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還暦川柳 60歳からの川柳 みんなのレビュー
- 全国老人福祉施設協議会 (編), 別冊宝島編集部 (編)
- 税込価格:990円(9pt)
- 出版社:宝島社
- 取扱開始日:2014/04/15
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紙の本
ユーモア溢れる96作品の「60歳からの川柳」は、世代問わずに楽しめる。
2014/07/30 17:33
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投稿者:迷子の子猫ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本は、少子高齢化が進んでいるため、現役世代が高齢世代を支える仕組みになってきて、年金や税金面での負担が重くのしかかってきているが、戦後から復興し、衣食住、教育などが充実したのも、今の高齢世代のおかげだということを忘れてはいけない。本書は、甘いも辛いも知り尽くした高齢者の川柳を収録したものである。おじいちゃん、おばあちゃんのユーモア溢れる川柳が96作品と満載。
本書に紹介されている還暦川柳は、「公益社団法人 全国老人福祉施設協議会主催「60歳からの主張」川柳部門の入選作、応募作」である。この「60歳からの主張」の初回は平成15年で、応募は576通だったという。最新の第10回は平成25年で5000通を超えたというから、主張したい高齢者が年々増えているということだ。本書は、第5回から小論文と川柳の公募になってから第10回までの「60歳からの主張」での川柳部門のみ紹介している。
本書は、作品に入選作などの明記はないが、作者の応募当時の氏名、年齢があり、2作品掲載の方も数名いることから、「60歳からの主張」をネットで検索してみると、連続で入選を果たしている方もいて驚いた。2作品載っている方のなかで、鈴木富士夫さん62歳当時の作品は、《メモ以外 買うなと妻の 注意書き》。63歳当時では、《イクジイを 目指すも我が子 まだ未婚》という作品を生み出している。鈴木恵子さん61歳も2作品。《もの忘れ 増えて夫婦の 会話増え》、《似合うのに サイズとサイフ 邪魔をする》など、夫婦で連続入選とは素晴らしい。
他に、中川卓二さん83歳の《「先逝くな」妻がすかさず「先どうぞ」》、蓮見博さん60歳の《長風呂を 何度も呼ぶな 生きてるぞ》、富田満さん64歳の《お~いお茶 叫んで自分で いれにいく》」、は、夫婦の様々な愛のカタチが微笑ましく表現されていて和む。特に、富田満さん65歳の《大事なら しまうな二度と 出てこない》は、本当に大事なものほど出てこないから、“しまうな”に共感しきり。もし、オレオレ電話が来たら、渡辺信悦さん70歳の《オレオレに それで足りるの 問返す》を実践してみたいものだ。
やはり、歳を重ねて楽しみの一つが、同級生と再会できる<同窓会>だろう。石川恵美子さん70歳の《同窓会 片思いですみ 大正解》は、昔イケメンだったけれど、今“フケメン”、“ハゲメン”だったのかな? と想像しウケてしまった。
あとがきに「還暦を経ているからこそ、老いたればこそ、ホンモノの川柳が生まれる」、「若い世代への遺言であり、メッセージだ」と紹介しているように、96作品という川柳を通して、<老いてはなお益々壮んなるべし>だなあ、と実感。子どもも<面白いね~>と楽しんだ様子。世代問わずに楽しめる1冊であった。
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