紙の本
「経済大国」から「文化大国」へ
2019/01/26 21:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきによれば、本書は著者の「クールジャパンに関する『中間報告』とでも言うべきもの」とのこと。
いちおう読みましたが、私はそれほど「クールジャパンが嫌われている」という感覚が無いので、そもそもそういう議論をする主旨が分からない。
イマイチの一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
主に、クールジャパンの中でもアニメがメインに書かれた印象の本だった。とにかくこの本書で最もいいたかったことは、クールジャパンは官主導ではなく、民主導なのだということだと思う。だから、民間会社は、国の仕事を請けるとかんがえるのではなく、国のリソースを借りて自分たちのやりたいことを実現すると考える必要があるとのことだ。なるほど。
ただ、国はとりあえず秋元康を議員から外したほうがいいのではないのだろうか。
ところで、クールジャパンを自分で自分のことをクールというのはクールじゃないという論点のところに、札幌市の地域振興がどうのこうのという話がでてきたのだけれども、それは札幌市民にしかあてはまらない解説な気がする。あくまで自分の所属する『ジャパン』が自分でクールといってるのをクールじゃないと思ってるだけであって、自分とは関係ないところがクールだと言ってもそりゃなんとも思わないんじゃないだろうか。例えば、隣の国の韓国が『クール・コリア』なんて政策をやったとしても日本人は別になんとも思わないだろうし。
浮世絵の話は面白かった。自分も日本人は浮世絵の価値を分からずに包み紙に使っていたら、それをみた欧米でヒットしたと聞いたことがあったけど、実は万博で日本政府が営業したこともブームの要因だったということだ。そんな時期に日本が万博に出展していたことも驚いた。
そういえばこの本を読んで、ポケモンはアメリカ進出する前はアメリカではヒットしないと言われていたという話を思い出した。ヒットさせたいならアメリカの嗜好にあわせるべきと言われたものの、そのままだしたら大ヒットしたとか。この本によると、逆にそれがよかったとのことだ(まあ、後付けだけど)。
投稿元:
レビューを見る
クールジャパンの是非が云々よりも、海外に日本のコンテンツをいかに発信していくべきかというのが面白いです。日本のように全国民が同じテレビ番組を見て近所のアニメイトに行って…みたいな環境が諸外国にはないこと、そういう状況下で 拡散した点と点をいかに繋ぐかということ、などなど。
投稿元:
レビューを見る
書名に惹かれて図書館で借りて読んだ。
「官」=「権力」というイメージのある日本。
だから、「官」につくことは、権力におもねったという構図になりやすい。
政府がすすめる「クール・ジャパン計画」。
賛成・批判の意見がある。
本書は、「反発」「批判」「歴史・前史」「海外における実態」「政策」といった論で進む。
項目だけ見るとよさそうだが、筆者がアニメの専門家だからか、そちらのことばかりで、アニメ文化に疎い自分には「?」だらけだった。
筆者の言わんとしていることはわかるが、上記のことを差し引いても、本の内容としては冗長、散漫すぎると感じた。
自国文化を推し進めている国の事例と比較して論じていれば、おもしろかった思う。
投稿元:
レビューを見る
【由来】
・確か図書館の新書アラート
【期待したもの】
・クール・ジャパンって知らなかったが、アニメに代表される日本のサブカルの外国におけるマネタイズに関する知識が得られるかと。
【要約】
・
【ノート】
・クール・ジャパンって、どういうものか知らなかったが、何とはなく、語感から胡散臭さを感じた。
・著者の体験に限定されてはいるが、アメリカにおけるハルヒなどのアニメの浸透の仕方などについては目からウロコな部分が多く、アメリカという国の実態すら垣間見えたような気がした。
【目次】
第1章 クール・ジャパンの「憂鬱」
第2章 クール・ジャパンはどう「嫌われる」のか
第3章 クール・ジャパンの「過去」と「現在」
第4章 クール・ジャパンの「海外における実態」
第5章 クール・ジャパンの「政策」
第6章 クール・ジャパンの「未来」