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泣いた。中盤からもう涙ボロボロ。自分の心が弱っていたのかと思うほど泣いた。受けも鬼も優しくて、友達もみんな良い奴で良かったけどやっぱりBLにでてくる女はあかん奴やった。数行の登場でさらっと過ぎたから今回はあんまり不快にはならなかった。とっても優しいお話でした。この本は「青龍の涙」のスピンオフでしたが作者もあとがきで述べているようにこの本だけでも十分楽しめました。
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「青龍の涙」のスピンオフ。またしてもただの異形との恋物語に留まらない、ヘビーな内容でした。
前回の神様攻から、今回は鬼攻となっていて空恐ろしくなってる気がしますが、むしろ神様よりずい分やさしい気性であることが意外でもあり、そこがストーリーの根幹になっていました。
神様の時もそうだったように、鬼にも人のような名前がないんですよね…
神様は早々に名前が決定しましたけど。
毎度ながら、こういう細かい巧みな技にやられてしまいます。人にあらず、という意識が知らないうちに刷り込まれてしまうすごさ。そして、鬼という存在の畏怖はそのままに、潮に見える鬼にだけは愛ゆえのやさしさが備わっているという特異さ。
鬼の世界ではずい分浮いた異端の存在なんだろうなと思えば思うほど、彼の優しさに切なくさせられました。
自分の命を賭してまで潮を守ろうとする深い愛に、涙無しには読めませんでした。泣かされました。
葛藤がすごいんです。命を奪うのか、奪わないのか、奪わせるのか、奪わせないのか…これこそ究極の選択です。
鬼と潮にも、そして読んでるこっちにも。にっちもさっちもいかない状況に直面してしまった愛し合う二人が一体どんな方法で幸せをつかみとっていくのか、ほんとに心配しながら読んでしまいました。
花丸BLACKらしく大人向けのハードな描写があっただけに、いっそう甘く感じました。ハードと言ってもエロ的にじゃなく、グロ的にです。その後泣かされましたよ!
慟哭する鬼が優しすぎてたまりませんでした。
潮の絶対諦めない気持ちに心救われる気がしました。
愛する人のためならどんな可能性でも見い出して、何でもしようとする強さに成長を感じました。
青龍では二人きりで異世界での新婚さんとなりましたが、こちらは潮の家族をちゃんと考えての同居婚。
そんな作者さんの細かい心配りにほっとさせられました。
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鬼と人との恋の話なんだけど、最初に鬼が出会った人との話に泣ける。鬼を死んだ子供のように可愛がって、でも、鬼だから周りの人に祓われてしまって。すごく切ないです。補食するものとされるものとの恋はつらい。第一段を見ないでスピンオフからだけど楽しめました。
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アマゾンのレビューで非常に高評価の作品で、是非、読んでみたいと思いました。
評判が良いからと読んでみても、なかなか自分の感性と合うかどうかは好みの問題もあり、難しいというのが実情です。
でも、こちらの作品は私も心から良いなと思えました。
ひと口で言うと、人を食べなければ生きてきゆけない鬼と人の恋です。
生まれてから人間を一度も食べたことがない鬼は、いずれ霧となって消えなければなりません。
そんな鬼に主人公の潮は告げます。
―俺を食べて生きてくれ。
潮は不治の病にかかり、余命幾ばくもないと判明、どうせ助からない運命なら、愛する鬼に食われて、愛する者の一部となりたい。そのような想いから鬼に自分を食べて欲しいと願います。
優しい鬼は断固拒否。
今まで何のゆかりもない人間でさえ食べられなかったのに、ましてや愛する潮を食べられるはずがありません。
結局、鬼は潮の「病巣」だけを食べ、潮を生かして自分は消滅する道を選びます。
鬼が消え、自分だけが残ったと知った潮は絶望しますが―。
絶望の中から、それでもなお愛する者を救おうと懸命になるのは潮だけでなく、鬼も同じだったでしょう。
結局、龍神への潮の懇願が届き、鬼は形を取り戻し、最後は「神」になることができました。
しかし、そうなるまでには長い長い年月が必要だったのです。
互いを想い合う気持ちは労り合うことでもあり、また自分より想う相手の幸せと無事を選ぶこと。
鬼も潮もためらいなく、それをやってしまいます。
そんな彼等の姿が眩しく、愛の尊さを教えてくれようです。
ただ、私は多くの方が言うような号泣するような哀しい物語りではなく、むしろ誰かを想うことは、こんなにも人を強くしてくれるのか、愛する人のためなら困難にも立ち向かえるものと語りかけてくる―強さを感じさせる作品だと思いました。
最後に鬼が神になったように、読後はキレイな光を見たような心持ちになりました。
とても良い作品だと思います。
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ヒトを食べなければ消えてしまう鬼と、獲物の人間のお話。
大好きな鬼を生かすために食べられることを決断した潮。しかし、最後の最後で鬼は潮を生かす…。
自分の命か、相手の命か、どっちを選んでもBADEND、なんだけど…。ちゃんと救いがあって、良かった。泣けます。