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焦りすぎ
2021/10/20 13:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハミードはいくら秋成のことが好きだからと言ってまだ遺体も見つかっていない事故後一週間で「俺と生きてくれ」は早すぎでしょ。
妃になる決心をしたのだから秋成は元軍人ならばもう少し性根を入れて己の在り方を考えるべきだった。
やさしいイズハティールが「あるがままの秋成」を肯定してくれてはいても「妃」の自覚は必要なはず。
秋成のコンプレックスは根深く、ここまでイズハティールに流されるまま来たが今回の事件で自己の在り方を考えるいい機会になったと思う。
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻目もやたらと秋成の思考が「女」を意識していて、BLではないなと思っていたのだけれど、続編でも同じでした。
プラス、王が出席する宴で妃殿下として出る服装がパンツスーツって…。
そこが若干イラつきはするのだけれど、今作はハミードの気持ちが切なくてそれでラストまで一気読みしました。
残念なのは、イズハティールの存在感が薄くて…。
わがままでなくて包容力のある優しい攻めを期待してたのですが、残念。
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「砂楼の花嫁」の続編。
両性具有の秋成が花嫁となって半年。
イズティハールの双子の弟・ハミードが婚約することに、、。
すごく好きな話なんだけど、私は基本両性具有のびえるは必要ないと思ってる派です。
それを差し引けば遠野さんらしい甘さや戸惑いや華やかさがあって良かったです。
びえるにおける両性具有の必要性がイマイチ分かってないけど。
絵師さんにも助けられてる作品だなぁと思います。
ハミードにも春をお願します。
途中、イズティハールが消息不明になってしまって、BL展開として死にネタはないので安心して読んでたんだけど、死んでしまって数年後にハミードを受け入れる話もアリだな、と思いながら読みました。
蛇足ですが読んでるとハミードのセリフがCDの小西さんで聴こえてきました。
私は安元さんのファンですけど、でもこれはイズティハールのイメージは安元さんじゃないのよね(とCDの感想でも書いた)ので、イズティハールも小西さんで脳内変換wwww
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まさかまさかの展開で、ドキドキが止まりませんでした。
前作はわりと王道かなと思わせるストーリー展開だったんですが、今回は二人での日本へのハネムーンで甘々イチャコラばかりですかと思わせといて、衝撃的でした。
深刻な事態が勃発。
もちろん、二人きりの甘い時間もしっかり描かれているんですが、幸せがしっかり描かれているからこその、その後の思ってもみなかった衝撃はさらに大きいです。
…読ませます。
心を支えてくれ、排除しようとする輩から守ってくれる心強い存在だったイズディハールが消息不明になったどころか、生存が危ぶまれるという最悪の事態。
憔悴しきった秋成に救いの手を差し伸べたのはハミードです。
腹立たしいのはファイザ、許せない悪女ですね。何もお咎めなしなんでしょうか?ガツンと懲らしめたい!
一方、今回はいつも不遜なハミードが恋に苦悩する姿に激萌えしました。封印していた恋心が、兄の飛行機事故で再び燃え上がってしまったハミード。
彼の気持ちを考えるとまた切なくて…!
イズディハールの生死がわからず弱ってるところに、あれだけ姿かたちがそっくりなハミードにやさしくされたら、さすがに秋成も…と思ったりしましたが、揺らぐわけないですね。わかってたけど、すごく切なかったです。
それくらい、今回ハミードもカッコよくてステキだったということですね。
まあいくら良くても、そこはやはり愛と包容力で上まわる兄には勝てないんですが。
アラブの花嫁もの、またこの続編が出たら買ってしまうおそれは充分です!
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何も考えずに読み進める派なのでワクワクしながら読めました。イズディハールの出番が少なめだったけど、出たら甘々で相変わらずかっこよかった。ハミードは幸せになれるかなー?
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素晴らしい作品でした。
この前編に当たる「砂楼の花嫁」を読んだのがまだ2週間ほど前のことです。
偶然、見つけて読んでみたら、とても面白くて夢中になりました。更に初版が出て六年後に続編が出ているということも知り、すぐに取り寄せました。
2巻とも読むのが勿体ないくらい楽しくて、でも、一度読み始めると夢中になって、読み進めずにはいられないというほどでした。
ここまでのめり込む作品とは、なかなか出逢えませんので、貴重な出逢いだったと思います。
私自身、最近、両性具有の主人公の話を書いたばかりで、それで興味を持って検索している中に出逢った作品ですが、BLという枠を越えて、小説を読むということの楽しさを久々に堪能させて貰いました。また、大変勉強になりました。
二冊とも今も繰り返して読んでいるほどです―笑
何といってもヒロイン(受け・ヒーロー)の人柄が素晴らしかった。
凛然としていながら、そこはかとなき色香を感じさせるヒロインは人柄も高潔で優しい。
対するヒーロー(責め)も愛する人のためには、あっさり皇太子の位を棄ててしまうほどの情熱家でありながら、何事にも動じず、いつも沈着。
この実に魅力的な2人のヒーローの出逢いから結ばれるまでを描いた前編、更に、皇太子の双子の弟ハミードが清廉な秋成(受け)に横恋慕していたことから起こる試練を描いた続編、魅力的なキャラたちが織りなす物語りに終始、惹きつけられてやみませんでした。
これでもう続きが読めないと思うと寂しいですが、いつかまた続編を期待したいと思います。
また、前編では男性にしか見えなかった秋成のイラストが続編では女性らしさと男性らしさを併せ持った不思議で妖しい美貌になっているような気がしました。
元々美麗なイラストだったので、こうなると、もうバッチリという気がします。