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場の古典論 電気力学,特殊および一般相対性理論 みんなのレビュー
- エリ・デ・ランダウ (著), イェ・エム・リフシッツ (著), 恒藤 敏彦 (訳), 広重 徹 (訳)
- 税込価格:3,300円(30pt)
- 出版社:東京図書
- 発売日:1978/10/01
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紙の本
場の理論としての古典論
2016/01/23 21:17
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投稿者:てんそる - この投稿者のレビュー一覧を見る
場の量子論を学ぶと経路積分形式にせよ正準量子化にせよラグランジアンやハミルトニアンを構築してそれから作用を考えたり正準交換関係などを利用して時間発展を考えるが、この時には例えば自由場のラグランジアンを与えてそこから他の寄与を計算するなどするが、古典ながら場の理論である電磁気や重力においてはあまりラグランジュ形式だったりそこで自由場の計算をしたりそこに摂動的に相互作用を加えたりなどということがない。
しかしこの本はその点、場の量子論でよくやるような、自由場を与え、そこから的確にラグランジアンを決めて場の理論として古典理論を構築していく。
その意味ではまさに「場の古典論」であるし、同時にその題材は言うまでもなく、電磁気と重力である。またその前提として自由場となるものとして特殊相対性理論を扱う。
うまくできた本だが、その価値を理解するにはなかなかいろいろな学習が必要なのではないだろうか。特に、通常入門段階では直接的に実験で確かめられたり、定義が実験的なものや古いニュートン理論に即して与えることが多く、このようなラグランジュ形式からスタートすることは滅多にない。それはその価値をわからない段階ではあまり好まれないかもしれない。
したがって、入門の教科書としてではなく、ある意味で古典場の理論をある程度整理し、理論として様々な現象と理論とをつなげたり、理論の理解を深める上での教材としての色が強めの本だろう。
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