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人間関係や状況の設定はドキドキするようなものなのに、キャラクターの描写があまりなされていなかったり、ミステリーそのものがえらくアッサリとしていて実は大した謎がなかったり…。もったいない。
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これはなかなか衝撃的
最近あんまりどんでん返しされず
なんとなく予想できちゃうのが多かったけど
うおぉぉそうきたかぁぁああ
って感じだった
愛って醜い
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ゴシックミステリ。謎解きより舞台を楽しみました。
山奥のお屋敷に住む血の繋がらない母娘、家庭教師や庭師の男性、お手伝いの女性たち、そこへ暗い過去を持つ美少年ふたりが雇われる…何か起こらない方が不思議。
少年ふたり、鈴原と薫(切り取り方だけどエヴァ…?)の罪の持ち方はちょっと違うし薫くん自体は問題ないな…鈴原くんのおかげで止められるし。
鈴原くんは諦念なふりして1番強かで良いです。諦めてたのが全部手に入るとなると、抑圧してたぶんだけ反動が物凄いのかも。頭の回転は速いし。村上刑事も鈴原くんにしといて良かったね、と思いました。他の選択肢無いだろけど。
誰も幸せにならない結末なのも凄い。鈴原くんは薫くんとして生きていくんでしょうね。薫くんなのは小夜の前だけで、他の人の前では鈴原くんのままなのだろうか?という疑問は残りました。
謎解きは、田中って明らかに偽名やろ…小夜の自殺したお姉さん・夕日の元恋人?怪しい、と思ってたのでそうだろうね、と。それでもお屋敷の最期のあれこれは集中しました。桃子居なくなってコウさん刺されてから急展開。
桃子可愛い。グレートデーンに桃子…グレートデーンって厳ついめっちゃ大きい犬なはず。体高1mあったりする犬。あれ放し飼いされたら怖いよ!!おとなしいとはいえ見た目ではドーベルマン並に威嚇になる。スミレもポニーなら下手したらあまり大きさ変わらんくない??
映像化しても映えそうこれも。湖もある山奥のお屋敷に若い母親、美少女、美少年、グレートデーン。良き。
タイトル、最後まで読むと物凄いな。
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両親を亡くし、施設で暮らす17歳の博人。
人里離れた洋館で住み込みで3年間働けば大学の学費と生活費を負担してくれるという仕事に惹かれ、同い年の樋野とともに屋敷で博人は働き始める。
屋敷の娘・小夜に博人は恋心を抱き、穏やかな生活を送るが、殺人事件が起こる。
なぜ暗い過去を持つ少年二人が集められたのか、屋敷の人々が持つ秘密は何なのか、物語が進むごとに少しずつ明かされていきます。
非日常の世界に漂う不穏な空気はとってもスリリングで、ページをめくる手が止まりません。
ミステリーとしてはちょっとありがち。
謎の論理的帰着に納得するというよりも、物語の退廃的な雰囲気にときめきながら読むという方向で楽しみました。
むしろ理詰めの思考はいらないかも。
それは物語の優美な雰囲気を遠ざけてしまうかもしれません。
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視点人物の性格設定が好きだった。
一人で静かに過ごせる環境は素敵ですよね。
ゴシックロマンは良いなあ。
ラスト、ほんとは想いは通じてるんじゃないかな?と予想。
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事情があって施設で育った博人は、同じような境遇で育った樋野と共に山奥の洋館で働き始める。
他に居場所があるわけでもない二人は、少しずつだが洋館での暮らしに馴染んでいく。
意外にも博人は、ゆったりと自分だけの時間を過ごすことが出来る生活を楽しんでいた。
少しでも長く、この洋館での暮らしを続けたいと願うほどに。
やがて博人と樋野は洋館に住む令嬢・小夜に恋をする。
それぞれ心に傷を持つ博人と樋野。
大切だからこそ近づくことをためらってしまう博人。
大切だからこそ壊してしまいたいという破壊衝動をかかえている樋野。
同じように傷を隠したまま生きてきた小夜には、二人はどんなふうに映っていたのだろうか。
彼らが洋館に雇われた理由もすべて知ったうえで、彼らを受け入れていた彼女は哀れだ。
けれど、結局のところそれも自己満足でしかない。
館に住む人それぞれが本当の気持ちを隠し、表面上を取り繕っていたために少しずつ歪んでいく世界。
人は誰でも身勝手な部分を持っている。
だが、それをあからさまにしないのは第三者の目があるからだ。
ストッパーとなるべき存在がいないとき、人の欲望はどす黒いものへと変化していくのかもしれない。
博人は結局幸せになったのだろう。
それが真の幸せと呼べるものかどうかは別として。
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作者の作品は読みやすいし、ストーリーにも深みがあります。思慮深い主人公目線で多く語ってくれるので感情移入しやすく、読みながら色々と考えさせられます。
復讐に多くのお金を掛けリスクを背負う価値を見出すほどの光林氏の卑屈な感情が理解出来ないかな。また、小夜が以前の人同様に樋野に惚れた振りをしているほうがなんとなくしっくりくると思いながらも、より印象深い結末のためには仕方ないか。小夜が樋野に惚れるためのもう動機が欲しかったと思う。
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なんというか…なんだか不思議な話だった…
身寄りがなく施設育ちの博人は施設に所長から「3年間住み込みで働けばその後の生活費と大学のお金は出してくれる人がいる」という話に乗り、山奥の陸の孤島の別荘へ向かった。屋敷には雇い主の妻と娘の小夜、それから数人の使用人がおり、博人は同い年の樋野と一緒に仕事に励んだ。
しかし、そんな穏やかな日々にある事件が舞い込む。そして、それと同時に博人と樋野と小夜の関係も少しずつ変化が起こってきて…
なんとも言えない。完全に弱者な博人と樋野。人にはあまり大きな声で言えない秘密がある2人は、完全に弱者だしそれを弄ぶ権利はないはずだよね。まぁ、あの家族が少し歪んでいるってことなのかな?
しかし、博人もまた同じような人種だったのかなぁ。最後、ちょっと読めた気もしたけどゾッとした。誰も幸せになれないってこういうことかーとも思ったわ。
2020.1.22 読了
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交通事故で孤児になった主人公と父親の犯罪で孤児になったもう一人の17歳の少年が陸の孤島のお屋敷に雇われる。
3年間をそこで暮らせば大学4年間の学費と生活費を無条件に負担してくれるという。そんなお屋敷で事件が起きる。
あり得ないような設定、荒唐無稽なストーリーだがぐいぐい引き込まれて読んでしまうのは作者の力量なんだろうな~。
Amazonより
陸の孤島で起きた殺人をめぐり、屋敷に関わる者たちが疑心に陥る。悪意すら美しく描かれる新感覚ミステリー。著者講談社文庫初登場!
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だれにも邪魔されず、静かに本をめくる時間。好奇や同情の視線を向ける人に怯えることもなく、静かに庭の木々を手入れし、夜は心地よい疲れの中、たったひとりのベッドで眠る。それはぼくがはじめて手に入れた砂金のような幸福だった。施設の中で大勢の子供たちと一緒にもみくちゃになっていたときが、不幸せだったというつもりはない。十分な食事と眠る場所を与えられ、学校にも行かせてもらっていた。だが、この屋敷にきてぼくは知ってしまった。人は食事や寝る場所があれば生きていけるわっけではないのだ。そして、ぼくには水や空気と同じくらい静けさとひとりの時間が必要だった。
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薔薇を拒む
近藤史恵さん。
最後まで、
どうなるのか?わからず、
読み進められた。
おもしろかった。
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美しい光景がたくさん描写されて、綺麗な風景を思い描くけど、
空はいつもどんより曇っていて、視界は薄暗い。
そんなイメージの残るお話。
話がどんどん展開していくような物語ではなく、
終始ゆっくり進んでいくけれど、
先が読めず、続きが気になって一気に読んでしまった。
近藤史恵さんの文章、好きだなあ。
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「シェフは名探偵」というドラマが好きで、原作者からこの本に出会いました。
もう一度読むかと言われるとそうでもないですが、映像化されても面白いだろうなと思いました。
内容的には、そうかな〜とある程度予想がつくのですが、最後まで読むとじんわり胃が重たくなります。
読了後、一度本を閉じて深呼吸しました。
登場人物の過去や想いが、山荘の風景と共に綺麗に描かれています。少しずつ見えてくる様と描写のマッチングは好きです。
今度はドラマの原作である、短編集3冊を読みたいと思います。
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読んでいて苦しくなる作品
主人公の良い子だけど打算的で傷つきたくない心情が事細かに伝わってくる
でもあの流れで結局小夜は薫のこと本気で好きだったってこと??そこだけが疑問…
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交通の弁が悪い別荘地に身寄りの無いイケメンの若者2人が呼ばれた。そこには可愛い女の子と母親と男性家庭教師、執事、料理人庭師などが居て、絶対に何かが起こるであろうというシチュエーション。そこで起こった殺人事件。最後には、イケメン若者が手に入れたものは…中々面白かった。