紙の本
かつてプロレスが好きだった人も。 一度もプロレスを見たことがない人も。 今の新日本プロレスは、面白い。抜群に。
2023/01/12 10:47
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
燃える闘魂アントニオ猪木。
イベントに彼が現れて「元気ですかーーーっ!!」と叫ぶだけで世界が一変する。
彼が引退して20年以上の時が過ぎた。
そして、昨年惜しまれつつ逝去された。
日本中で彼を知らない人はいない程の有名人だった。
彼が創立した新日本プロレス。
彼の引退後、21世紀初頭、長い長い冬の時代が続いた。
スター選手の相次ぐ離脱。
格闘技ブームの煽り。
そして、身内の暴露本。
閑古鳥の鳴く会場で、選手たちは戦い続けた。
著者は、1999年にデビュー。
立命館大学3年生の時に、入門テストに合格していたが、当時の現場監督長州力から大学を卒業するように命ぜられて、1年遅れて入門。
血のにじむような努力で修行に耐え抜き、デビュー。
華やかなファイトスタイルと裏腹に、オールドファンからはブーイングが浴びせられた。
若き日の「事件」のマイナスイメージもあった。
「チャらい」
「なめている」
「こんなのストロングスタイルではない」
誹謗中傷の嵐の中、彼は必死に腕を磨き、心と体を鍛え抜き、自ら営業の最前線に立って、ファンを獲得していく。
いつまでも、地上波ゴールデンタイムで放映された時代を懐かしがっていてはいけない。
やるべきことをやる。
できることならなんでもやる。
そして、会場にファンが戻り、熱が復活していく。
著者はあるとき創始者猪木に尋ねた。
「ストロングスタイルって何ですか?」
「あれはまわりが勝手に言い出したんだよ」
そして猪木は著者に問いかける。
「オマエら、オレが作ったパイをいつまで取り合っているんだ!」
「僕が新しいパイを持ってきます!」
猪木はにっこりと笑ったという。
老若男女が集うようになったプロレス会場。
だがまだまだだ、と著者は語る。
逆説的だが、地上波ゴールデンタイムでプロレスが放送されて、プロレスラーが国民的ヒーローになっていくことこそが、彼の目標だ。
かつてプロレスが好きだった人も。
一度もプロレスを見たことがない人も。
今の新日本プロレスは、面白い。抜群に。
電子書籍
かつてプロレスが好きだった人も。 一度もプロレスを見たことがない人も。 今の新日本プロレスは、面白い。抜群に。 会場に足を運んで見よう!
2021/11/08 11:54
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
燃える闘魂アントニオ猪木。
イベントに彼が現れて「元気ですかーーーっ!!」と叫ぶだけで世界が一変する。
彼が引退して20年以上の時が過ぎた。
だが、闘魂は健在。
日本中で彼を知らない人はいない程の有名人だ。
彼が創立した新日本プロレス。
彼の引退後、21世紀初頭、長い長い冬の時代が続いた。
スター選手の相次ぐ離脱。
格闘技ブームの煽り。
そして、身内の暴露本。
閑古鳥の鳴く会場で、選手たちは戦い続けた。
著者は、1999年にデビュー。
立命館大学3年生の時に、入門テストに合格していたが、当時の現場監督長州力から大学を卒業するように命ぜられて、1年遅れて入門。
血のにじむような努力で修行に耐え抜き、デビュー。
華やかなファイトスタイルと裏腹に、オールドファンからはブーイングが浴びせられた。
若き日の「事件」のマイナスイメージもあった。
「チャらい」
「なめている」
「こんなのストロングスタイルではない」
誹謗中傷の嵐の中、彼は必死に腕を磨き、心と体を鍛え抜き、自ら営業の最前線に立って、ファンを獲得していく。
いつまでも、地上波ゴールデンタイムで放映された時代を懐かしがっていてはいけない。
やるべきことをやる。
できることならなんでもやる。
そして、会場にファンが戻り、熱が復活していく。
著者はあるとき創始者猪木に尋ねた。
「ストロングスタイルって何ですか?」
「あれはまわりが勝手に言い出したんだよ」
そして猪木は著者に問いかける。
「オマエら、オレが作ったパイをいつまで取り合っているんだ!」
「僕が新しいパイを持ってきます!」
猪木はにっこりと笑ったという。
老若男女が集うようになったプロレス会場。
だがまだまだだ、と著者は語る。
逆説的だが、地上波ゴールデンタイムでプロレスが放送されて、プロレスラーが国民的ヒーローになっていくことこそが、彼の目標だ。
かつてプロレスが好きだった人も。
一度もプロレスを見たことがない人も。
今の新日本プロレスは、面白い。抜群に。
会場に足を運んで見よう!
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新日本プロレスのエース「100年に1人の逸材」こと棚橋弘至選手の手記。デビューから15年、その前半は「暗黒の時代」だったプロレス。そのプロレスを棚橋選手がどうかえてきたか、どう再び会場を満席にするまで「闘ってきたか」が書かれています。
書いてあることはプロレスラーがプロレスの会社をどう盛り上げてきたか、売り上げをあげるためにどうしてきたか、ということ。しかしこの本に書かれている棚橋の姿勢は、あらゆる業種の人々に通ずると思いますし、一社会人として、仕事とは働くとはどういうことだろうと考える上で、非常に参考となる1冊でした。
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自己啓発本としてはよくある本。でも、プロレスラー、新日本プロレスを再び盛り上げたレスラーが書いた事が凄く重要だ感じました。格闘技界は参考にして良いと思います。
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プロレス好きだから楽しめたというのもあるが、それ以上に色々と身につまされるエピソードがたくさんあり、読んでよかったと素直に思える本。
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暗黒のゼロ年代を奇跡的に乗り越え、国内プロレス団体では一人勝ち状態の続く
現在の新日本プロレス。いわゆる"古くからの新日本ファン"は、あの時期の方向
性のどうしようもなさに呆れながらも観ることを止められない、そして自分以外
の誰かが新日本の悪口を言うと、腹が立ってしょうがない、でも言い返す事が出
来ない、という悪循環に見事にハマっていた。もちろん僕も含めて。
この本の作者、棚橋弘至はそんな時代の新日本を支え、今の隆盛へと繋いだ
功労者。華やかで派手なファイトスタイルは異様にチャラく、「強さ」を全面
に出すタイプでは無い。つまり、そういうガチガチの新日ファンが最も嫌うタイ
プの選手なのにもかかわらず、新日ファンに棚橋を悪く言う人はあまり居ない。
なぜならば、あの真っ暗な時代に一人気を吐き、全力で新日本を守った棚橋を、
皆がちゃんと知っているから。新日本プロレスの長い歴史の中でただ一人、
ストロングスタイルでなくても認められる資格のある選手なのだ。
そして何気に高学歴(立命館大卒)の棚橋、文章を書かせてもなかなか凄い。
リング上のチャラいキャラに対する徹底ぶりの目的や、藤波辰爾を敬愛する
理由など、いちいち説得力に溢れている上に単純に面白く、読み物として普通
に読者を惹き付ける。やっぱりアタマいいんだなぁ、と納得出来るのが嬉しい。
そして"新日本プロレスリング株式会社"という組織対する忠誠心・・・いや、
"愛"の部分には、かなり感心させられた。いや、マジで忍耐とか我慢に乏しい
最近の若い奴らに強制的に読ませたいくらい。そこらのビジネス系の啓発書な
んかよりもよっぽど役に立つ気がする。
新日ファン・タナファンはもちろん必読。
そして、仕事に行き詰まりを感じている人たちも是非。
事実はともかく、僕もそう信じたい。金と愛だったら、愛が勝つ!、と。
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棚橋・中邑でめっちゃ頑張ってた時期に丁度プロレスに入った人間としてはなんか嬉しくなるような一冊。
棚橋が地方での興行をとても大事にしてるのが好印象。
個人的には武藤敬司と棚橋のラリアットに対する考え方が自分と全く一緒で興奮した。
「ああ、俺が棚橋割と好きだったのこれが理由か。」
と納得。
ビジネス書・自己啓発本としては正直そんなでも無いかもしれないけど、そういう面も含めてある程度まとまった分量で当代一のプロレスラーのプロレス観を知れるのがありがたいかな。
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プロレスが好きなのでちょくちょくとTVで見たりしているので棚橋氏の試合も見た事がある。しかし、見た目がチャラいという事もあって本を読むまでは印象が悪かった。だが、こんなにしっかりとしていて自分自身の信念を貫き、プロレスをこよなく愛する選手だとは。もっと早く、彼の生き方というものを見るべきだったのかもしれない。棚橋氏から見たプロレス業界の裏側やその他の格闘技。すごく的確な事が書いてあり、洞察力の強さを感じる。表紙のスーツを着た棚橋氏はプロレスの時とはまた違った雰囲気でかっこいい。
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誰からも嫌われていない、という超勘違いのできる人は、敏腕営業マンになれる、という証明になる本。
元・太陽の天才児が自分の勘違いを悟ったとき、100年に1人の逸材・棚橋弘至が生まれ、プロレス界が再生したんだな、と。
プラス思考の持ち方とか、意志決定のプロセスなんかもわかりやすく書かれていて、モヤモヤしたら、また開きたいなと思った。
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デビュー時から棚橋は大嫌いだが、要領良く立ち振る舞い、有言実行させた事は凄いし社会人としては評価さざるえない。事件があったからこそ新日本に忠誠を誓い愛に目覚めた男はファンの為に戦う事を選び選ばれた。
普通はエースのキャラと自身のギャップに苦悩するはずが天性のセンター気質が彼をスターダムに押し上げた事が良く分かる本。リング上は全く影を寄せ付けないポジティブな思想はまさに太陽の天才児。荒野と化した新日本を地道に耕し、現在彼がファンに囲まれ退場する姿は努力が実った結果で素晴らしい。
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マズイ、ひっかかった。棚橋を好きになりそうだ(笑)
短編的に書かれているので読みやすい。
「そうそう!カッコイイ!」と。
ただ読んでいて、棚橋の思いがあふれすぎていて、
「…うん???…あ、そういうことが言いたいのか!」
と途中わかりづらいとこもあったけど、頭で考えつつ心で読んだから、体内にタナ熱が残りやすい。
残って踏ん張った人って強いな。
棚橋から見た他のレスラーについても面白かった。
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新日本プロレスはこれまで生で観戦したことがなくて棚橋も別段、好きでも嫌いでもなかったけど、逆境のなかひたすら新日本プロレスのことを考えて愛を貫く姿勢を見たら応援したくなっていました。「なんで今年のプロレス大賞MVP棚橋なの?」とか思ってごめんなさい。もし同じ状況だったら私は言い訳して諦めている側の人間です。プロレス大賞どころか、いまの新日本プロレスのMVPといっても過言ではないでしょう。
今年のイッテンヨンで新日本プロレス初体験してきましたけど、派手、華やか、カッコイイ。お客さんも東京ドーム3階までぎっしり。ちょうどこの本を読み終わった後だったこともあって、感慨深い気持ちになりました。お決まりの「愛してま~す!」も、前よりずっと胸に刺さって聞こえました。エアギターはちょっと滑ってたけどね。今後は新日本だけでなく、プロレス界全体が盛り上がるよう、棚橋にはますます頑張ってほしいです。
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【所在・貸出状況を見る】
http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11530175
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「どのようにプロレスを再興したのか」
新日本プロレスを再興した棚橋弘至の目線から書かれている。
参考になったのは、
・プロレスではなく「棚橋弘至」を売り込む
・情報は一度告知したくらいでは伝わらない
ということ。
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「○○はなぜ△△を、、」的な長い題名の本が、食傷気味になるぐらい最近は本当に多い。それらの本と本書の違いは、それを本人が言っていること(笑)
エラい自信家、という訳ではなく、彼は大きなことを言い続けて変革してきた。彼自身はとても正直で、本書の内容も本人の言葉で語られている。今やプロレス界のエースなので、若手の頃にあった女性問題で刺された事件をスルーするかと思いきや、きっちりと書いてあった。
「低迷期に、できない理由を並べてやめていたら、今の新日本は、なかった。」グッとくる言葉だ。