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ああ、イタい・・・。
でも蘭花は全然イタいとは思わなかった。むしろ「恋」なんてそんなものじゃない、と思った。蘭花より茂実のほうがよっぽどイタいし気持ち悪かった。
でも留利江はイタいね!
だけど、どうしよう。
むっちゃ分かる。この気持ち。
だから読んでて気持ちいいと思ってしまう。
これが辻村深月を読む楽しさだわ。
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恋のほうは「うんうん、こうゆう女性いるよね」と、そんなに新しく感じずに惰性で読んでたのだけど、友情のほうを読み始めたら先が気になって一気に読んでしまった。いやーエグい。。前半の「恋話」は単なる前座だったのね、と思うほど。女同士だから事件にならないけど、性別違えばストーカーだよね、るりえちゃんは。。。独占欲のある人って怖い・・
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途中わりとありがちな恋愛ものっぽいけど、なんか違う。
このなんとも言えない読後感はやっぱり辻村さんって感じ。
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恋に溺れた女と、その女の親友の座を射止めたい女が主人公となる中篇2作。
内容はかなりドロドロなんだけど、同じ女性として「ああ、こう思うこともあるよね…」と思わず共感してしまう所も多々あった。
恋も友情も、相手にのめり込んでしまうと自分を見失ってしまう恐ろしさを秘めてるんだな。怖い。
内容は怖いけど表紙の絵の雰囲気は好き。あっという間に読んで面白かった。
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面白い。読み初めは幼稚な恋愛の話のように感じたがそうではなく。怖いけどなんか分かる。いつの間にか最後まで一気に読んでしまった。
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美人な女の盲目な恋。なぜそこまでして愛するのか?普通なら別れて当然とも言える男なのに。
それに反して友達が、その子を離さないほど、ドロドロさを感じる。切羽詰まると女の欲望と殺気は恐ろしい。辻村深月ならではの作品に一気読みしちゃいました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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まじか…そうくるか…。
えげつない。遠慮容赦なくえぐられてる感じ。しかもその通り。だったんだけど、そこまでひどくないぞ、とは少し思った。いやまあだいたい合ってるけどさ…。
軽々しいのもどうかと思うけど、その方向へ向かったらだめだよ…たぶん…。劣等感とか、甘さとか、なんかそういうのがごった煮にされたような。すごくもどかしい、現実を突きつけられたかのような、わかってるけど飲み込めない、みたいな。
恋は友情に勝るか?そうだと思ってるよ。少なくとも今は。
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さあ、どっちだ、どっちだ??
最後に感動の涙を流させてくれる講談社路線か?
はたまた、じめじめとした女の嫌らしさを描いた文藝春秋路線か?
といっても、これは実際には新潮社の発行物だけどね------。
ということで読み始めた辻村深月の書き下ろし最新作。
冒頭
あの人が死んでしまったら、とても生きていけないと思った、あの幸せの絶頂の一日から六年が経ち、あの人は死んでしまったのに、私は、まだ、生きている。
大学のオーケストラに定期的に指導にやってくる指揮者たち。
彼らは女子大生の憧れの的であり、団員の誰とでも付き合える別格の存在だった。
なかでも、元タカラジェンヌの娘蘭花の前に現れた茂実星近は完璧な外見を擁していた。
主人公蘭花と茂実の盲目的な恋、蘭花の周りを彩る留利絵と美波との複雑な友人関係。
登場人物が個性的で、しかも内面のドロドロというよりも、それを遥かに超えたズブズブの底なし沼のような感性の描き方が、まるで湊かなえの作品であるかのような感覚を覚えた。
作者辻村深月自身の言によれば、最近の作品は“”白辻村“と黒辻村”があるという。
デビュー当時から、ベタでもハッピーエンドを書き続けると言っていた作品群は白辻村、最近の、女性の内面をどこまでも深く描く、私にしてみれば読後感のあまり良くない作品群は黒辻村のようだ。
この作品は明らかに黒辻村。
だから、読み終わって、がっかりでした。
私が彼女に求めているのは、あくまでも前半は様々な伏線を張り巡らせ、終盤見事にそれを回収して感動の涙を流させてくれる白辻村作品だからだ。
ということで、驚愕のラスト、異性への恋と同性との友情の並列的比較という問題提起で話としては面白かったのだが(さらには装丁も素敵だった)、彼女に期待していた作品ではないので、評価は3。
今年はデビュー十周年記念ということで、あと二冊今年中に発刊されるらしいので、できればどちらも白辻村作品であることを心の底から願うばかりだ。
“スロウハイツ”や“名前探し”を超える作品の誕生を期待したい。
でも、辻村さん自身の作品に向かう考え方が変わってきているようなので、あれ以上の感動に再遇するのはもう無理なのかもしれん。
人間って十年で全く変わってしまうんだね。悲しい。
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もっともっとヒリヒリするような、ストーリーの行先が想像すらできない自分が焦れるような、そんな作品が読みたいです。待ってます!
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恋に溺れる女性とその彼女に友情を求める女性。
女性の内面のドロドロした部分を描く作品。
ある意味どちらの女性の怖いです。
この作品も他の作品と繋がってたりするのかな?
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「イヤミスとはこういうものなんだよ」と言われたら返す言葉もないのですけど。主人公の馬鹿さかげんも親友の独りよがりも、どちらもウンザリです。
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恋と友情2部で構成されていて、それぞれ語り手(主人公)は違いますが同じ世界の物語ではあります。
ミステリーと青春を混ぜた感じで、女の本音と男の在り方、そして女の幸せとは、、、
一日で読み切ったので、読みやすい作品だったと思います。
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目に見えて(と言っても文章だが)作風が変わりきってきていると感じた。が、変化は変化でも初期作品に多かったジュブナイルと大人の間のモラトリアムから、ジュブナイルだった頃を俯瞰ないし回顧するような綴りになっているとも思える。
また期待したい。
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まずですね・・・表紙のヒグチユウコさんの画が素晴らしい!!これだけで「買い」です!ヒグチユウコさん、好きだなぁ~~~!!!
さて、お話の方ですが、好きですね♪
美しい少女と、美しい男の、人もうらやむような恋愛とドロドロと崩壊・・・好きですw
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恋と友情。この二つの感情の違いというのはなんなのでしょうね。ただ、どちらもそれこそ盲目的なほどに執着すると、あまりに痛々しいというのは同じ気がします。愚かといえば愚かだけれど。哀しくもあるかも。
美しい蘭花と、美しくない留利絵。恋に溺れる蘭花と、恋を拒絶する留利絵。嫉妬とコンプレックスと憧れとがないまぜになって訪れた彼女たちの結末は、破滅的としかいいようがなく。それでもこれが不幸な結末なのかどうかは……きっと、彼女にしか分からないことなのでしょう。
「女の敵は、女」という言葉があまりに辛辣。ホラーではないのだけれど、かなり怖い物語。