紙の本
まったく異なる民主主義体制の国
2014/04/19 04:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hibifuon - この投稿者のレビュー一覧を見る
“殺す“とは穏やかではないが、文字どおりの意味に加えて、政治的・社会的に抹殺されるという意味も含む。韓国は5年任期の大統領が任期中に絶大な権力を持つが、再選は許されず、任期の末期にはレームダック状態になり、退任後には、次の大統領の訴追を受ける。その繰り返し。なぜそんなことになるのか?歴代大統領の歩みを振り返りながら、その原因に切り込んでいく。日本とは違う環境、国民的気質、“敵国”である筈の北朝鮮と驚くほどよく似た国家としてのありよう・・・。嫌韓本とは違う立ち位置ながら、韓国という国の抱えている病巣を分析する著者の切り口は実に鋭い。
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お隣の国にもかかわらず、あまりにも知らなさ過ぎた。それも、遠い昔でなく、つい最近のことばかりである。勉強になった。
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韓国は強いリーダーシップが求められえるのは北朝鮮があるから。
ロンヤス時代にはチョンも加わった。日本が韓国に援助したからチョンは長続きした。
大統領の側近、家族、親せきの法が完了よりも権力を持ってしまう。
韓国人は裏切る。
韓国の大統領は常に前の大統領をスケープゴートにして自分の正当性を主張する。
朝鮮半島の歴史は常に抑圧の歴史。
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この本を手に取ったのは著者が知合いのお父上ゆえのこと。韓国の大統領制に関する本を読んでみたいと思っていたこともあり購入する。読んでみると制度に関する言及はあまりなく、歴代大統領の治績に著者の見解を加えながら編年体で記したものだった。延世大語学堂で受けた政治史の講義内容を思い出しながら読む。授業が国内的に中立な立場にならざるを得ないのに比し、本書は著者の見解がよく出ている。タイトルはやや煽情的だが内容は至ってまとも、かつ読み易い。盧武鉉大統領以前の韓国政治史がイマイチよく分からないという在韓留学生にお勧め。
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酷いタイトルだが、著者は歴代大統領の功罪とその後を書いたことで、大統領制の効率を再認識できたと述べている。公平を期した書き方で読みやすく、独立後の韓国の歴史をざっくりおさらいできた。
1960年頃韓国は北朝鮮より弱く、貧しかった。金大中の民主化・開放政策まで南と北はそっくりの双子の国であった… など今では忘れられているようなことがらもあって、ためになった。
2017年追記
朴槿恵大統領は任期満了を待たず獄中のヒトとなり、報道も「朴容疑者」の呼称となった。ここに至るには民衆の激しいデモがあったのだけど、あまりにも整然とした集団行動で、組織的なものと見えた。そのあたり、報道には出てこないけど。得したのは誰なんでしょうね
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過去の韓国の大統領の事がよくわかる。日本に対する対応がよく理解できる。今の文大統領も任期が終わるとまた罪に問われそうな気がする。続編を書いてもらいたい。
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韓国大統領についての解説。朴槿恵まで。
筆者は在日韓国人であり、どちらかといえば韓国人寄りな立場にたった本である。ので、後半の提言に関しては同意できない部分もあった。
韓国の大統領について知りたいとき、再読したい。