投稿元:
レビューを見る
第1章 朝食の起源・進化・名前
第2章 時代による朝食の変遷
第3章 さまざまな地域の朝食
第4章 朝食の豊かなかたち
第5章 朝食への思い
投稿元:
レビューを見る
朝食の暦史なんて思ってもみなかった本を発見したとき、驚いだと同時に、よくこんなテーマで本が書けたなあと思った。朝食に関する資料をかき集めるのは大変だったのは想像がつく。
朝食に関してその起源をたどったり、朝食の語源や名前がどう変わっていったのか、さらにさまざまな文学作品に出てくる朝食の場面を活用した著者なりの分析をしているのが印象に残る。
世界を見渡せばいろいろな朝食が見えてくる。最後の世界の朝食19のレシピがついている。洋梨と生姜のマフィン、チュロスなど。必要な材料と分量が書いてあるので自分で作ってみるのもいいし、買えるなら店で買って食べるのもいい。
朝食の歴史があるのなら、昼食の歴史、夕食の歴史、夜食の歴史も読んでみたいなあ。誰か執筆してくれないかなとふと思った。
投稿元:
レビューを見る
たかが朝食という日常の行為でも、
歴史を調べるのは至難の業。
狩猟・農耕から、食物の保存、働き方・・・その他諸々を、
多くの資料から解読していく。
世界各地の気候・風土と食材、調理法。
更に、多くの文献・・・主に日記や文学からも朝食を
拾い出していく・・・まぁ、英国文学が多いけれども。
歴史書は、それが書かれた年代が重要という、基本も再認識させられる。
「オデュッセイア」書かれたのは、トロイア戦争から
数百年後だから、朝食の内容も想像の域でしかないわけだね、確かに。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り、「朝食」の歴史についてまとめられた一冊。
欧米の話が中心ですが、アジアや中東、アフリカの朝食についても触れられています。
著者が言語学者でもあるということで、朝食に関する言葉の起源なども掘り下げられていて、やや難しいですがおもしろかったです。
個人的には、文学作品を通して、その時代や地域の朝食文化について考察している部分が興味深く、取り上げられた作品も読んでみたくなりました。
文学作品でも、食事シーンというのは数多くありますが、「朝食」という一点に注目して読むというのもおもしろそうです。
写真や絵画など、朝食に関する資料も多数掲載されているので、そうしたものもじっくり眺めてみると本当に楽しい。
食文化は本当に奥深くて、おもしろいものだと改めて感じさせてくれる本です。
最後に、世界各地の朝食メニューのレシピも掲載されていますが、やはり朝食メニューだけあって、難しいレシピはなく、真似できそうなものばかりでした。
◇おすすめポイント
・文学作品内の朝食シーンを通した、「朝食文化」の考察
・言語学者の著者ならではの「朝食」にまつわる言葉の掘り下げ
・朝食レシピや絵画作品など、朝食をあらゆる角度から楽しめる構成
◇こんな方におすすめ!
・「朝食」が大好き
・食文化を学びたい
・西洋の文学作品が好き
投稿元:
レビューを見る
朝食という言葉から発想するものに魅力を感じるので、タイトル見て中身を大して確かめずに図書館で借りた。
結果としては、読み飛ばしながら、少々苦痛を感じながら読み進めることになった。
朝食の言葉の変化、文学作品の中の朝食の位置付け、機能について書かれてるけれど、ヨーロッパ文学はじめ英仏中心すぎて…。
ただ、日々の朝食や朝の時間に対して、より意識的になったと思う。