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一学期の終わりの日.ひとりぼっちの健太郎は沖に浮かぶ謎の城に迷い込む.そこには同じように囚われた人々がいた.徐々に生気を失い「城人」と呼ばれる傀儡になってしまう前に元の世界に戻る方法をもうひとりの少年,貴希と共に探す.二人で脱出することを誓って.ちょっと「千と千尋の神隠し」に似ているかな.ラストは青春小説っぽく,ちょっと切ないかも.
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帯ですでに「切なすぎるラストシーンに涙、涙、涙…」とある意味ネタバレされていたので、覚悟をして読んだけれど、そして何となく想像通りではあったけれど、あまりの切なさに涙がとまらなかった。
2人ともお互いを忘れてまた日常に戻るのか、それとも貴希が残ることを決意するのか、ギリギリまでドキドキした。
そうならないとわかっても、2人で出城して、土曜日に落ち合って完璧になったトランペットをふく貴希とそれを聴く健太郎を見たかった。
悲しいラストであっても2人の友情、出城料の謎を解いて行く過程やこの読後感はとても好きだ。
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帯でわかってたけどホントに切なすぎる。2人で脱出して欲しかったけど、貴希は絶対そうしなかったと思う。未だに最後数ページ、ラストの一行見ると泣きそう。続編が出て欲しい。健太郎は関に会って、貴希救出エンドがあること願ってます。
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いつも行く本屋さんの新刊コーナーで、
きれいな表紙に惹かれてつい手に取った本。
「切なすぎるラストシーンに涙、涙、涙…」
という帯からしてもう途中で
結末は想像できてしまうのですが、
最後の一行を読むと本当に悲しくなります。
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金曜ロードショーの曲、どんなだったかすっかり忘れちゃってたから、検索して聴き直して、とても懐かしい気持ちになりました。あの曲を言葉で表現すると、こうなるんだなぁってしみじみと感じました。
全体的に先に読者に気付かせようとして書いてあるようなので、大きな驚きはありませんでしたが…ラストの貴希の選択が悲しかった。
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私が苦手とするファンタジーものなので、期待値も評価も低いです。
吃音のため、他人との会話が苦手な中学生が、四龍海城という異次元に迷いこむ。しかし、そこでの出会いと経験が、少年を変えていくというストーリー。
全体の印象として、色がないという気がする。海の色、空の色、そして少年の心の色。それらが淡い色合いにしか感じることができなかった。
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二人の少年の友情物語。勝手に誘い出して、入ってしまったら勝手には出られない四龍海白。理不尽極まりない城で。吃音に悩む健太郎も、父親とうまくいっていない貴希も頑なで、痛々しくて、狭い世界にあきらめてしまっていて、気持ちわからなくもないが、もっとじたばたすれよ!と、カツをいれたくなる。だから、関のちょっかいかける気持ちは大変よくわかるのだが、関も関でちょっとイタい大人だな。と。貴希と健太郎の選んだ結果を受けいれなくて、しばらく呆然としたのはここだけの話。
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<ネタバレ有り>
吃音の少年、健太郎の成長物語であり、健太郎と貴希の友情物語でもあり、一度入ったら出られないという四龍海城で徐々に人々が城人化していくというホラーでもあり、そこから出るための出場料を探るミステリでもあり…いろいろな要素が詰め込まれた一冊でした。
四龍海城の最上階から眺める朝日や夕日の描写が美しい。健太郎が貴希に出会って、生まれて初めて心を開ける友達を得、成長していく姿が清々しい。2人を見守る関のキャラもすごくいい。そんなキラキラした描写の陰に、どことなく不穏な空気が漂っていて、どうなるんだろうどうなるんだろうとどきどきしながら読んでいたら、ラストでズドンと撃ち抜かれた。
貴希の選択はあまりにも切ないものだった。お互いのことを忘れてしまってもまた元の世界に戻った後友達になれるとは思わなかったのだろうか。ラストの一文が突き刺さって仕方ない。
こういう希望の手前に落とし穴が掘ってあって暗転ラストみたいな終わりは後味悪いけど、その分すごく心に残る。結局四龍海城の存在は謎のままだったけど、そんなのすっとぶインパクトだった。多分2人が一緒に城から出ましたというラストだったら、あーよかったよかったで終わってしまっただろうけど、あのラストだからこそ、ずっと忘れられない本になりそうな気がする。
フライデーナイトファンタジーってもしかして…と思って検索かけたらやっぱりあの曲!未だに金曜ロードショーといえばあの曲です。
あのメロディーを乗せたラストシーンを想像するとさらに切なさ倍増でした…
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乾ルカさん とゆう 人を知った
初めの本です。たまたま 立ち寄った 本屋さん
で たまたま手に取った 本です。
我を忘れて 時間を忘れて 読み終えました。
悲しくて 切なくて でも どこか
希望のある お話でした。
心にささる 何か 鋭いものが
3日ぐらい 抜けませんでしたょょ。
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タイトルの意味が読み終わってわかりました!
関さんの267ページの言葉にはグッときました(u_u)
確かに、そうなのかもなって納得しちゃいましたね!
残念だったのは、後半が予想できてしまったこと。
誰でも予想できそうな結末で、ちょっとだけ拍子抜けです。
でも、ミステリーじゃないので問題ないんですけどね。
個人の好みです!
それ以外は、結構好きな一冊です!
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とあるサイトの感想を読んで惹かれました。
よかった。悲しくも切なくもあり。
いい本に出会えました。
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謎めいた雰囲気漂う四龍海城を舞台に、様々な思いを抱えた少年たちの友情を描いた本作。自分のすぎてしまった思春期の多感な時代を思い起こし、切なくなる一冊であった。本書最大の謎である「出城料」については、読み進めるうち半ば頃で気づくが、気づいたことで、少年たちの選択がなおのこと心に響く。「出城料」を支払い、大切なものを忘れたことさえ忘れて生きていくか、大切なものを胸に抱いて城に残るか、どちらが正しいかはわからない。読了後、自分にとっての「出城料」がなんなのか、思いを巡らせた。
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この話はこの終わり方が美しいんだろうけど、
無粋なことを言えば、四龍海城がぶっ壊れて大切なものを取り戻したみんなが再会するハッピーエンドを求めてしまう。
というかそのように補完して心の本棚に突っ込んである。
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ふしぎな城にとらわれてそこからでるためにあれこれする様子とその過程で培われた関係に目が離せませんでした。
それゆえ、その後の二人がどうなったのか、とても気になります。
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四龍海城の文庫版。
男の子の友情が大好きなので
とても好きな作品。
お互いがお互いの心を
いつの間にか助けてる感じが
素敵で涙が出た。
終わり方に賛否両論あると思う。
私はもし続くなら…を想像して
勝手にハッピーエンドにしてる。