、巻末付録として検討すべきその他の神話として日常の話題でも使えそうな俗説が約200個取り上げられているサービスぶりです。
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サブリミナル効果、中年の危機、催眠術による記憶の復活、高齢者への偏見等、世間に広がっている誤った情報をエビデンスを基に否定する本。
10年前の本だし、アメリカでは広まってるが日本ではそんな広まってない俗説もあったりするけど、人の直感がいかに当てにならないか、相関関係と因果関係の勘違いの多さ、メディアの影響力がいかに大きいかが分かる。
特に「〇〇な人は××をよくする」という先入観があると、"〇〇な人が××をした場合"は記憶に残るが、"××をしなかった場合"は記憶に残らないので、結果としてその人の中に「やっぱり〇〇な人は××をするんだ」という誤った相関データが蓄積される問題は、偏見・差別の強化に繋がるから気を付けた方が良さそう。