紙の本
お定まりの今野節が、悪い意味ではなく炸裂している。
2015/09/15 14:51
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の心情の描き方や、主人公が頼りないくせになぜか周りには信頼され、一目置かれているという設定がいかにも今野作品らしいなと思う(安積班シリーズの安積に近い感じ)。
今回の作品では主人公の娘が事件に絡んでくる。PCを警察が調べるに当たっての娘の意見はもっともなもので、これを理解できない主人公はちょっと時代に取り残されている感あり。もしもこれが実際の警察の認識なら恐ろしい。
一応娘に理解を示すことで娘からも理解を得られ、事は丸く収まるが、これでは普段の取り調べはどうなるのかと疑問も湧く。しかしまあ、深く考えなければおもしろい。くどくどしたいやらしさがなく、変に社会を論じたりするややこしさがないのがいいので、すかっと楽しめる。
紙の本
らしくない
2015/12/13 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世田谷で若い女性殺し。彼女はストーカーの被害を訴えていた。現実にあった事件を思い浮かべて読んだが…なるほど、ストーカーに対する警察の見方は、こうなのか。釈然としない。今野氏にしては地味な作品。逆に言えばアクがなく好感だが、キャラクターに惹きつけるものがなく、減点。
投稿元:
レビューを見る
殺人捜査と並行して、樋口彰の家族に問題が発生する。
不器用でまっすぐな樋口の設定も合わせ、「隠蔽捜査」とちょっと設定が似ている気がする。
被害者が過去にストーカーや痴漢で訴えたことがあることから、事件解決に向けて動き出すというのは昨今の風潮が濃いのだろうか、結末はちょっと綺麗にまとめすぎているように感じた。
投稿元:
レビューを見る
樋口シリーズ第4作目らしいが今野敏は主に隠蔽捜査シリーズしか呼んでいないので知らず。しかし、4作目から読んでも違和感が無く読めたのでその点はよかった。今野敏の描く警察官というのは責任感の強いキャラクターが多い気もする。
投稿元:
レビューを見る
待望の樋口シリーズ。間が空きすぎて、前作までの良さが分からなくなってしまった。
文章も竜崎シリーズと似ていて、久しぶりの感動はなかった。
投稿元:
レビューを見る
樋口さんのちょっと生真面目なカタブツさは、どことなく竜崎風味を感じます。
小泉刑事指導官はあまり出しゃばらず控えめだけど、問われれば自分の考えを持っている。美容院の格とか女性の視点で目のつけどころが面白く興味深かったです。
非情になりきれないから刑事に向いてないと思ってる樋口さんですが、そんなことない。みんながみんな獲物を追う猟犬みたいな刑事ばかりだったら困るもん。突っ走ってる人には見えない部分のフォローとか得意そう。
小泉・小森・・・名前が似てるので、混乱しました。せめて大泉とか中森とか変化をつけてよ、と読みながら思っていました。
投稿元:
レビューを見る
日本の警察小説に登場する刑事で、これほど刑事らしくない刑事はいないのでは。
いつも家族のことを思い、刑事の矜持との間で揺れ動き、自分は警察官には向いていないのでは、と思い悩む。
刑事の資質ともいうべき、他人を疑うこと、それすらも嫌いだという。
本人の思惑にもかかわらず、上司、仲間からは、全幅の信頼を得ている。
「隠蔽捜査」の署長竜崎伸也とともに、まことに愛すべき警視庁強行犯係・樋口顕。
この作品では、新たに魅力的なキャラクターが登場した。警察庁刑事局刑事企画課・小泉蘭子。今後、このシリーズで、樋口刑事とともに活躍するのではないかとの、予感がする。期待したい。
投稿元:
レビューを見る
スイスイ読めて面白かった。事件を詳しく、リアル感あった。娘と父親の問題も有り、続編に期待。前作も読みたくなった。
投稿元:
レビューを見る
仕事帰りの地下鉄で読み始めて、帰宅して1時間もせずに読了。
こんな勢いで本を一気読みしたのは久し振り。
樋口顕シリーズは初めてじゃない筈なのに
内容やらキャラ造形の記憶がないのは何故だ(;´・ω・)
と思って調べてみたらブクログの本棚に入ってなかった。
…ということは読んだのは2010年以前だな。覚えてないのも無理ないか。
この樋口さん、今野作品の主人公たちのいいとこ取りというか
いろいろと共通項が多いな、という印象。
安積ハンチョウに通じる自己評価が微妙に低いところ、
竜崎さんの持つ生真面目さ、頑なさ。
このふたつが特に際立っているものの
全シリーズ(特に部下を持った立場)の主人公たちに共通するのが
部下だったり他部署の人間の意見に耳を傾けようとする姿勢なんだということが
樋口さんを見ていて改めて感じたことだった。
警察庁キャリアの小泉さんに意見を求めるシーンや
参考人を聴取するときの言葉の選び方や話の聞き方は
こういう警察官がホントに居たらいいなと思わされた。
最初はストーカー殺人と思われていたのが
被害者の周りを調べるうちにひっくり返る。
被害者、被疑者、捜査する人、報道する人、
それぞれの立場で見方が変わるということ、
更に言うと事件解決のプロである警察官でも
目が曇ってしまうこともあるということ。
その辺りが目から鱗が落ちたような心持ちだった。
娘さんとの遣り取り(この辺はちょっと竜崎さんぽい)は蛇足じゃないのかと思っていたが
のちのちちゃんとヒントになってくる辺りは流石今野氏だなと。
読み終えた印象では、キャラ造形やら話運びやらが
今野作品の王道といえる作品なのではないかと思った。
ハンチョウでも隠蔽捜査でもSTでも
どのシリーズが好きな人でもにやりとできるんじゃないか
という気がする。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず、するする読めます。
竜崎さんとカブる部分が多いんですが、とても好きなシリーズ。管理官や課長も魅力的だったけど、氏家さんとのバディが読みたい。
投稿元:
レビューを見る
竜崎さんと被るところが多いけど、キャリアとノンキャリアの違いか、樋口さんの方が人間的で親しみやすい感じで、個人的には樋口さんの方が好きかな。
投稿元:
レビューを見る
警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの10数年ぶりの第4弾。
自己評価と外部評価のギャップに迷うヒグッちゃん健在です。
年齢も40代後半に差し掛かり多少悟りの境地かと思えます。
このシリーズは樋口の聞き込みと事情聴取に醍醐味がありますが、その点でも大満足です。
たさ、真犯人の動機がちょっと理解できませんでした。
投稿元:
レビューを見る
今野敏さんの本は安心して読めます。
今回は女性の刑事指導官が出てきて新鮮でした。
あまり強いインパクトはないけれど、一気に読めてあまり疲れない後味の良さが好きです。
投稿元:
レビューを見る
1月-7。3.5点。
樋口シリーズ。ずいぶん久しぶり。
一人暮らしの女性が、殺害される。
ストーカー被害に遭っていた。緊迫する捜査、
意外な方向へ。
警察庁の女性キャリアが、非常に良い味。次作も楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
竜崎シリーズかと思って間違えて借りてしまったけど、雰囲気は似てる。
でもドラマ相棒の主役の人(誰だっけ?)が脳内再生されてしまった。
若い女が殺されて、過去にストーカー被害を訴えていた、犯人はストーカーかと思いきや意外なところに繋がりがわかる。