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先人の言動としてしかるべき姿を著した本。
私はとくに指導者に必須の胆力というものが欠如しているので、その辺りはどのようにして体得していくのか…。人には器があるのかもしれません。
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あるべき指導者の姿について。古今東西の偉大なリーダーに学んだ内容を102の事例にまとめている。マインドセット面の話が多いが、一部に人材育成やコミュニケーションのスキル的な部分もある。時代は移ろっても、リーダーに求められる要件は変わらないのだろう。エピソードと共に綴られており、心に響く事例が多い。繰り返し読み返したい一冊。
今回響いたエピソードは、以下の通り。
■指導者のものの考え方
・一視同仁(上杉謙信)
指導者は敵をも愛するゆたかな心をもちたい
・大所高所に立つ(勝海舟、西郷隆盛)
指導者には大局に立ち小異を捨て大同につく心がまえが大切である
■自分を高めるために
・公明正大(楊震)
指導者はみずからかえりみてやましいところなきを期さなくてはならない
・心を遊ばせない(アルキメデス)
指導者は体は遊んでいても心は働かせていることが大事である
・日に新た(湯王)
指導者はつねに日に新たな思いをもたねばならない
■力強い活動を生むために
・使命感をもつ(日蓮上人)
指導者の力強さは使命感をもつところから生まれる
・大義名分(織田信長)
指導者はまず大義名分を明らかにしなくてはならない
・天命を知る(孔子)
指導者は自分の力を超えた運命というものも考えてみたい
■事に成功するために
・説得力(岩倉具視)
指導者は正しい主張でもその訴え方を工夫することが大事である
・先見性(織田信長)
指導者はつねに将来を予見して手を打たねばならない
・人を見て法を説く(諸葛孔明)
指導者は同じことでも相手により説き方を変えることが大事である
■過ちを少なくするために
・見識(源頼朝)
指導者は是は是とし非を非とする見識をもたねばならない
・小事を大切に(岩崎弥太郎)
指導者は小事をおろそかにしてはならない
■指導者の責任
・いうべきをいう(大村益次郎)
指導者はいうべきことをいうきびしさをもたなくてはならない
・信賞必罰(諸葛孔明)
指導者は私情を捨て、適切な賞罰を行わねばならない
・大将は大将(前田利家)
指導者は指導者としての主座を保っていなくてはならない
■人を生かすために
・寛厳自在(池田光政)
指導者には適度のきびしさとやさしさが必要である
・自主性を引き出す(安藤直次)
指導者は部下の自主性を引き出し生かすことが大切である
・信頼する(劉邦)
指導者は人を信頼し思い切って使うことが大事である
・すべてを生かす(堀秀政)
指導者はどんな人にも使い道があることを知らねばならない
・使われる(北条氏康)
指導者は一面部下に使われるという心持ちをもたねばならない
・包容力をもつ(桓公)
指導者は自分に敵対する者をも受け入れる大きな度量をもちたい
・目標を与える(ケネディ)
指導者は次つぎに適切な目標を与えなくてはならない
■事をやりぬくために
・決意を強める(夫差、勾践 ※臥薪嘗胆)
指導者は一度決意したら��それをみずからたえず強めなくてはならない
・熱意をもつ(蘇秦)
指導者は熱意においては最高のものをもたねばならない
■難局に処するために
・覚悟を決める(柴田勝家)
指導者は大事にいたれば、度胸をすえてそれにあたるべきである
・世論を超える(織田信長)
指導者は時に多数の意見を超える知恵を生み出さねばならない
・即決する(豊臣秀吉)
指導者は即断即行を心がけなくてはならない
・乱を忘れず(加藤清正)
指導者は"治にいて乱を忘れず"の心がまえが大切である
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先人の歴史に学び、リーダーとはどうあるべきかが102ヶ条になっている。
読み流すと全く頭に残らない。
常に側に置いておき、何かの際にパラパラと見ていこうと思う。その時の状況で参考になる所が必ずあると思う。
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この本は松下幸之助氏が自らの姿勢を正すために著し、常に座右に置いた一冊である。
この本は、歴史上の逸話、出来事が導入として書かれ、そこから学べる教訓などを著者が記す構成で見開き一ページにそれがまとめられていて、それが102カ条まとめられている。
人の上でたつ上での心得がかかれていて、その全てが理にかなっていた、読んでいくうちに自分の考え方が整理されていく感覚を感じる本だった、ぜひ読んでほしい。
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日本や中国の史実に基づいた例などで勉強になる。
今も昔も指導者の心構えとしては普遍のものがあると改めて感じる。