投稿元:
レビューを見る
この本であなたは独創的なキャラクターを強制的に創らされる
属性の組み合わせなんかサイコロで決めてしまえ。主人公は自発的でなく受け身の人間だ。感情移入させるのは主人公にではなくバディーにさせろ。敵役は悪人ではなく主人公のダークサイドだ。ライナスの毛布からキャラクターをつくる。誰も語らなかったほんとうのキャラクターの本質と創り方。
投稿元:
レビューを見る
キャラクターはつくるもの。
マンガ記号論…キャラクターはパーツの順列組み合わせからなる。
書くことで内面を立ち上げる。アバターに内面を語らせる。
ファミリーロマンス。以降対象。通過儀礼。アトムの命題。聖痕。均衡と不均衡。分離→移行→再統合。
この人の近代認識面白いけど疲れた。しばらくお休み。
ウォーホル展に行った。繋がっているな、と思った。「60年代はみんながみんなに興味を持った時代だった。麻薬が少しは関係あると思う。誰もが突然平等になるんだ。」
物語も何も作家に特権的なものではないと大塚英志は言っている。
2014/05/04読了。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーメーカーに続いて読了。
博識に裏付けられた理論の数々は、この本への「好き嫌い」以前に、ストーリーテラーなら必読の内容だ。特に、仏教の縁起を想起させる「私」(ペルソナ)への考察は、新しい形での人格教育としても応用できるかもしれない。
そして「好き嫌い」の別れる部分が、「ツール」を利用することで創作水準を上げようとする著者の姿勢である。ただ個人的には、この姿勢が日本のクリエイティブ分野に大きな変革をもたらすとさえ考えていて、僕も「創作」は教育することができると思うし、実際、教育者としての自覚だってある。
あとはキャンベルやプロップの物語論など、他の著書と被っている部分が多くあり、少しだけ残念だった。
投稿元:
レビューを見る
関連書籍「ストーリーメーカー」と同じように読むことではなく、使うことが前提の一冊。普通、本で読んだ知識を現実で実践することで、初めてその知識を獲得できると思います。でも、この本は「読む」と「実践する」を繰り返しながら読み進めるため、勝手に内容を自分のものにできます。ただ、人によっては読むべきではありません。読み進めていくと分かるのですが、キャラクターは物語を回すための歯車という現実が待っているからです。好きなキャラクターを単純に好きであり続けたい人は知るべきでないことが書かれていると思います。
投稿元:
レビューを見る
どんなフィクションであれど、創り手の中にないものは生み出せない。
創り手の意図しない形で己の願望や何かが作品に込められるより、内側にあるものを表現するのが創造であり、フィクションとして整えた形で出してしまいなさいよ、って本なのかなぁって思った。
隠しても隠しても己の内面は出てしまうものなのだろう。
そして、それを知るか知らないかでは、作品の質が変わる気がする。
利己的な己を知りつつそれをさらすのと、無自覚にさらされてしまうのと。
投稿元:
レビューを見る
キャラクターは単なるデザインではなく創るものである。
キャラクターとストーリーとは不可分である。また作者自身の自己表現とも不可分である。
という言葉が理解できる。
キャラクターってこういう観点や過程を経てデザインされるんだと勉強になる。