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球団と喧嘩してクビになった野球選手 破天荒野球選手自伝 選手とファンからは今も愛される、現モツ鍋屋店主の独白 (双葉文庫)
2016/12/25 20:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジョニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
横浜がピンチの時に出てきては、ぴしゃりと抑えて、チームを救った救世主のイメージがありますが、マウンドでは見せない人間的に親分肌であり、思慮深い面が書かれ、ますます
中野渡投手が好きになる本です。
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≪目次≫
はじめに
第1章 球団と喧嘩してクビになる~突然の戦力外通告~
第2章 「24時間いつでも投げられます」~横浜ベイスターズ時代~
第3章 「死に際が男の生き様」~もつ鍋屋開店~
第4章 鬼の恩人~高校時代、社会人時代~
第5章 キャッチボール~もつ鍋わたりとこれから~
あとがき
≪内容≫
昔から「中野渡進」という選手があっという間にクビになったことが不思議だった。なんとなく「球団とケンカ」したことは知っていたが…。そこでこの本を見つけると、即買いになったわけだ。
内容はめっちゃ面白い!「わたり」(中野渡)の自伝であり、今の日本に「男の生き方」を示すものであり、しかし実は、ビジネス書としても、人生の指南書としても十分に役立つ本である。表面は「べらんめぇ調」の毒舌が続くのであるが、解説で小宮山悟が語るように、それは素直に生きられない彼の”テレ”であり、そこに人間性が現れている。「自分を素直に出す」「やるべきことは愚直にやる」。空気を読んだり、ひきこもるのではなく、他人とぶつかることで人間は磨かれていくのだ。それは人間にとって大きな財産となる。その証拠に、彼は高校時代の先生や野球界の先輩にかわいがられ、仲間に慕われ、今でも深い交友関係が続いている。これは彼の財産である。
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友人のお勧め本。
もとベイスターズの著者が、プロ野球選手になり、4年の現役生活後に、もつ鍋屋を開店させ、軌道に乗せるまでの軌跡。
思いっきり主観だから、どこまで真実かはわからないが、これが全てだったとしたら、ベイスターズの弱さの原因はそういう部分にあるのかもなぁ。
プロ野球選手とはいえ、みんな一人の人間なんだという実感を持つことできる。著者の物語だけでなく、そんなスポーツ選手の人間味を感じられるところが面白い。
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今のベイに中野渡や木塚のような気持ちが前面に出る投手が居ないのが残念。。。
本書は100%中野渡が楽しめる一冊。
ベイファン必見!
閉店する前にお店に行きたかったー。
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筆者はプロ野球選手だったが、1軍での活躍が2001年の1年ほどだったのでファンでないと知らないかもしれない。引退後も一部のマスコミで取り上げられているので、引退後に知った人の方が多いかもしれない。
子供のころから野球漬けの人生で、プロ野球引退後はもつ鍋屋を開業した半生を描いている。周囲との摩擦を引き起こす悪口雑言にもかかわらず友や先輩などに恵まれつき合いも途切れないのは、筆者がまっすぐな男だからだと周囲は言う。
なによりも、筆者の頑張りというか負けず嫌い、努力、必死さ、ガッツ、気迫というか全力で死に物狂いで物事に取り組む姿こそが素晴らしい。
落ち込んだり、へこんだりしたときは、この本を読むといいだろう。俺ももっと頑張ろう、まだまだ努力不足だと、という気にさせてくれる。
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著者をはじめベイスターズの選手ってあんまり知らないんだよね。ファンなら第2章のプロ時代のエピソードはとても楽しめると思う。谷繁や三浦番長の素顔を垣間見た感じで、ここは面白い。そしてクビになった後の、モツ鍋屋開店までの顛末が一番読ませる。熱がある。
ただ、全体としては期待と違ってガックリ。説教臭い自分語りがどうもね…。「おすすめ文庫王国」ベスト1なんだけど。
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26-123 ベイスターズで実働1年ながら強烈なキャラで印象を残し、その後も先輩や後輩に慕われている中野渡の自伝。たまに雑誌Numberに登場し、毒舌で味のあるキャラであることは知っていたが、この本は抜群に面白い。本の雑誌の2014年度文庫ベストワンに選ばれたのも納得。とにかく構成が秀逸で、クビになった後に奮闘する姿とときどき入る回想シーンのバランスが絶妙。昔でいう江本本や坂東本のような暴露本と思ったらさにあらず、不器用な男の生き様と周りで支える素晴らしい先輩、友人たちに愛されている姿が胸に迫る。ベイスターズファンなら必読の本、そうでなくてもおすすめ。星4つ。
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最強に面白かった。「口は災い」というほどの毒があるけれど、正面から思いを届けるために感じたことをそのまま語っているからであって。社会人野球の真摯さも伝わりましたし、何よりあとがきを読んで「ああ小宮山だ」と思う、この2人の人格のギャップで落とすのが最高です。
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元ベイスターズの中野渡投手の自伝。題名の通り球団フロントとの確執で4年間のプロ野球生活を終え、もつ鍋屋を開業するまでの半生が紹介されているが、当時のベイスターズの選手たちの裏話的なものや中野渡氏自身の毒舌が非常に面白かった。ただ面白いだけでなく、引退後に人と人とのつながりの貴重さを感じたという氏の言葉は印象に残った。
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イエモンJAM「ロッテに小宮山はいませんでした!いませんでした!」って… 死に際が男の生き様だ 現存する人類で一番タイヤ引いたのは俺だと自信を持って言える 途中で投げ出して、自分の都合のいい言い訳をしながら生きていく負け犬に成り下がるぐらいなら死んだほうがマシだった
オカピはキリンの仲間
東海大学菅生すがお高等学校 東京都あきる野市
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かなり口の悪さがおもろい。
もつ鍋わたりに行きたくなる。
そして、言ってることは意外とスジが通ってる。
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読みたい本リストの中に入れてた1冊。
「こんな球界裏話みたいな本、なんでリストに入れたんやろう?」と自分のことなのに思い出せず、とりあえず図書館で借りて読んでみた。
著者は2001年ベイスターズで1年だけ中継ぎで大活躍して、その後ベイを首になりもつ鍋屋に転身した人で、彼の野球話ともつ鍋屋へ転身するまでの成り行きという半生を描いたノンフィクションなんだけど、著者の生き様がとにかくスカッとしていてオモロい
目標決めたらメゲずに一直線、ヤルと決めたら肘に何匹ネズミ(剥離軟骨)飼ってようが投げ抜く根性。その一本筋が入った行動が爽快で良い。
俺みたいな基本的に躊躇しいの人間には、この単純明快さが輝いて見える。勿論単純明快がラクじゃないのは分かってはいるんだけど。
つづら折りは体力を消耗しない、効率的な高度の稼ぎ方だけど、おんなじようなとこクネクネクネクネ歩いてるよりはいっそ、スカっとまっすぐ山頂に直登した方が気持ちええよなぁと、直登を羨むわけだ。ほんでやってみて、ふとももやふくらはぎにかかる負担の大きさにビビってしまう、こんなことせなアカンねやって…
俺みたいなツヅラでイジイジしている人間には、著者のような直登人生にあこがれを抱いてしまうわけで、俺も足腰にビンビン響く直登、イッチョやったろかぁ、なんて気合入ってしまうわけである。元気もらえるエエ本である。
難点は、言葉がザツすぎ「クソ」って言葉がくどすぎ、文章だけでいうとお金払えるレベルではない…、中身がすごくいいだけに残念
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元横浜(現DeNA)ベイスターズ投手だった著者の激動のプロ野球戦記&起業奮闘記。(愛が溢れる!?)罵詈雑言を交えながら現役当時を振り返り、セカンドキャリアとしてもつ鍋屋を開業するに至る悪戦苦闘ぶりは読んでいて痛快。私自身野球に関しては、スポーツニュースでダイジェストを観たり、たまたまチャンネルを合わせた時にやっていたら観る程度のものであるが、当時の名選手とのエピソードやさりげなく語られるプロ野球界の舞台裏など、実際に球界で活躍した身でしか感じ得ない実情は面白かった。
そもそも、著者は現役当時からその破天荒なキャラクターで一部に熱狂的なファンを抱えていた選手のようで、本書を読んでいても偉大なる先輩選手からの寵愛ぶりや引退後の人情味あふれる人との繋がりの描写から、いくら周りに暴言を吐こうとも愛される稀有な人間性を持っていることがよく分かる。現役時は「気合い」で投げ続けたピッチャーだけに、困難に立ち向かう勇気や新たな人生のステージを迎える心構えを熱く教えてくれる一冊。
ちなみに、当のもつ鍋屋はオープン10周年を目前にしながら昨年突然閉店させてしまったようで、今はサラリーマン(文中に出てくるお世話になったという会社?)として奮闘している模様。
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おすすめ文庫王国2016年度版の「雪の鉄樹」に味を占めて、数年前にトップだった本作も読むことに。色々熱く語られていて、特に本編のクライマックスには結構胸打たれました。ただ個人的に、衝突へ向かう方向の熱さが苦手ってこともあり、どうしてもいま一歩がのめり込めずじまいだったことは否めず。面白くはありましたが。
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第10回酒飲み書店員大賞受賞作。著者は横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に1999年のドラフト7位で入団。2年目となる2001年には中継ぎとして60試合を超える試合に登板する活躍ぶり。しかし2003年にはいわゆる飼い殺し状態になり、オフに戦力外通告を受けました。本作はそんな彼の選手時代および引退後について綴った本です。
酒飲み書店員大賞を受賞したほか、『本の雑誌』が選ぶ2014年度文庫ベスト10の1位にも選ばれたらしく、期待に胸を膨らませて読みはじめたのですが、う~ん、どうよこれ。谷繁や小宮山など、多くの選手にまつわるエピソードは面白いものの、物を書き慣れた人の文章とは言えなくて、引っかかることしばしば。私は百田尚樹氏の著作を読むたびに、浅田次郎氏の文章の上手さを思い返していたのですが、中野渡氏と比べれば、百田さん凄いぜと思ってしまいました。すんません。