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紙の本
この物語は人が生きている
2021/05/29 11:33
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
流転の海6部
浦辺ヨネが亡くなる。
ヨネは親戚や兄弟も誰ひとりいない城崎温泉で料理屋を営み、血縁のないムメばあちゃんの世話をしながら、息子の正澄を育てていた。
故郷に背を向けるように海に遺骨が撒かれる。
正澄は千代麿のところに引き取られる。
上大道の伊佐男の血を受け継ぐ正澄のこれからの成長も心配される。
身体も気力も年老いていく熊吾、共に生きてきた事業家達にも自殺する者や病に冒される者もいる。
しかし、伸仁は中学生になり独特の交友関係を広げ、生き生きと大阪の街を走りまわる。
人が生きていく、死んでいく、受け継がれていく、捨てられていく、さまざまなドラマがここには確かなかたちで存在している。
紙の本
待ち遠しい
2015/01/24 19:55
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投稿者:うえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第七部・第八部の文庫本発刊が待ち遠しいです。
紙の本
私の人生と共にあったこのシリーズ
2017/12/12 10:06
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズを追いかけて、もう何年になるだろう。いや何十年になるんだろうか。松阪熊吾の一生を追いかけて、私も随分歳を取りました。それくらい長く続く人気シリーズ「流転の海」の第6部。すでに8部まで出ているとの事で、どうやら9部を持って完結となるらしい。豪胆だけれど理不尽で癇癪持ち。そんな松坂熊吾が戦後の焼け跡闇市から実業家へと再起を図る中、五十歳にして子供を授かる。親と子の人生を描いた物語。何せ、「人間臭い」。べったりとドロっと、人生が描かれて行く。でも人生なんてそんな物なはず。登場人物の呼吸や匂いが文章の間から立ち上ってくる感すらする。想像や聞きかじった事で描いても、絶対にこういう物語は描けない。作者自身の人生経験、それがそのまま息をしているシリーズだからこそこれほど人間臭い物語が描けるんだと思う。
今後は一旦静観し、シリーズ完結したら全冊買い直して一気読みをしようと思う。いつになるか分からないけれどその時は、このシリーズを振り返るだけではなく、私の人生をも、振り返る事になるような気がする。