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角田さんの書評、大好き。書評というより角田さん曰く感想文か。
全然興味のなかった、知らなかった物語たちを角田さんの言葉で綴られるととても興味がわくし、
わたしも読んだことある本に関してはこう解釈されたのかーとか新たな発見や世界が見つかる。
本はまさに旅、そのもの。うん。
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タイトルも素敵だが、角田光代による作品のチョイスも素敵。読了済みの作品があると興奮してしまった。本が好きだからこそ、あのような文章が書けるのだろう。
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★が少ない最大の理由は、非常に個人的かつ残念ながら、紹介されている本のうち「読んでみたい」という魅力を感じたものが1・2冊しかなかったこと。さらに、既読の本も何冊か出て来たが、それらについて書かれている内容にも寄り添うことができなかったこと。
角田さんは小説以外の著作より断然小説が良いと常々思っているが、本書も然り。力んでいるというのではないだろうけど、なんというか力がこもりすぎているのを感じてしまう。
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角田さんの書くものって小説でもエッセイでも書評でも本当に面白いです。昔に書いた書評も混ざっていました。
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ポケットに入るくらいの本を持ち歩くのが、好きな私にぴったりな本のような・・ゆっくり楽しみます。
筆者は、宮沢賢治氏の物語を小学生の時かなり読まれたとのこと・・この難しい話を大人になって読むと・・
物語ではなく光景を描く人・・美しい光景を言葉でつむいで見せるひと。・・納得です。
松谷みよ子氏の・・「モモちゃんとアカネちゃん」
このシリーズは、読み進めるにつれ・・赤ちゃんの世界から大人の現実を知ることとなる・・
子供なりに、何かを感じてしまう・・
筆者のように、私も何かを感じ取っていたのかもと・・
筆者が、タイトルとカバーに惹かれて手にとることがある・・
私も、タイトルに惹かれて読み始め・・こんなはずではと思いつつ、読み終わって感動していたり・・
読書の面白さを知っていらっしゃるなぁと・・
これからも、ポケットに物語を入れて・・行こうっと♪
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書評・解説集
角田さんに解説や書評書いてもらいたい人って多いだろうな。
こんなふうに読んで、評せたらどんなにいいだろう。
まだ読んでない本は読みたくなるし、既に読んだ本は再読したくなった。
特に、あまりたくさん読んだ事のない開高健、井上荒野、まだ1冊も読んだことのない大島真寿美の本が読みたくなった。
本の解説としてだけでなく、個人的にいいなと思ったところもたくさんあった。
”多くの啓蒙本が、多くの小説やドラマが、多くのポジティブな先達が、前に進むことをおそれるなと言う。新しい扉を開くことに躊躇するなと、新しい世界に飛びこむことをこわがるなと言う。けれど藤野千夜の小説は違う。進んだ先で、新しい世界で、居心地のよい場所がないのだったらその場にとどまっていればいいではないか。そこからどんなに地味な光景しか見えなくても。どんなにちっぽけな場所だったとしても。「分」が守られるならば。” ー 174ページ藤野千夜「主婦と恋愛」文庫解説
”失うことは、マイナスでもプラスでもなく、何かを持っていたという証である。いとおしむべき大切な何かを、確実に私たちは持っていた。その何かは、私とともに在ることによって、私自身を変容させた。失うことでいくら泣いたっていい、自分を責めたっていい、でも自身のうちの変容は、他者(ときに動物、ときに光景)とかかわったことによって生じた変容は、消えることがない。そのことを私たちは知らなければならない。その「持っていた」証拠、自身の変容こそが、あとがきで作者のいう「宝物」ではないか。” ー 268ページ星野博美「のりたまと煙突」文庫解説
角田さんの小説も、エッセイも好きだから、オススメされてる本も信頼してぜひ読んでみたい。
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角田さん書評集2冊目
最初に少しだけ読書エッセイあり
エッセイ「旅と年齢」では「貧乏旅行に適した年齢は
25歳前後」としている。これはほぼ同感。
(『深夜特急』でも「26歳までに旅をしておくべき」と
いうような一文があったと思う。)
角田さんは開高健が大好きなんですね。
昔放棄しちゃったけど再チャレンジしてみようかな(^ ^;)
そのほかの読みたくなった本
田辺聖子『蝶花嬉遊図』
金原ひとみ『マザーズ』
ヒキタクニオ『角』
大竹伸朗『カスパの男モロッコ旅日記』
高野秀行『アジア新聞社屋台村』
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「私たちには物語がある」の続編、タイトルはあの「ポケットに名言を」と酷似しているので博学をひけらかして無理矢理こじつけてみる(笑)
寺山さんは「名言などはシャツでも着るように軽く着こなしては脱ぎ捨ててゆく」と言ったのに対して角田さん「物語などは正絹の着物でも着るように厳かに着こなしたら洗い張りして箪笥にしまっておく」かな…
とにかくその愛情が半端ない。
今ではめっきり見掛けなくなってしまったジーパンの尻ポケットに突っ込んだボロボロの文庫本とその型に色落ちしたデニム生地の相思相愛な関係、そんなことを懐かしみ自身の本への愛情を確かめるのでありました
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角田さんの文章力はすごいと思った。
私も読んだ本の解説には興味を持って読めた。
興味の無い小説に対する解説は読みにくかった。
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本への愛情がたっぷり詰まったエッセイ集。角田さんの決して押し付けがましくなく、だけど心からこの本はおすすめであることが伝わってくる文章のおかげで、読みたい本がたくさん増えた。また角田さんは、感受性が鋭いことももちろんだけど、作品世界の時代背景や社会情勢、世の中の風潮を踏まえたうえで作品を読むことが多いと感じ、そういう姿勢がより深く作品を味わうコツなのかなぁと思った。なので自分の読書のお手本にしたい。
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愛読作家角田光代さんの読書に関するあれこれエッセイ。本をただ本屋で探すのも好きだけど、私の本選定までの経緯って、どこかで知って読みたいなと思ってというものばかり。
多くの本が、どなたかのリコメンドで選ばれて私の手元に来ている。
以下読みたいと思った本
井上荒野 ズームーデイズ/もう切るわ/つやのよる
大島真寿美 水の繭/ピエタ
岡崎武志 古本生活読本
金原ひとみ マザーズ
酒井順子 29歳と30歳のあいだには
佐野洋子 コッコロから/そうはいかない
田辺聖子 蝶花嬉遊図
松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん
三羽省吾 厭世フレーバー
山田太一 冬の蜃気楼/読んでいない絵本/空也上人がいた
よしもとばなな どんぐり姉妹
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著者が文庫本に寄せた後書きだったり、週刊誌の書評だったりと様々な作者の本の紹介が書かれている。
知っている本もあれば、知らない本もある。
でも、この選定を見ればこの作者の人となりが見えてくると思う。
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今まで書かれた文庫本などの解説や書評が詰まった、角田さんのブックガイド。
言葉の端々から、本が大好きでたまらないという想いが溢れ出ていて、思わず、わかるよわかる!と共感の嵐でした。
「私はやっぱり書店が好きだ。本の声がする。ちいさな、でも私だけにしっかり届く声で、ひそひそ、ひそひそと読んでいる。本との縁というものを感じるのは、やっぱりリアル書店なのである」
「古本屋に通ううち、ある不思議な印象を持つようになった。自分の嗜好、好みを中心とした、不思議としか言いようのない糸が張り巡らされていることに気づくのである。これは新刊書店では絶対にあり得ないことだ」
本好きの方なら、覚えがあるんじゃないでしょうか。
心の底から共感して、角田さんが同じ感性を持っていることが嬉しくてしかたなかったです。
紹介されている本の数々がまた、素晴らしい。
角田さんというフィルターを通して知る本はまた格別です。読んだことのない本が多かった分、読みたい本が増えました。
特に開高健さんや忌野清志郎さんについては、熱く語られていて、知れば知る程ものすごい方だと驚きました。読むならそれこそ旅行中など、日々の喧騒から離れたところでじっくり読みたいところです。
本を通して開かれる扉は数多くありますが、角田さんもまた失うこと、生きること、信じられるものなど様々なことと向き合ってきたのが感じられます。
これは、本書の中でも好きな一文。
「失うことは、マイナスでもプラスでもなく、何かを持っていたという証である。いとおしむべきたいせつな何かを、確実に私たちは持っていた。その何かは、私とともに在ることによって、私自身を変容させた。失うことでいくら泣いたっていい、自分を責めたっていい、でも自身の内の変容は、他者(ときに動物、ときに光景)とかかわったことによって生じた変容は、消えることがない。そのことを私たちは知らなければならない。その「持っていた」証拠、自身の変容こそが、あとがきで作者のいう「宝物」なのではないか。私たちが平等に持ち得る、もっともすばらしいもの。」
角田さんの感性が大好きです。
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私もこんな風に本の感想が書けたら良いのにって思ってしまった。凄く興味をそそる本がいくつかあったので読んでみようかと。森絵都の『アーモンド入りのチョコレートのワルツ』ヒキタクニオの『角』が気になったので近いうちに読みたいな。
私が初めて角田さんの本を読んだの中学生の時だったな。中学校の図書室に『八日目の蝉』があってタイトルが聞いたことがあったからなんとなく手に取ったんだけど、今考えてみれば中学生にしてはよくチャンジしたなあと思える(笑)