紙の本
質のバラつきが気になる
2017/07/16 16:51
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
亡くなった美しい女の肉体を我が物にしようする死せる女王のエピソードがとても印象的。最後の話は長いわりにまとまりに欠けた。
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対象年齢低めのファンタジー小説を続けて読んでいます。
あさのあつこさん、名前はいろいろな作品で存じているのですが、著書を読むのは意外にもこれが初めてでした。多岐にわたるジャンルで書いておられる作家さんですが、これはちょっと異色作っぽい。
短編1話と長編(中編?)1話の2話構成。短編は童話のような異世界のファンタジックで教訓めいた物語。長編は一変して現代日本の女の子がスーサに出会い、異世界へと旅をするお話。
短編はすっきりまとまっていて良かったのですが、長編のほうはほとんど雰囲気100%なお話だなぁ。スーサや異世界へ渡る船とかの描写が主で、人物の中味が見えないような。
風景描写はとても綺麗でほれぼれします。
女性作家さんならではのやわらかい文体だなぁ、と感じました。
話は内容が薄いのであまり言及しません。
物語の核となるスーサは、謎めいていて、大人びているのかと思えば思ったことをそのまま言ったり笑ってみせたり、ミステリアスなところと悪ガキっぽいところが同居していて、わたしは結構好きです。
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あらゆるものを商う、妖しい商人スーサの物語二話。
単純な連作集と思って読むと、ちと違う。
二話目の主人公歩美が、幼い頃に、親友の祖母から聞いた不思議な物語が一話目、という仕組み。
その祖母は、孫娘たちにとっておきの物語を美しい声で語り聞かせるために、3日分の命をスーサに支払ったという。
夢見がちで孤立しがちな中学生、歩美。
ある日、歩美の前に現れたスーサは、彼女の黒髪を代価に、すれ違ったまま事故死した智香に再会させてくれるという取引をする。
商品として、奇妙な異世界をスーサと旅する中で、歩美は様々な事に気付き、成長していく。
スーサという存在だけで十分面白い設定。シリーズで、もっと読んでみたい。
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古い童話のような一編目とそれをふまえた本編。ファンタジー色いっぱいの冒険物語といったところか。
最初から一気に引き込まれてどんどんと読み進めていたけれど
戦争のくだりで
正義感の強すぎる主人公に辟易。
道徳観が強すぎて教科書のようだった。
子どもたちに向けてのお話もあるかと思うけれどあまりにもセオリー通りで今まで積み上げてきたハラハラドキドキが一気に興醒めしてしまった。
ラストも尻つぼみでなんとも残念
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どこからともなく現れて、何でも売り買いする商人スーサ。おとぎ話のように始まって、ファンタジーになっていきます。スーサっていうのが何なのかがよくわからなかったけれど、お話として楽しめました。
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絵本生まれ児童文学育ちの私としては、1頁開いて目を通した途端に、懐かしい故郷のかほりを感じて、あっという間に読みきってしまった。面白かった。
あさのあつこさんの本を2冊程見繕って借りてきてもらった内の一冊。面白かった。
外れが無いのでしょうか、この方の本は。