紙の本
読後感が良かったです
2022/05/04 14:43
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めてすぐは、バブルの成れの果てのような話かと思って少し嫌な気持ちがしたのですが、読後感はすっきりしたものでした。誰でも昔のままではいられない、それでも前を向いて生きていかなければならないと思わされました。
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45歳、バツイチ、バブルを謳歌した余韻が抜けきらない女。
なんともメンドクサイ女が、いろんな経験を通してリセットされていく姿が描かれる。
転がって転がって磨かれる。欲張って角張って生きてきた人間の変わっていく姿。
自然と描かれていて、徐々に共感しながら読み終えた。
人が変わっていくって、こういう感じなのかも知れない。
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なんだか最近、バブル期が取り入れられたご本に縁があるなぁ
新聞広告の、書店員さんの推薦文にひかれて手に取りました。最初はちょっと乗り気ではなかったかも。
でもスーパーを断られて、どん底のチラシ配りを始めるところから、人との出会いがあって、さらに仕事までステップアップして何このわらしべ長者!?
と思ったあたりからやめられなくなった。彼女を彩る様々なタイプの元カレらもそれぞれユニークで面白かった。
読後、何かが上がった気がします。ありがとうございました。
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ミチルさんって私が最も苦手とするタイプであり、その年代の人でゾッとした。45歳という年齢的にバブル世代だろうなと思いながら読んだのだが、やはり苦手。作品自体は良い。しかし、ミチルさんが無理。美魔女とか流行っているが若い世代の視点では若作りした必死なババアくらいにしか思えない。痛々しい。バブルという過去の栄光から抜け出せない痛い人間にしか思えない。最後はさわやかな感じだったので良かった。
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(2014/7/25読了)
原田作品は2作目です。
これは図書館の新着で見つけ、タイトルも面白いし、あらすじにあった主人公の生きてきた年代が自分と重なるので、借りてみました。
とっても読みやすくて、あっという間に読み終えてしまいました。
主人公ほど恵まれてはなかったけど、バブリーな時代には、ただ若い女性というだけで、いろいろイイ思いをさせていただきました。
主人公は勘違いから抜け出せないまま四十を超えて、素敵とは決して言えない男に捨てられ、仕事も失い。。。その後出会った人達との関係で、やっと普通の、ちょっと人のイイおばさんになっていきます。
バブルを経験したものは、自分でも気がつかない何かがあるような気がします。それがいい物かよくない物か、本当はないのにあるように考えたいだけなのか、渦中にいた私にはわからないですが〜。
(内容)
恋を謳歌し、気ままなシングルライフを満喫する山崎ミチル・45歳。ところが生まれて初めて男に裏切られ、おまけに仕事まで失った。残されたものは元夫が譲ってくれたマンションと僅かな貯金だけ。やむなく始めた地味なアルバイト。そこで出会ったのは、個性豊かな愛すべき老若男女たち。彼らとの交流で、どん底バブリー女が手に入れた希望の切符とはー。
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45歳まで営業補助職で特技なし、付き合う男友達にはそう困らず、バブル後もそこそこ楽しい人生を過ごしてきたという主人公。いい年して能天気すぎる”あほキャラ”の人生の落としどころを探るという、少々ブラックな小説。
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2014/8/25
美魔女のミチルさん、離婚歴あり、こどもいない、鈴木くんと別れてばかりで仕事なし。
スーパーのバイトの面接にいくが、経験もなく、若くもないため、採用されず、たまたま見たポスティングの仕事につく。
そこで働くベテランおばあちゃんに出逢い、そこからいろんな人に出逢っていき、ついには不動産家賃交渉の会社に引き抜かれる
ミチルさんの人のために交渉する力、尊敬する。
ミチルさんをみてたら、わたしも頑張ろーって思えた
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面白く読めました。
最初はただのアホかと思ったミチルさん。ww
でも、交渉の仕事を自分で開拓し(偶然だけど)
たあたりから「おおお。」
あっさり社長と恋仲になったりしないところも好感。。
続編とかでないかな。ミチルさんの今後がまた読みたいです・・・。
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冒頭───
今、何時だろう。
顔の横あたりを探って、スマートフォンを引き寄せる。やっと見つけたそれは画面が真っ黒だ。電源が入っていないことに気が付いて、あーあ、と投げ出した。
昨夜、寝る前に電源を切ったのだった。自ら。
電源が入っていれば電話やメールを期待してしまう。来るはずもないのに。眠っていてもどこかで意識して、神経はさえざえと目覚めて熟睡できない。それで電源を切ったのだ。
一度投げ出したのを手に取って、息を詰めるようにして電源を入れた。
そんな決心までして生き返らせたのに、画面には昨夜となんの変化もなかった。
どうも最近、軽い本ばかり読んでいる。
女性作家の軽い語り口調の本だったり、図書館の分類としては児童文学とされている森絵都の作品だったり。
あまりに軽い本ばかり読んでいると、頭が馬鹿になるのじゃないかと思うことがある。
自分の思考力や想像力が衰えていくのじゃないかと。
とは言っても、すらすらと読みやすく、読後感も悪くないから、ついつい手を伸ばして、あっという間───それこそ半日で読んでしまうので、やめられなくなってしまっている。
これも、そんな作品だった。
バブルの時代───何故に日本にはあれほど金が有り余っていたのだろう?
もちろん経済的な側面からは何とでも説明することができる。
でも、実際問題、企業は人材不足で、誰もが羨む大企業でも学生を拝み倒して入社してもらったり、その社会人一年生の小坊主に100万円に届こうかというような分不相応なボーナスを与えたりと、まさに狂乱の時代だった。
その数年前に社会人になっていた僕などでも、半年ごとのボーナスは毎度毎度傾斜の急な坂を登るように増え続け、夜な夜な新宿に操り出し、日付が変わるまで酒を飲み、深夜の靖国通りでのタクシー争奪合戦をゲーム感覚で楽しんだりしていた。
土地も、金利も、給与も、ボーナスも、このまま永遠に上がり続けるという雰囲気に酔いしれ、それがいつかは砕け散る幻想だと気付く人間は少なかった。
日本中が浮かれすぎていた。
だが、そのバブル幻想は、90年代に入ると急坂を転げ落ちるように
一気に崩壊する。
よく考えれば、誰でも分かったはずなのに------。
そのバブル時代を奔放に堪能し駆け抜けてきた主人公ミチル。
結婚、離婚を経ても、自分の思いのままに生きてきた。
でも、もはや40代半ば。
ようやくあの頃を振り返る時がやってきた。
あの時代は自分にとって何だったのかと。
今、ミチルは多くのものを失い、自分を見つめながら、チラシ配りという新しい仕事や、そこで出会った人たち、或いは過去に付き合った男たちとの再会などを通して、初めて真剣に自分の人生に向き合うようになっていく。
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バブルを満喫し、未だにあの頃を忘れられずにいるアラフォーOLのミチル。「いつでも振れる」とキープしていたはずの男はあっさり他の女性と結婚してしまい、そのショックで仕事もやめてしまう……。
やむなく始めたはずのバイトで仲間に思わぬ才能を見初められ、自分で立って生きていくことの充実感に目覚めていくプロセスが爽快だった。こういう人、リアルにいそう。
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バブルを経験しているミチルさん。
なんとかなるという考えも時には必要だけれども。
チラシ配りのバイトから知人ができ、そこから仕事へと発展していくなんて、何が起こるかわからんもんやわ〜。
昔の知人と会って話すということも今の自分を見直すきっかけになるのかも。
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バブル世代のミチルさん。私も同い年。
バブルの時に社会人になると、おじさま方にご馳走してもらえる機会が確かに多かった。少し高級で美味しいものを頂けるのはもちろんだけど、食事しながら聞かせてもらう話が自分を社会人にしていったなと今はつくづく感じます。
ミチルさんも社会人としてしっかり働き、いろいろな経験を自分のものにしていたからこそ、40歳を過ぎて一人ぼっちになってもたくましく生きていけるのだろうと思いました。私はどうかな?とゾクっとしてしまった。
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バブル期に若い時代を過ごしちやほやされていた45歳の主人公ミチル。その過去にしばられながら何かを期待したり自分はまだまだいけてると思っていた。だけど、現実を少しずつ知り変わっていく。現実に気付いた者が楽になれるよね。時代は止まらない。
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バブルの華やかな時代に生きていた自分と、現実に生きる今の自分を行ったり来たりする。
あの頃はよかったと。
いつのまにか自分は主役ではない、それが見えてくるのはいつ頃なんだろう。
不動産交渉人という職業があり、それにはまっていくミチルさんが素敵に見えた。
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最初は「痛い人」だったミチルさんだったが、読み進んでいくと、実はいい人だなぁと感じた。
バブルを経験したミチルの上昇志向は何となくわかる気がするし、最近の若者の欲のなさも何となく感じます。
おもしろい小説でした。