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紙の本

2014年時点での著者の古代史観をコンパクトにまとめたダイジェスト版

2019/02/14 22:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:多摩のおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

著書との出会いは、先日亡くなられた梅原 猛氏の「隠された十字架 法隆寺論」で今までとは異なった古代史論に出会って以来、
今から20年以上も前から同じように想像力溢れる自由闊達な著者の持論に魅了され、デビュー作である「聖徳太子は蘇我入鹿で
ある」という衝撃的題名との出会い以来、著者の様々な作品を読み充分に楽しませて貰いましたが、本書はこれまでの著者の古代
史観をコンパクトにまとめたダイジェスト版です。
ただし、著者の「卑弥呼はふたりいた」のように、今後の新たな考古学的発見等による変更も有り得るため、あくまで発行時の2014年
時点と考えるからです。

内容は、第一章の「出雲の国譲り」にはじまり、第十章の「壬申の乱」までの古代史上の重大事件10件を取り上げ、これまでの著者の
様々な作品と同様に、想像力溢れる自由闊達な展開を楽しませて貰いました。

特に、p.253の「古代天皇家・蘇我氏関係系図」や、p.312からの「天武天皇の崩御と目に見えない歴史のどんでん返し」は、著者の
古代史観を集約した内容であり、古代史の魅力に出会えた20年以上も前から変わらない著者の真骨頂が発揮された本書の主題で
はないでしょうか。改めて、著者の目の付けどころに脱帽です。

しかし、その半面これまでの著者の作品と同様に共通して言えるのは、盛り沢山の情報を伝えたい熱意の余りか、章名に対し構成
する小見出しが関連するものに絞られず多岐に亙り、また小見出しに対する内容や結論の不一致、結論の先送り、また既に述べた
とありますが何処で述べたのかの明示がなく、根拠となるポイントの明示がないことは、残念ながら余り変わっておらず、読者側には
辛い点で、実に残念です。

その意味でも、改めて読み直した中で、特に気になった疑問点は以下のとおりです。
(疑問1)p.75 「応神天皇こそヤマトの初代王で、神武天皇と同一と考える。」その理由の記載がありません。
     せめて要点だけでも記載が欲しいです。
(疑問2)p.86の「山門県の女首長」こそ、邪馬台国の卑弥呼と考える。・・・卑弥呼を・・・神宮皇后が殺したという推理だ。」に対し、
     p.88では、「卑弥呼の宗女(一族の女)で十三歳で台与(壱与)が王に立てられたと言うが、この台与こそ、・・・つまりこれが、
     神功皇后であり、」とあり、また、p.88には神功皇后は、仲哀2年九州の熊襲征伐に向かい、穴門豊浦宮で夫である仲哀天皇
     と落ち合い、6年間留まり、仲哀天皇の死後に軍を率いて山門県の女首長を滅ぼすとあり、仲哀9年の明記がないものの、この
     時が13歳となり、6年前の7歳には仲哀天皇の皇后として熊襲征伐に向っていたことになり、果たしてこれが真実なのか甚だ疑問
     であり、また仲哀9年の明記がないのも何故でしょうか。
(疑問3)p.96の「神宮皇后はヤマトに裏切られ、追われ」とありますが、具体的には、どういう内容なのでしょうか?
(疑問4)p.99の「そこで問題となる大田田根子の正体である。」に対し、以下の第三章の終わるp.101までには、その正体の記載がなく
     敢えて言えば、三輪山の山頂の「日向御子」の記載があるのみで、この御子と大田田根子の関連を付ける著者の考えが全くなく、
     正体が判りません。
     ちなみに、著者が同じ2014年に著した 「古代史で読みとく桃太郎伝説の謎」のp.221では、「大田田根子とはすなわち、神武天皇
     そのものだった思われる」ともあります。

今後、これらが明記され、自然と首肯できる作品を期待したいものです。

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2014/07/06 16:17

投稿元:ブクログ

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