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おさな妻(フランス書院文庫)

おさな妻 みんなのレビュー

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紙の本

久し振りに飛び出した激甘かつ愉快で萌える官能小説

2014/03/23 04:10

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

メインヒロインの幼妻は女子高生。愛しの旦那様は担任教師。校舎の内外で時も場所も弁えずに乳繰り合う激甘を基本軸とする作品である。この作品に『後輩と母と…』みたいなサブタイトルでも付いていようものならメインの幼妻を差し置いて周りの女性達が主人公を取り合うような展開も予想してしまうところだが、実際にそうしたサブヒロイン達が居ながら付けなかったところに本作のちょっとした差異があると言えよう。

【すみれ】溌剌とした元気と積極性で旦那様を翻弄する小悪魔な18歳だが卒業まで「本番」はお預け状態。
【花帆】 すみれの後輩で秘密アリ。積極的に振る舞えば振る舞うほど可笑しい初心で天然な真面目キャラ。
【京子】 すみれの母で主人公の先輩教師でもあるが、学生時代の主人公の担任教師だった縁もある38歳。

序盤よりすみれと主人公が乳繰り合う場面が出てくるものの、京子との約束により一風変わった形の交わりが前半の官能的メインとなる。大好物の御仁もいれば「なんだかなぁ~」と思う向きもある情交描写であろう。ただ、前半の白眉は花帆である。花帆の悩みを聞き、その解決のために一肌脱ぐすみれと主人公なのだが、初心で無知ながら真面目故に結果として天然にボケることとなる花帆の振る舞いがやけに積極的で笑いを誘っている。実に面白くて可愛い花帆だが、この積極性には秘めた想いが隠されている。

厳格で近づきがたいクールさを湛える京子だが、その素顔は実に可愛らしく、そして彼女にも秘めた想いが隠されている。花帆も京子も現在および過去の主人公に対し、すみれには言えない秘密を抱えているところに物語の鍵が忍ばされており、これらサブヒロインそれぞれと関係を結ぶに至る背景や展開を含めて話は良く出来ている。美少女ばかりになりがちな官能面においても熟女の色気と恥じらいを見せる京子の存在は良いスパイスになっている。

元気印が終始一貫しており、うしろめたい要素が唯一皆無なすみれが最後まで旗振り役でもあるのだが、終盤では花帆や京子に若干押され気味となる場面もあって、これもまた面白いことになっている。

優しい男ながら絶倫な主人公の責めに加え、計3人のヒロインが、それぞれの性格に沿った形で、その立場を踏まえながらも等しく主人公に向けて胸キュン的な甘い想いを寄せていく、その恋心に萌える官能小説でもある。

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