紙の本
主婦の一日
2019/07/25 00:50
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投稿者:Yo - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧共産圏の主婦の一日を、その国にちなんだ人形と当時の雑貨で再現するという、一風変わった本。
ただの雑貨本と違って、雑貨を生活のなかにきちんと位置づけていて、その来歴がわかるのがよい。
旧共産圏のモノの色づかいとかデザインは、今、一周回ってよい感じがする。
紙の本
外国なのに昭和レトロを感じる不思議
2022/03/27 03:28
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投稿者:クーニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者によると、共産国では夫婦共働きが基本で、子供は国営保育園が預かってくれるのが当たり前。保活しても入れない場合がある我が国とは大違い。
平日は、敢えて、朝食夕食も冷たいメニューに、夜もシャワーで済ますという効率主義は、丁寧過ぎる家事労働で疲れている方は真似したいかも。
ちょっと昔の家電や食器はレトロで、何故か後期昭和カワイイ。西側に吸収された会社も多くあるそうで、パラパラと眺めるだけでもグッド。
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【なくなってしまう前に】
旧社会主義国のアイテム写真を使って、当時の主婦の暮らしを追ってみる、というもの。タイトルが異常なまでにキャッチーである。
地味な生活を彩る(そう、やけにカラフルなものが多い)、共産アイテムの数々。チープであるが、それ故か妙に懐かしい感じがする。なぜか羨ましい、という気持ちさえ起こる。彼の国でも、当時の生活とアイテムは忘れ去られようとしているようで、なくなってしまう前に収集を、と集められたモノたち。
おもちゃ箱をひっくり返したような、という形容があてはまる。実際の社会主義国での主婦生活は、これを読んだ上でも知る由もないけれど、なんだかカワイイではないか、と不謹慎に述べておこう。不思議な感覚に襲われる。ウフフ。
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ベルリンの壁崩壊前後の東ドイツ側を描いた映画として私がパッと思いつくのは、秘密警察シュタージの局員が主人公の「善き人のためのソナタ」と、一般家庭の親子が主人公の「グッバイ、レーニン!」なんですけど、この本は「グッバイ、レーニン!」寄りの本です。東ドイツを始め、東欧共産圏の主婦の生活を、当時使われた日用雑貨の写真と共に紹介しています。
「善き人のためのソナタ」に描かれた暗く重い時代の裏側(表側?)で、当たり前のように主婦は主婦として主婦業をこなし、人が生活する場には様々なデザインの雑貨が存在していたんですよね。
何だか、壁にホーネッカーの写真を飾りたくなりました。
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[ 内容 ]
東ドイツ・ソ連・ポーランド・ハンガリー・チェコスロバキア・ルーマニア・ブルガリアを代表したドールたちが、それぞれの主婦事情24時間を当時の雑貨を使って再現!
東ドイツ製の生理用品やソ連製コンドームまで収録!
[ 目次 ]
ドイツ民主共和国モニカの生活
ポーランド人民共和国アグニエシュカの生活
ソビエト社会主義共和国連邦ナターシャの生活
ハンガリー人民共和国アンナの生活
チェコスロバキア社会主義共和国ヴェロニカの生活
ルーマニア社会主義共和国のマリチカの生活
ブルガリア人民共和国ニナの生活
3月8日国際女性デー
共産主婦の暮らしを訪ねて
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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東欧の共産主義時代の雑貨や暮らしを紹介した本。
食べ物、車、おもちゃなど、身近な品々の写真が多い。
各国の当時の休暇の過ごし方など、日常のイベントも色々と紹介されている。
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当時の東側諸国の働く主婦を人形に模しておはようからおやすみまでの慌ただしい一日を日用品の写真とともに紹介。部屋を再現したり、質素ながらも趣味を楽しんだりと、この人形主婦から見たお国事情などを語ったり(のちに主婦目線ではなく詳しく説明あり)始終世界観が徹底されてとてもおもしろい。実によくできています。日用品もアルミやプラスチック製、パッケージも2色刷りなどチープでありながらも、キュートでおしゃれ。大変満足な一冊です。
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旧社会主義国の当時の、主婦たちの一日と生活用品を紹介する。
・ドイツ民主共和国モニカの生活
・旧共産国共通コラム①生理用品
・ポーランド人民共和国アグニエシュカの生活
・ソビエト社会主義共和国連邦ナターシャの生活
・旧共産国共通コラム②避妊と中絶
・ハンガリー人民共和国アンナの生活
・チェコスロバキア社会主義共和国ヴェロニカの生活
・旧共産国共通コラム③トイレットペーパー
・ルーマニア社会主義共和国マリチカの生活
・ブルガリア人民共和国ニナの生活
・旧共産国共通コラム④タバコ
・3月8日国際女性デー ・共産主婦の暮らしを訪ねて
地図、参考文献有り。
旧社会主義国諸国の女性(人形)たちが、
当時の24時間の生活を、食事や雑貨等のカラー写真と共に紹介。
つましく、制約もいろいろな生活ではあったけれど、
衣食住を彩る様々なものは、色数が少ないながら、
それを活かした素朴なデザインが多い。しかも温かい印象です。
まるで大正期に現れた日本での童画(武井武雄や川上四郎など)の
ような印象がありました。
また、旧社会主義国として共に歩んだとはいえ、
それぞれの国での生活は、同じようで違う。
ソ連内の国でも違うことがある。
昼食と夕食の摂り方、住宅事情、人工中絶禁止、独身税など。
電話の普及率の低さに、盗聴という要素がある国も。
トイレットペーパーについては、ロシア旅行へ行くときに、
向こうは硬い紙だから日本から持っていった方がいいよと、
言われたことを思い出しました。民主化になって数年後だけど、
確かに旧時代のホテルのはごわごわだったなぁ。