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家庭環境に問題があり、脚に障害を持った少女を主人公に、寄宿学校の人間関係や大量の本(主にSF)、そして何処か不気味なフェアリーや魔法が登場するのだが、このフェアリーや魔法の使い方が面白い。
少女の日記という体裁でストーリーが進むため、果たしてこれらは実在するのか、所謂『信頼できない語り手』ではないのか? という疑問とともに、描かれているフェアリーの姿や魔法なども必ずしも幸せに直結するとは限らない。何しろ《ファージング》三部作の著者だしな……。
SFやファンタジーの名作がばんばん出てくるのもニヤリとしてしまう。そして読んでない本がけっこうあって凹むw
それにしても『向書性』か。上手いこと言うなぁw
下巻を読むのが楽しみだ。
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あらら、感想を書き留め忘れていた。
きっと下巻を読み終えてから…と思ったんだろうけれど、下巻にも書いてない。
でも星3つということは、面白かったはず。
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鬱屈した少女が本に没頭する。大変健全である。
SF好きなので、SF文庫。なるほどね。
読書会楽しそうなー。下巻へ続く。
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時代は1979年~1980年で、舞台はイギリス。SF小説が大好きな15歳の少女の、寄宿学校での出来事や、父親や叔母たちとの休暇の様子を日記形式で語る話。ストーリー自体は日常が語られるだけで特に大きな展開もなく少々退屈気味であるが、読書の楽しさや、新しい作品を手にしたワクワク感などがとてもよく伝わってきてほほえましい。図書館や書店に惹かれる気持ちは共感できてにやにやしてしまった。
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★評価は読了後に。
何でこの本、SF文庫なんだろうか?
確かにそれらしい要素はあるが、上巻時点ではある女の子の成長物語と見える、そしてその要素だけで考えると少々冗長で微妙に魅力に欠ける気がしなくもない。
ただ父親方の祖父との話や読書会あたりからすごく魅力が増してきてはいるので下巻が楽しみでもある。
そしてこれがある意味肝心とも言えるのだが、もしかして魔術やフェアリーとの対話などそこかしこで挿入されているエピソードが下巻への大いなる伏線なんだろうか?
色んな意味で不安を覚えつつ下巻に行きますか。
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80年代のイギリスに住むSF好きの女の子のお話で、次々と飛び出すSFの名作タイトルが単なるカタログ的なリストではなくて、本当に当時その本が「話題の新刊」だったときの臨場感を持って伝わってきます。
80年代当時にSF読者でなかったものとしては少し羨ましくもなる、SFへの憧憬と敬意に満ちたお話です。
ル・グィンやジェイムズティプトリーjrが好きなら本作の主人公ときっと話が合うことでしょう。
なおジャンルはSFとなっていますが、しっかりしたリアリティにファンタジー的な超現実感が少し入り込んだ作風となっています。
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孤独な少女がつづる日記を通して、彼女を取り巻く世界とその冷たさに心が痛くなりました。居場所を持たない少女の居場所は本の中。大好きな本を読んでいるときは辛い現実を忘れられる…やがて少女は読書クラブに通うこととなり、語り合う友を得ます。居場所を見つけた少女が、このまま現実世界にとどまってくれることを祈りながら読み終えました。
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双子の妹を亡くした15歳の少女・モリは寄宿学校へ転入し、その日々を日記風に綴る形式で話は進みますが、妹を亡くした原因や母との確執の詳細はほとんど語られず謎めいてます。魔法とかフェアリーとか、物語の設定上の現実なのかモリの空想なのか、まだ良くわからない。ようやく上巻ラスト近くの読書会あたりから物語が動き出した気配。モリは父方の伯母達を嫌っているけど、思い込みじゃないかな。酷い性格ならモリの様な境遇の姪にもっと辛く当たると思う。何だかんだ言って入学時に良い物買い与えてるし。
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どれだけ世界が生きづらくても、私には本がある。
なぜAmong othersが「図書室の魔法」になったのか。まずはそこから問い詰めたい。あまり図書室関係ないし。
妹モルのこととか母親のこととか魔法のこととか、謎は色々とあるが、とにかくモリの日記がもう小説のよう。だから、これはすべてモリの妄想なのでは、とも思ってしまう。これは日記だから誰宛てでもないだろうが、学校生活の記録が語りの形式でつづられているのは『あしながおじさん』みたい。
自分も周囲になじめなくて、勉強を拠り所とし、本の世界に没頭したことがある。だから、モリの考え方も頷けることが多かった。同時に、そういう頃があったな、と昔を振り返る気持ちにもなった。
モリのイメージが嘆きのマートルとかぶる。
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読まなくても良かった。まだ前半で、主人公も言及してるけど、愚痴と背景を粛々と読まされている印象しか残らなかったので。後半、少し楽しくなってきたので、続きに期待する。
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双子の妹を失い、魔女と化した母親から逃れたモリは事故で足が不自由になるが、幼いころ別れた父親と3人の伯母さんに引き取られる。そして、伯母さんたちが卒業した寄宿制の女子高に行くことになる。
数学以外の成績は優秀だが、女子高の女の子たちになじめない。モリは大好きなSFやファンタジーの小説を読むことに没頭する。学校の図書室の本だけでは足りず、町の公共図書館も利用するようになり、そおで開催される読書会に参加するようになるう。
数々のSFやファンタジーのタイトルが登場し、モリの読書量の多さに驚き!
モリが魔女と畏れる母親とは、双子のモルを失い自身も障害を負った事故とは、後半でわかるのかしら??
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ジョー・ウォルトンの新たな魅力。
15歳の本好きな少女の視点で、寄宿学校の生活に、フェアリーと魔法が絡む物語。
モリことモルウェナ・マコーヴァは、15歳。
モリが幼い頃に家を出たきりだった父親のダニエルに引き取られ、すぐ父の姉たちによって全寮制の女子校に送り込まれます。
ウェールズの峡谷にある美しい村で生まれ育ったモリ。
母方の祖父母と叔母に可愛がられて育ちましたが、祖父の入院で、顔も知らなかった父の元へ来るしかなくなったのでした。
イングランドでは言葉のなまりも違い、学校でからかわれることになります。
1年前に交通事故で双子の妹モルを喪い、自分も片脚が不自由になっているモリ。
しかも、その事故には実の母親が絡んでいて‥
今も悪意に満ちた手紙を送ってくるという。
森に住むフェアリーを見ることが出来た双子ですが、イングランドではフェアリーも滅多に見当たらない。
読書家で、特にSFを大量に読んでいるモリ。
孤独な日々を支えているのが、魅力に溢れた本の世界でした。
伯母たちに逆らえない大人しい父のダニエルもSF好きだったため、だんだん友人のようになります。
学校の図書室の司書ミス・キャロルには親切にしてもらい、勧められたジョセフィン・テイも読んだり。
そして、町の図書館に集まるSFのサークルがあることを知り、参加できることに!
そう簡単にはめげない女の子が抱える不幸が痛ましいけれど、日記の形でびしばし子供の本音が語られるのが面白い。
一体、どんな展開に‥?!
ファン投票で選ばれるヒューゴー賞を受賞したというのは、わかります♪
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2014.9.23読了完璧にSFと思っていたけれど、十代半ばの孤独な少女の青春ものだった。それにしても、AMONG OTHERSというタイトルが『図書室の魔法』という邦題になるんでしょう。下巻が楽しみです。
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他の本を探しにいって見つからず、なんだかどうしても何か買いたくて本屋うろうろしてたときに、目があった本。タイトルに図書室ってあったから買ったのかな。
日記形式の日付けをちゃんと見てなくて読んでて、ちょっと昔の話かと思ってたら、70年代後半ぐらいからの話で、現代だったから驚いた。
本を読む気持ち、本に逃げる気持ち、そういうところで、共感するかな。
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ウェールズ地方の妖精譚と魔女の物語が見え隠れしながら、母親が邪悪な魔女?のSF好きな女の子モリの日記という形で語られる、SF満載の物語。双子の妹の死の謎もよく分かってないし、後半どのように展開するのか楽しみである。