紙の本
だらだら
2020/09/30 13:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、目的にそぐわない事象を排して効率を上げることに反対の立場なんだな。私自身はだらだらするの大好きだけど、だらだらしたからって、リルケやニュートンみたいになれる人はほんの一握りだろうから、だらだらすることは必ずしも創造性を向上させるとは言い切れないと思う。もっと受動的な立場で、コントロールできないものを積極的に受け入れるくらいにしといたほうが、いいんじゃないだろうか。
それは別として、デフォルトモードネットワークの話は興味深い。自分の意識の中では、ふつうとか、何もしてないとか、思っていても脳は常に何かしているわけで、その脳の活動を尊重しようという考え方は何かのヒントになりそうな感じがする。
投稿元:
レビューを見る
★★★★☆
ダラダラしないと良いアイデアは生まれない。
徹夜するよりもちゃんと寝た方が記憶が定着しやすいとか整理されるというようなことは前から言われていたが、ダラダラするとか、ボーッとするのがいいというのは朗報!
何かに集中しているときは脳のその担当部分だけが活発に活動しているが、ダラダラしているときは全体が活動しているというのだ。
それを「デフォルトモードネットワーク」というらしい。
能の中で、論理的に考えるだけではつながらなかったモノ同士が関連付けられ、そこから驚くようなアイデアが生まれるのだという。
そうか、日本で独創的なアイデアが生まれにくいといわれる原因は、ダラダラしないようにする教育を行っているからなんだな。
といってダラダラしている店員ばかりだと腹が立つし、まぁ良し悪し、良し悪し。
一見無関係なものをつなげるというのは、距離も時代も隔てて会ったこともない人、いや場合によっては物にまで共感するという能力を向上させるんじゃないか。
かつてバチカンが黒人を「人間じゃない」と判断したことが奴隷貿易を拡大させた。
人は自分と無関係だと思った瞬間からどんな残酷なことも平気になる。
「おかげさま」の精神は、ある程度のんびり暮らさないと養われないのかもしれない。
……なんてことにまで想像が膨らんだ。
良書なり。
投稿元:
レビューを見る
元タイトルはオートパイロット。タイムマネジメントをバリバリ行うことのアンチテーゼとしてらあるぼーっと無為に生きることの効果や大切さを脳科学的に分析した本書。フロー概念とはまた異なった新しい脳科学の領域で非常に興味深く読んだ。
投稿元:
レビューを見る
著者は、「何もしないでいること」が最も重要な活動であると強調しています。神経科学の新しい研究では、「脳を十分に働かせるには、長い時間、何もせずダラダラするのがいい」ということが明らかにされています。
本書は、「何もしないこと」が脳内にどのような現象を引き起こすのか、そのメカニズムや効果についてわかりやすくまとめた一冊です。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=5523
投稿元:
レビューを見る
2.3。タイトルが全て。結論はそれ。その理由を例を出して並べてあるが、資本主義な現社会にはそぐわないと嘆くだけで、いかに添わせるかといった提案や意見が無い為発展も展開も無い内容となってる。
投稿元:
レビューを見る
脳科学的に怠惰さを正当化してくれる秀逸な作品。
本書と努力不要論を併読することをすすめる。
2作品を読むと、創造性とはなにか、ヒトにだけできることとは?など問いが生まれて楽しい。
投稿元:
レビューを見る
非常にエキセントリックなタイトルだしテーマも面白かった。
ただし、デフォルトモードネットワークについてもう少し考察が深かったらというのはあるので少しだけ物足りない。
一般的な自己啓発の本と比べれば逆をいっている内容はなるほど感がたっぷりです。
投稿元:
レビューを見る
これタイトルが中身とあっていない。たぶんだめな編集者がつけたものかと。
タイトルはそのへんの薄っぺらいビジネス書っぽいが、実際はちゃんとした脳科学の先生(と思われる人)が書いた、脳の働きについての解説書。
で、それはいいのであるが、なんか極端なんだよな。
何もしないときに脳が活性化するという話はいいんだけど、とするなら主張すべきは「適度な休息が必要。ここでいう適度とはこれくらい」であるはずなのに、なんか仕事に没頭することそのものを否定しちゃっている感じ。
あと例もニュートンとリルケばっかりだし。そんな天才を引き合いに出されても。。。。。。
てことで僕はあんまり評価しない。
投稿元:
レビューを見る
脳のデフォルトモードネットワークは何もしていないときにはたらく
創造性などに影響を与える
脳は自己組織化(勝手に作られる)する非線形システム。
ノイズが脳を活性化させることがある
ガチガチの効率主義はかえって悪い。
現代資本主義社会の労働への批判。
リルケを引き合いに出しているが、この辺はあくまで推測。
完全にわかっているわけではないので、今後のさらなる解明が待たれる
投稿元:
レビューを見る
ダラダラの良い点を一つ一つ説明しています。人間はそんなに集中が続くわけでは無いのでその点を充分考慮する必要を再認識します。
メリハリは大事だし、何もしないことでいろんなものが繋がって、ひらめきやアイデアが産まれるのは、ほんとそう思う。
投稿元:
レビューを見る
著者はスウェーデン出身の脳科学者
☆何もしないでダラダラ過ごすと、アイデアが生まれやすくなる
☆脳はマルチタスクに対応していない。マルチタスクで注意力散漫。
☆なにもしない、デフォルトモードで脳が使うエネルギーの割合は多い。寝転んでとりとめもないことを考えているとき、脳は高度に統制される。
☆楽な姿勢をとったり、横になったり、絵画を見たり、音楽を聞いたり、いたずら書きをしたりするのもいい。
☆時間管理しない。
投稿元:
レビューを見る
さいきん瞑想の意義を理解し始めた自分としてはちょうどよかった。時間を埋め尽くそうと外的刺激を求め続けるのをやめ、自らの内なる声に耳を傾けて脳が自己組織化するのを静かに待つ癖をつけたい。