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ビフォア・ウォッチメン:ミニッツメン/シルク・スペクター みんなのレビュー
- ダーウィン・クック (著), アマンダ・コナー (著), 秋友 克也 (訳), 石川 裕人 (訳)
- 税込価格:2,860円(26pt)
- 出版社:ヴィレッジブックス
- 取扱開始日:2014/02/26
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コミック
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紙の本
ミニッツメンが面白い
2016/02/19 23:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カントリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミニッツメンたちの活躍が読めるのが楽しみでした。活躍してた頃が読めるなんて…と思っていましたが、内容は楽しい活躍劇ではありません。原作ウォッチメンのシビアな感じがミニッツメンにも受け継がれています。でもそれぞれのキャラが掘り下げられていて愛着が湧くからこそ、悲しく感じるストーリー。その後のシルクスペクターで少し気持ちが和らぐ。
紙の本
名作『ウォッチメン』の蛇足的二次創作第二集。
2024/02/04 07:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
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『ミニッツメン』は、かつて存在した、最初のヒーローチームの物語であり、ノワールである。
このシリーズの特徴として、アメリカの現代史が織り込まれるが、身近な暗黒に、ヒーローにも手が届かない、暗黒に触れていく。
児童売買と性的虐待。
他にも、核という圧倒的な暴力(Dr.マンハッタンが、影のように現れる)、社会問題がクローズアップされる。
世界の陰謀論者は、最悪な出来事として、児童虐待を取り上げるのだが、日本ではそこがメインになることは少ない。
これは奇妙な現象だ。
悪漢コメディアンも、ここではだいぶ、人間味を持って姿を表す。
無礼な彼こそに、人間味を見る人も多いだろうが、それもまたマスクだ。
物語は回顧録の形にまとめられ、回顧録を巡って進められていく。
かなり巧妙な装置で、この枠組みを使ってミニシリーズを作ることができそうだ。
核をめぐる物語だけでも、かなり刺さる。
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『シルクスペクター』
”少女の夢だものWOWWOW”♪
サイケデリックな西海岸カルチャーでの箱入り娘の冒険。
アメリカの歴史といっても、戦争などは表に出ず、ヒッピー・カルチャーと、その産業の話。
ここでも、アメリカの断面が切り取られている。
社会を枠組みの中に入れることは、日本(の漫画)では珍しい気がするが、アメリカ文化は、わりと積極的に、社会の中の私を扱ってくる。
これは、アメリカンなピュアネスなんだろうと思う。
社会は変えられるし、変化に私は関われる。
そういった確信は、日本にはない。
アメリカンドリームなんて、もはやアメリカ人でもそんなに信じてないと思うが、この奇妙な前向きさ、対峙する力が、ヒーローってものだろう。
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二次創作は、広く世界中で行われている。
物語の成立と同時に生まれたものだろう。
しかしそれを産業化したのは、おそらくアメリカンコミックの世界が最初だろう。
キャラの共有、世界観の共有。
もはやオリジナルが何か不明なほど幾重にもおり重なり、相互に影響し、越境すらする世界で、『ウォッチメン』は、ルーツがまだそこにある。(もっとも本来、アメコミの一部として構想されたので、アメコミに繋がってはいる)正編の続編も邦訳された中、この外伝が、版元消滅で埋もれてしまうのは惜しい。
第一集よりも地味な人に焦点を当てたけれど、この本はとても良い。
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