紙の本
託された一冊 副題に納得
2021/05/31 11:28
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投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本と本屋を愛するすべての人に。
目次のページをめくったあとにある一文。
読了後に見返せば、心にジーンと沁みました。
東日本大震災から3年後を舞台にした本作品。本と本屋を愛する人たちが奮闘する姿、
本でつながる縁、一冊の本に込められた想い。
著者の本への愛情が伝わってくる一冊でした。
紙の本
震災の影響
2017/10/20 21:25
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの震災がなかったらどんな展開をしたんだろう?と思いました。そして、作中に出てきた本がとても気になりました。
紙の本
1からは想像できない関係性が良い
2022/10/01 23:15
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投稿者:やつはし - この投稿者のレビュー一覧を見る
*ネタバレかも。
亜紀と理子がお互いに尊敬しあっているのが1からは想像できない。よかった。亜紀の性格がうらやましい。
伸光の育児に対する関心というか態度がうーーん。もうちょっと子供のこと考えられないのかな。
紙の本
段々面白く
2015/10/05 06:54
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽い読み物だが、シリーズごとに、面白くなってきている。書き手自身、書店員の経験があるらしく、だから内幕も覗けるのだが、果たして、西岡理子店長は、理想の上司だったのだろうか。それとも、憧れを具現化したのか。
紙の本
風化させること、風化せてはいけないこと
2019/12/29 21:59
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、東日本大震災後の書店員たちのエピソードが綴られている。このような大災害の後は、罹災者は当然、関係者にも傍観者にも、少なからず影響を残す。このことは私にも同様のことがあった。罹災者である私は、生き残った者として大災害を風化させてはいけないと思っている。しかし、残された市庁舎を保存すべきだという運動には与しない。なぜなら風化するということは、そんなものでは防げないと思っているからだ。ある神社に碑に過去の洪水がここまで来たと書かれたあったと聞いた。誰も語り継いでいなかったのだ。
市庁舎を残すことで、いつまでも心の傷がいえない人もいるだろうから、その人にとっては風化させてやらないといけないと思う。もっと違う方法で風化を防いでいくべきと考える。
この作品の中で、被害者である妻から一冊の本を託された夫(書店員)の話がある。こんな風化を防ぐ方法もあるという意味で、これがこの作品の肝である。
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理子の言葉の誠実さ。その言葉に心を解されてゆく人たち。気づけば誰もが理子の賛同者になっている。
こうして書くと新興宗教チックになるのだが、理子と周囲の人々との会話を追うたびに感心させられる。
今回は少し冷や冷やしながら会話を追った。東日本大震災をメインテーマに据えていたからだ。
あの震災を巡っては、数え切れないくらいたくさんの異なる視座の人々がいる。だからこそ何年経ってもペンを持つ手がすくんでしまうモチーフではないだろうか。
碧野さんはきっと、とおりいっぺん被災した方の談話を取材しただけではないと感じた。
いろんな視座から多くの人の目で見つめ、その上で自身の思いを整理されたのではないだろうか。
そう感じるくらい、理子の言葉は自然に心に沁み入った。
書店への愛。書店員への共感と公正な眼差し。
このシリーズを貫くその空気感も健在。
本は、いいね。
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第3弾も面白かった。震災ネタがはいっており、序盤はどうしたもんかとちょっと思ったが、しっかりとした構成でよかった。近所のほぼ毎日立ち寄る本屋さんにも、書に出てくるような店員がきっといるのだろうと勝手な想像をしたりしている。
それにしても、なぜ自分がこんなに本好きになったのか?という視点での小説も面白いのでは?第4弾も是非期待したい(発刊を望みます!)
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重くなりがちな震災をテーマとしているわりには読みやすく、本屋さんなりの「震災との向き合い方」もよかったし、泣きそうになる箇所もたくさんあり、本屋さんだからこその部分もあったのだけど、このシリーズで震災をテーマにしなくてもという思いもあって読み終わった後、なんだかモヤモヤしてしまう。
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シリーズ第三弾.物語というより,本当にある書店の一コマを切り出したような印象.今回のテーマは「仕事と育児」.
これからどんどん世の中が変わっていくだろう,そしてその世界は女性に優しい世界であると良いなって思います.過去2作より,今作が一番好き.おススメします.
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震災以降の本屋さんを描く。
→http://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-11878530818.html
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1.2のコミカルな感じではなく
震災に重きが置かれてる感じ。
改めて震災について考えるきっかけになったけど、読みたかった『書店ガール』ではないかなあ、、
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大好きな本、本屋が舞台の小説は、今一番私の好きな分野。
どの仕事もそうだけれど
購入者に届くまでには沢山の難関や手間がある。
それを垣間見てワクワクしながら、
こういう人達のお陰で私は素敵な本に出会えるんだなぁーと実感。
3.11も絡めた話は色々考えさせられる。
私は何はしたんだろう、何が出来るんだろう…
まだまだ長い課題。
本も好きだけれど、本屋で自分の直感で選ぶのが好き
そして、やはり私は紙をめくって読みたい。
このシリーズを読む度に、本屋さんの棚やPOPにも有り難いな~と思いながら本を選べる。
本屋はやはり素敵です
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本を題材にした本。東日本大震災。
「ビブリア古書堂の事件手帖」「川北新報のいちばん長い日」「お探しの本は」「小説あります」「ウッドストック(漫画)」
最近読む本に、不思議とよく見られた要素。本書も、それら要素が軸となってストーリーが展開されます。
東日本エリアマネージャになった理子が、仙台櫂文堂の沢村と出会い、震災から3年が過ぎようとしている現地の状況を知ることに。その内容が、あくまで文章を読んだ感想ではありますが、とてもとてもリアリティを感じさせるもので、ボディブローのように心に響き、残ります。
宮城に住まい、そこで震災を体験し、その後3年過ごしてきた彼の言葉は、フィクションのはずなのに、本当に現地の人の言葉のように感じられました。綿密な取材のなせる技なのか、筆者の創造力によるものなのか。
いずれにせよ、私の心を穿つ内容であったことには変わりありません。
個人的に東北や震災関連に関心があったので、相当な興味をもって本作を読むことが出来ました。それがなかったら、本作に興味を持つことが出来たかどうかは分かりません。
ただ、育児しながら書店員として慣れない職場で奮闘する亜子の姿も、性別は違うし子供もいない私も不思議と共感させられる内容で、十分楽しめる内容になっていると思います。また、2作目よりもテーマがはっきりとして一冊を通じての「軸」が感じられ、とても良い作品だと思いました。
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東日本大震災と、働く女性(特に子を持つ母親)との、二つの大きなテーマで、展開する第3作。
大きなテーマではあるが、相変わらずの小気味よいコンビの、理子と亜紀の活躍が、絶好調。
そして、新しいメンバーも加わり、先行き、ますます楽しみなシリーズ。
次回作も楽しみ。
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今までもそうでしたが、なんでこんなにわかるの、この気持ち!!っていうくらい、私の働く上での葛藤と重なっています。諦めそうになるとき、とことん嫌になるとき、いきなり希望が見えるとき、そういう瞬間をたくさん乗り越えて、人生を決断してきたんだ。母親になる性だから、ということで、悩むこと。男の人はずるいと思ってしまうこと。ちゃんと亜紀は乗り越えようとしている。震災も、多くの人の人生を、価値観を変えたんだ。今の「いい」は絶対じゃない。いつ変わっても、変わらなくてもいいように、軸は柔らかくしておきたいなと思いました。