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各登場人物の基本設定は、
映画「トゥルーライズ」の女性版とも言えますが…、
大沢さん得意のハードボイルド感は、控えめかな~。
(テーマやボリュームのわりには、重みがなかった)
特に、主人公の人物像が、
大沢さんの意図は、十分に理解はできるんだけど…、
作中での描写や心情の露呈に、あやふや感もあった。
(も一つ、魅力的なキャラクターではなかったかな)
また、お話の展開は、
ひねりは少なめ、ある意味、王道のお話でしたが…、
最後の、動機のパンチ力は、ちと足りなかったか…。
(決着もあやふやで、何となくもの足りなぃ感じも)
主人公の、
冷酷無比の凄腕の殺し屋の顔と、母親や女性の顔…、
その狭間で悩む人間性に、深くえぐり込んでいれば、
よりハードボイルドな、ヒューマン・サスペンスに
なり得た要素のある作品だったよぅに思いますが…。
惜しぃ点です…。
ちょっと、コメントが欲張りスギちゃんですかね…。
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大沢在昌といえばもちろん新宿鮫などに代表される男らしいサスペンスなのだが、ご存知強い女性を書かせても素晴らしく、『魔女の笑窪』『相続人TOMOKO』『撃つ薔薇』など、とにかく強く・美しく・カッコ良い。
そんな大沢作品に、またあらたなヒロイン誕生。行動から遡ってターゲットの過去の行動を予測する能力に優れている奈々。統計学の教授にみそめられ結婚し、子供と幸せな生活をする傍で淡々と計画を実行し、ターゲットを「無力化」する。
特殊能力を備えたヒロインの場合、そこにスポットライトをあてるためか単独行動になることが多く、ゆえに見せ場としてどうしても庇護者の登場や力のある男性パートナーとの絡みなどが用意されることが多いのだけど、この作品にはそういったお約束シーンもほとんどなく、純粋に謎解きが楽しめたのがよかった。
途中から、でしょ?よね?みたいな、流れはある程度大沢ファンならばわかると思うけど、それが目的?え、そっち?と、怪しい人がでてくるたびにゴロゴロ転がるシナリオの揺れがいい。
新宿鮫みたいなシリーズだとどうしても、この人は死なないとか逆に死亡フラグが目立ちすぎるので、こういった単発の、鮮度が高くてきちっとした作品、嬉しいなあ。
ま、万が一にもこの作品がシリーズ化なんてことになると、奈々の不老不死化に限りなく近づくだろうから、それは願わずにおこうかな。
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普段は主婦、一児の母。しかし本当は政府の殺し屋。カッコいいな~読みごたえもあった。
2014.5.21
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新刊がでるとつい買ってしまう作家の一人。
夫と子どもに秘密を持った主人公が、夫の死にまつわる謎をといていく話。
一気に読み終えてしまった。ストーリーとかさすがって感じがするものの読後の満足度はそこまで高くなかったかな。
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国益に反する人物を海外で始末するという超国家機関に所属する女性が夫の死の真相に迫るというミステリ。ストーリー全体に漂う嘘っぽさはまさにタイトル通り(笑。「魔物」や「獣眼」に勝るとも劣らない出来の悪さです。
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本作に限らす、近年の大沢在昌の作品は、ストーリー展開に無理があるような気がする。主人公に有利に進みすぎる点である。推理小説では当たり前かもしれないが、敵役の心理状況や行動に一貫性が見られない。本作でも、上司や義父の行動に納得できない行動や心理描写が見られ、最後まで腑に落ちなかった。
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ある以上の地位の人は個人よりも組織を優先
する判断が必要。
もちろん、そのような人でないと任せられないけど、
個人に関わる人は辛いな。
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上海での殺人計画を失敗する暗殺者。警察に捕まるが何故か釈放される。彼女には主婦で子供もいる。日本に帰ると夫が殺害される。原因は何か。彼女の存在が夫が殺された原因だった。
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女性が活躍する話が好きです。
主人公、神村奈々は夫も子供も入る。
これは今まで読んだ女性が主人公の話とは違うと思った。
最初から引き込まれ、ドキドキしながら読みました。
神村奈々の夫、神村洋祐が亡くなった原因を探って行くうちにどんどん窮地に立たされていく。
立ちふさがる壁をどんどん乗り越えていく奈々。
母は強し!
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女性を主人公としたハードボイルド。
殺し屋ではあるが母親でもあるという心理展開がよかった。国家組織的な殺し屋集団であるという現実離れしたところで話が展開され、エンターテイメントとして楽しめた。
ベースに家族愛が流れていてハードボイルドではあるが違う一面も感じながら読み、最後は母と子の幸せを願うような結末となった。
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二転三転する展開に何が真実か誰を信じていいかどきどきしながら読んだ。夫の命懸けの愛、出来るならば生きていてほしかった。女性のハードボイルドはやはり子どもへの愛が、男性のそれと大きく違っているような気がした。
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一気に読ませる面白さはあるものの・・・。
それまで、外角低めいっぱいに決まっていたボールが半分ぐらい外れた感じで、これがボール一つ外れた投球になってそれが続くようなら、先発を外れてもらおうかなと思うような出来。
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読み進めさせる展開の速さとストーリーテリングのうまさは、流石にベテランの作者の円熟さをうかがわせるが、肝心の物語と主人公たち登場人物に魅力がないのが残念。十八番の刑事のキャラの造詣が一番よい。
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2014.9.17読了なんとなくわかっていた真相だったがクライマックスは息もつかせぬ展開になった。奈々は傲慢で独りよがりで、苛立ったがそれが話の鍵だった。
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#読了。心優しい大学教授の夫と小学生の息子と暮らす神村奈々。幸せな家庭生活の裏で、彼女は政府機関の暗殺者として働いていた。そんな折、夫が火災に巻き込まれ事故死。その死に疑問を抱いた彼女は、組織に反して犯人を捜し始めるが。神村奈々の心が揺れ動く様が見事に描かれていた。刑事とのコンビでの活躍を期待したいが、続編はあるのか??