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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「オリンピックの身代金」や直木賞受賞作の「空中ブランコ」は、むろん良い出来だが、氏のエッセイはとんでもなく可笑しい。野球、サッカーなどのネタは、素直に笑える。岐阜出身だけにドラゴンズを素材に取った話は、名古屋人にも親しみやすい。岐阜といえば、県岐商。高木守道氏、和田和弘氏。今年のドラフトでも目玉が…
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スポーツ(主に野球)に関するエッセイ。ははは、面白い。かわいい人ですね、奥田さんって。スポーツの知識もすごい。野球だけでなくサッカーもスキーも。こんなに面白い人なので、「伊良部シリーズ」は納得いくけど、ほんとに「オリンピックの身代金」とか本格ミステリー書いた人なのかなあと疑っちゃいますね。多才な人なんだなー。
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奥田センセのエッセイは、相変わらず面白い。
しかしながら、今回の本はなんだかけっこうマジメな感じでありました。
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『最悪』『邪魔』から入って伊良部シリーズに出会ったあたしの最初は「えっ?」しかるのちに「にやり」だったのだけど、『真夜中のマーチ』や『ガール』『家日和』『延長戦に入りました』『ララピポ』(これちなみにいまだにあまり消化しきれてません)『ウランバーナの森』などなどみてくると、もう驚かなくなってきている。ご本人いわく、出会い頭の偶然で賞をとらせていただいたそうだが、どうして本当にこういう人を器用というのだろうなあ。
仕事をしていておもうのは、古今東西、なんらかの法則ってきっとあるんだろうな、ということ。おじさんは宇宙とスポーツが好き、てのは、おばさんが可愛いものと占いが好きってのとおんなじ、ゴールデンルールだ。
もちろん嫌い、という人もいる。でも、どんどん突き詰めて行けば行くほど、公約数的な数字に納得せざるをえなくなる。地域を広げればそれだけ、母集団を多国籍にしたらそれだけ、見事に数量に圧倒される。
というわけで奥田英朗。スポーツを捕まえ料理するのは、好きなら誰でもしたいだろう。でも、誰もが食べるけど美味しいものをコンスタントに作れるわけではないように、奥田英朗シェフの腕の達者さが、決してあたりまえでないことはもう、自明の理。
同じような字数にどうして収まるの、どうして毎度、こんなに面白いことが書けちゃうの?
すこし意地悪だけどつつましく、せこくはないけどいじましくもある。リズムにしたら、たん、たかたん。気張らずきどらず、スポーツわからん誰でも楽しめるそんな、ズボラ読書への、いざない。
【気に入った箇所の引用】
プロ野球は会社組織にそっくりだ。上司と部下(監督と選手)、初々しい新入社員(ルーキー)、外様(トレード)の悲哀。全てサラリーマンの日々と一致するようフォーマットが完成しているのである。用語も然り、登板・降板、リリーフ、組織に派閥、良くも悪くも村社会にジャストフィットなのである。
紅白歌合戦と日本レコード大賞と茶の間の巨人軍は、おとうさんたちが捨てられない昭和の大きな荷物である。それは覇権と中央集権の象徴でもある。かつての栄光を忘れられなくて、あの手この手で盛り上げようとするが、それは延命措置に過ぎず、根本的な治療法はもうない。無理なんですね。だって寿命がきたんだから。
スポーツが文科省主導の学校教育として育った日本と違い、ヨーロッパではコミュニティのクラブとして発展したため、育った社会的階層が違えば嗜む遊戯も違う。アッパーなもはラグビー、クリケット、ゴルフにテニス。ロウワーなものはサッカー。ベッカムの英語を最初に聞いたときその訛りに驚いたが、全身の刺青といいあの女房といい、彼は典型的なワーキングクラス・ヒーローなのである。
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雑誌「ナンバー」に連載されたスポーツエッセイ集。ちょっと前のエピソードなので、「あんなこともあったっけ」と当時を思い出しながら楽しく読んだ。
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スポーツを多角的な視点から切り取っていく。本書はスポーツの社会科学である。
スポーツを、社会学的に、経済学的に、あるいは政治学的に分析。さらには読書論から日本人論まで繰り広げている。
などとすごい表現をしてしまった。
でも結局は、おじさんの居酒屋スポーツ談義に他ならない。「それゆえ」面白いのだ。
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『延長戦に入りました』も面白かったが、これも言いたい放題言っていて面白い!
「Number」に連載しているようだが、実名でここまで言っていいのか!?
本書のネタは2010年~2011年。
リアルタイムで読めば、面白さ倍増するだろう。
今度本やで「Number」を立ち読みしてみよう。
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奥田流スポーツ論です!
Numberという雑誌に連載されていたものらしいです。
スポーツと言っても主に野球
奥田さんが野球をこよなく愛していることがわかります
結構勝手なことを言っています。
このキャラクターから伊良部一郎先生が生まれたのねと納得できます
殆んど野球を知らない私でも読めますが、よくわからないところが沢山ありました(笑)
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昔、父親が野球観戦しながらあーだこーだ言ってた頃を思い出す1冊。奥田英朗の歯に衣着せぬ言い回しが「延長戦に~」同様切れ味抜群な、野球中心のエッセイ。まあ、名前や読書の話は偏見でしかないような気がするが・・・。「結果待ち競技と観る者のジレンマ」の、転んだのに、3位までの選手だったらカメラの前で待たなければならないシステムに納得いかないのは共感。長嶋茂雄の「野良犬」を「ノヨシケン」といったことや、原辰徳が「THE」を「テヘ」と読んだ都市伝説で、公共の場で吹き出しそうになった。
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内容は悪くないが、Dファンが書いた…という事で個人的に面白さ半減。立ち位置が合う人にはスッキリするのかもしれない。
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いつもながら最高。読後感はスッキリ。
名言も数々。
「大衆はいつの時代も、正義に名を借りて、誰かをいじめ、仲間はずれにしたいのである」
「灰皿と金持ちは溜まるほど汚い」
「愛校精神というのはどこかブランド自慢の性格があるのである。ランク付したがるのは二番手の人たちに多い」
なかでも、"野球選手と名前の相性についての考察"は絶好調。
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奥田英朗のスポーツエッセイ
相変わらず野球推しで愚痴少々と奇抜なアイデア少々
野球に詳しい人が読むともっと楽しめるのでしょうなぁ
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2014年ワールドカップ。そんなにサッカーに興味がない私には、メディアのこれでもかっていうぐらいの過熱報道にもううんざりな毎日です。
我が国日本は、予選リーグで惨敗。敗因は色々あるだろうが、答えは4年ほど前に奥田さんのエッセイに書かれていました。
「日本人サッカー不向き」論や「オランダと日本のサッカーとベースボール」論など、見事な先見の明に驚きます。
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ワールドカップ開催中なので、サッカーについての考察は面白かったぁ!!やっぱり奥田さんは野球愛に溢れていらっしゃいます。シリーズ読破しておりますが、今回は真面目な記述をされている印象でした。個人的には面白い奥田さんが好みなので、それが欲しかったということで☆は3つということで!
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【スポーツに興味がなくても、必読。オクダ節エッセイ集】サッカー後進国の振る舞いを恥じ、プロ野球選手の名前をマジメに考え、大相撲の八百長にはやや寛容?スポーツで読み解くニッポン。