美雪晴れ みんなのレビュー

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澪は太夫の身請けのために一歩踏み出す。

この巻は今までのこと、澪の両親、今までに出会った人たちに教わったことなどがギュッとつまって、それらを踏まえた上でこれからどういう道を歩くのか澪は決めたのであろうという感じを受けました。
次が最後なのは淋しいけれど、澪は蒼天をあおがないとね。

始めのほうに昆布を差し入れてくれ、今でも時々出てくる昆布のご隠居が個人的にすごく気になります。
あの人は一体どなたさま？

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じんっと横たわる切ない気持ち。

つる屋に関わる人がみんな、仕合わせの道を歩もうと
進んでいる。けれど、でも、切ない。

もうすぐ、会えなくなってしまうからかな。

澪ちゃんの選んだ道の先に、たくさんの人の
健やかな暮らしが続きますように。

そして、そして、そして、政吉さんに
「自分の食を疎かにする」って怒られてたけれど、
澪ちゃん自身が自分のことを慈しんでくれますように。

源済先生が報われるといいなぁ。。

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料理がまた前面に出てきたようで、本当においしそう。澪の覚悟に迫力すら覚える。夢に近づいているなー、がんばれ。

源斉先生がここにきてついに。小松原さまはもう出番ないなー。。と思った直後にまさかの！
小松原さまと結ばれることはなさそうだけど、元気そうな様子を見られてうれしい。
しかも、琥珀寒って銀二貫のあれよね？つながってる～

次巻が最後か。終わるのはさみしいな。

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喉が鳴る。涎が口中に湧く。

澪の料理は、料理人の定まらぬ心とは裏腹に、ちゃんと心星を指し続けているのだった。

滋味という言葉は澪の料理にこそふさわしいのだな、とあらためて思う。

鼈甲珠の味わいもまた、野江を思う澪の心がこもる滋味。昔ながらにも、美緒を気遣う澪の優しさあふれる滋味。

うるおすという意味も持つ滋という漢字が、慈しみという言の葉と同じ音を持つことに、あらためて気づく。

たゆまぬ歩みを続けながら、澪はいつの間にか自らの道を踏み出していた。

佐兵衛が再び包丁を手にする日が来てほしいとも願わずにはいられない。

付録まで余すところなく堪能しました。最後のごちそう、皆の幸せの笑顔に彩られた一皿を…夏まで楽しみにお待ちしています。

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みをつくし料理帖シリーズ第９弾。
次巻でいよいよ完結ということで、全体的に完結に向けた転機となる話でした。

最後に無事身請けできた数年後…なんて、安易な終わり方にならないことを祈りつつ、最終巻を楽しみにすることにします。

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今回もよかった。
澪のひたむきな姿勢に教えられるし、胸が熱くなる。
ご寮さんには幸せになってほしいけど、つる家からお嫁に行ってしまったのは寂しい。
次巻が最終巻らしく待ち遠しいけどさみしーー

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シリーズ9作目。
今まで辛いことの多かった（特に前巻はある意味クライマックスだった）つる家や澪に、ようやく訪れる春の兆しは、霜月から始まる今巻の時間軸とリンクするようで。
実の親のように慕っていたご寮さんのお輿入れ、つる家に新しくやってきた助っ人ふたり。澪のまわりにあたたかく新しい風が吹いている。

澪は己の進むべき道について、思い悩む。
天満一兆庵や一柳に代表されるような、いわゆる料亭の料理人として腕を振るうべきか、
あるいは、滋養に満ちた、身体とお財布にやさしい料理を市井の人に振舞う料理人となるか。
鼈甲珠で、扇屋と渡り合った澪の強さ、したたかさに胸のすく想いがした。
源斉先生がためらいつつも、澪の涙をそっと拭ってあげるシーンにぐっときた。源斉先生にも、しあわせになってもらいたいものです。

巻末付録には、小松原さま再登場。
知らずに口にした澪の料理で、彼の目じりに寄る皺がとても懐かしく思えた。
もう二度と出会うこともないだろうふたりだけれど、距離も時間も飛び越えるような、切れないキズナを感じて、切なくなる。

次巻で完結するそうですね。
どうか澪の頭上に、厚い雲を突き破って澄みわたる大空が広がりますように。

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このサイトで発売日に気づき、急いで購入。
本屋にあって良かった...。
前巻から発売まで一年？程間が空いたので、ちょっと記憶喪失気味だが、澪ちゃんの願いが叶いますように。
そしてまさかの特別収録。美しい料理と共に、思わず涙が。この作品読んでると涙が滲んで仕方ない。涙もろいのは私だけか。

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次巻でついに完結、との事で、それに向けての流れを感じさせる本巻です。
個人的に、澪は源斉先生とくっつくのが良いと思っていたので、その含みを感じさせるラストに、勝手に「もしや・・・」と期待しています。

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これまでの本を読み返してから、一気に読み終えた。利益を少なくして多くの人に楽しんでもらう商いか、利益を増やしそれを楽しめる人に供する商いか。正解はないが、どちらも状況と澪の目標に応じて工夫する姿に心地よい読了感が残る。次が最終巻らしい、とても寂しい。

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少しずつハッピーエンドに向かっているのだとあたたかな光が心に灯る回でした。
澪の決心を周囲の人たちが後押ししてくれる。
どうかみんな幸せになりますように。
次回最終回。雲外蒼天の結末が楽しみです。