投稿元:
レビューを見る
小田嶋隆さんのいう「気分」、中島岳志さんのいう「水を差す」、平川克美さんのいう「生活臭を欠く美しい日本」、鷲田清一さんのいう「フォロワーシップ」…なるほど、言い得てると納得し、日本で生活していくものとして、現在を語ることばを持たないとと思った次第です。
投稿元:
レビューを見る
安倍政権下の「危機的状況を憂う9名の論者」による緊急論考集。なかには「?」な内容もあるが、人口減に向かう中での成長戦略と株式会社化の危うさ、過剰忖度とそれを増長させる相変わらずの空気支配。そして、日本社会を覆っている「押しつけ」と「おまかせ」を払しょくするための「しんがりの思想(=フォロワーシップ)」を学んだ。
投稿元:
レビューを見る
いやぁ、おもしろかった。
常々、現代社会では責任の取り方に問題があると思っとったけど(それは多くの人が感じとることやと思う)、自民党の憲法改正案にもそれが明文化されとって、著者によると責任をとれない障がい者とか高齢者はどうすんのか、とか、なかなか考えさせられることが多かった。
高橋源一郎さんの部分は笑いながら考えさせられたし、共感する部分、改めて考えさせられる部分など、かなり面白かった。また読みたい。
投稿元:
レビューを見る
いま起きていることを読んだ感じ。
自民党がどこに行こうとしているのかというか、なんとなく戦前に似てきているなと感じていたことを理論的に補強してもらったような感じ。分析の中では今の内閣が限りなくファシズムに近いという。確かにどこかうわすべりしている感がある。今回の選挙もなんだかよくわからない。大事なのはよくわからないと声にすることなんだなと、そんなことを考えさせられた一冊。
投稿元:
レビューを見る
最近、安倍政権のへの警告というか、民主主義の崩壊をというか、キナ臭い雰囲気を憂いている(と僕には感じられる)内田氏。
この本では、9名の論客が寄稿しています。
この本に書かれているとおり、安倍さん、急ぎ過ぎかも。
投稿元:
レビューを見る
内田センセイが今日もわたしの意見を代弁してくれましたのでここにご紹介します。http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1065.html
投稿元:
レビューを見る
内田樹を筆頭に左寄りの著者達の安倍政権に対する論考。
どの著者のものも鋭い分析に唸らされる。
想田監督いわく、安倍政権の動きを戦前回帰ではなく、グローバル企業優先のものだと解釈すると政権の不可解な動きも納得しやすい。
中島岳志いわく、個々人の忖度、空気を読みすぎる気分がタブーを産み出し言論が萎縮していく。
高橋源一郎はとても皮肉が効いていて、安部首相やその周辺をチクリチクリと論理的に批判していて出色の論考であった。
鷲田清一は正確な問題分析とともに、この憂国の時代に対する処方箋として、庶民のあり方、フォロワーシップを提言している。リーダーのみに頼るのではなく、フォロワーがその状況に応じてタスクをこなせるような心の準備をしておくことが肝要だと述べている。
問題分析だけでは暗い話題になりがちの昨今だが、その世相に対する処方箋を提示してくれた鷲田清一の論考が良かった。
投稿元:
レビューを見る
本書が出版されて1年以上が経ち、当時とはまた状況が変わってきてはいるものの、一読の価値はあるはず。小田嶋さん、高橋源さんは相変わらず笑わせてくれる。気の滅入るような状況下にあってもユーモアは必要ですね。。
投稿元:
レビューを見る
小選挙区制は、得票における少数派を議席における多数派にすり替える魔法の装置。金融資本を中心とした企業利益の最優先化と、それを可能にするための国家権力の強大化と私物化が同時進行的になされたサッチャー政権がお手本とは…
投稿元:
レビューを見る
個人的には、中島岳志「空気と忖度のポリティクス」に心打たれた。現在の日本の政治状況が抱える問題を、「自分の問題」として受け取らねばならないという主張である。
自分も「水を差す人」となれるようにしたい。
投稿元:
レビューを見る
新自由主義というのはつまり企業利益を最優先するようなシステムである。
自称「働かない働き蟻」の私としてはそんなモノには一切ノーサンキューであるが、そんな私と同じような種族の人までもが安倍ちゃんに賛同している理由が私はどうしても理解できない。
今後は景気が上向いても私達の暮らしが良くなることは絶対にありえない。
なのになぜ…???
愛国主義を煽るのは、新自由主義の弊害を市民に見破られないようにするための隠れ蓑になるからである。
新自由主義とは企業利益を最優先するシステムであり、寧ろ労働者の自由を制限するものである。
これからは「連帯」による多様性のある活発な活動が、国家による政治に代わるものとなるのではだかろうか。(中島)。cf. オキュパイ運動
愛国主義は
民主制の良いところは「自責性」にある。つまり誰かに押し付けやお任せばかりはできない。
リスク回避(再発防止)には予防策を考えるだけではなく、(そうなった時にどう対応するかの)対症法も常に考えておく必要がある。(安全神話を信じる日本人の陥りやすい落とし穴)
投稿元:
レビューを見る
この後『日本の反知性主義』『転換期を生きるきみたちへ』という、ウチダ先生編の憂国コンピレーション本が続けて出版されることになりますが、その第1弾になります。内容は識者それぞれの視点から、2014年当時の日本の政治、民主主義の問題点が考察され、提言がなされています。視点は様々ですが、安倍政権はこれまでの戦後政権とはまったく違う性質を持ち、まったく違うことをしようとしている。その危機感を本書からひしひしと感じてもらえれば。有事に驚かされないことは、逆説的ですがこまめに驚くこと、とはまえがきでのウチダ先生の言葉。
投稿元:
レビューを見る
安倍さんを憂う会。少し読むタイミング遅かったかな?だけど双方に変化なし。奈喜良産の自主規制の話、厚生省が出耒たいきさつは「知らなかった〜」
投稿元:
レビューを見る
安倍政権を批判する人たちの文章を集めている。成長戦略でなければ国民は不幸になるのか、右肩下がりの中でどうフォローしていくか、という内容。
投稿元:
レビューを見る
A政権から
S政権へと替わって
数週間が過ぎている
さまざまなことが
報道されて伝わってくる
見るにつけ
聞くにつけ
「あぁ やっぱり…」
「なにも変わることなく…」
と 思ってしまう
そんな時だから
もう一度 読み直してみたく
手に取った一冊
高橋源一郎さんの
「安倍さん(とお友達)のことば」の章が
そのまんまだな
と 改めて思いました