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図書館で借りた本。
感情を表現せず、いつも無表情のアンナは、お医者さんから環境の良い田舎で夏季休暇を過ごすことを勧められ、ペグおばさんの家にお世話になることになった。
ペグおばさんの家の近くには湿地帯があり、その入口にある誰も住んでいないような、それでいてアンナの事をずっと前から読んでいるような大きなお屋敷がいつも気になっていて、ある日マーニーという名の少女と出会い、友達になる。
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とっても癒された。なんだか小学生の時に読んだ本を思い出して懐かしい気持ちになりながら一気に読んだ。
またメアリーポピンズとか読みたいな。
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それにしても装丁がステキすぎる。この本が本棚に並んでてくれたら…
児童文学もなかなかいい。
子どものころに読んでいたかった。
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ジブリ映画を鑑賞のち興味を持った。調べてみると、同じタイトルで幾つかの書籍があったが、通常のあとがきに加え、臨床心理学者・河合隼雄の解説もあったのでこの本に決定。映画でも原作でも強く感じるのは愛や慈しみ。一度はじっくり読んでいい本だ。
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上質な児童文学。勿論大人にも。装丁も上品だし、河合隼雄の解説を読んだら、もう一度最初から読みたくなった。
この世界をジブリがどう描いているのか凄く見てみたくなった。
個人的には、ずっと前に読んだフィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』に感じが似てるかなと思った。
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イギリスの田舎町で紡がれる少女の成長物語、なのだが、多分にファンタジーの要素とそれがファンタジーではないと思わされる構成で、家族、友達、子供と社会の繋がりを考えさせられる、大人向けでもある児童文学。
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ジブリ映画「思い出のマーニー」の原作。
ロンドンに暮らす、あまり他人と関わることが得意でない少女が、ある一人の少女と出会い、そして、徐々に自分の心を開くことを知っていく。
そして、成長していく物語。
その成長を支えてくれる周りの人々の対応は、とても優しくそして強く彼女を支えてくれる。
その中で少女期の苦しみを味わいながらも、強くなっていく姿には強い共感を覚える。
みんな大きくなってきたんだもんね。
蛇足ですが、本「特装版」はとても美しい仕上がりなので、買って持つならぜひ「特装版」を。
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この物語、ファンタジー、じゃないという見方もできるかと思う。
ジブリの映画では前半のファンタジー要素の強い部分を主題として取り上げていたけれど、
この作品後半からだいぶ違った趣になっている。
そして私は後半の方が好き。
ただ、”マーニー”はあくまでアンナの記憶がもたらした幻想だった。様にとれる描き方になっているのが少しさびしい。
もちろん、少女は先の長い人生、現実を生きていかなければならないんだけど。
その中にマーニーとの美しい思い出があったっていいじゃないか、と。
私はアンナとマーニーは時空を超えて確かに出会っていた、という風に解釈しているし、そうとも取れるように描かれてもいるんだけど。
アンナが忘れてしまっているのがやっぱり少し悲しい。
ジブリ版は映像が美しかったもののブツ切り感が否めない印象だったけれど、
後から原作を読んでみると、”ジブリ映画”として(あくまでファンタジー寄りで)作るなら、やはりあれがベストだったのかなぁ、と今は思う。
☆は3にしたけどかなり4寄り。
☆×3.8てところ。面白かった。
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巻末の河合隼雄の解説が秀逸。
本文自体はあまりおもしろくなかった。ネタバレを知っていたせいもあるが。
子どもに読ませる教材としては良書。
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ジブリの映画がだいすきで、原作が読みたくなりまして!
映画は設定が変えているけど、原作にとっても忠実なんだなあと思いました。
マーニー(;;)
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イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソン、1967年発表の児童文学。ファンタジーの名作です。
ジブリによるアニメ映画がわりと良かったので原作を再読。映画よりも何倍も何倍も素晴らしく感動的な作品であると再確認しました。
映画は、時間的な制約があってのことでしょうが、この作品の繊細な美しさを表現しきれていないと思います(不幸自慢の物語りみたいになってて興ざめする所があるんですが、原作ではそのようにはなっていません)。原作を読んでなくて映画を観てなにがしかのものを感じた方は是非原作を読んで欲しい、と私は思います。
不幸な生い立ちの結果他者に対してすっかり心を閉ざしてしまった少女(10歳くらい?)、喘息でもある彼女は転地療養のため海辺の小村を訪れ、そこでの不思議な出会いを通して他者へ心を開いて行く、という物語り。
前回読んだ時は「トムは真夜中の庭で」のようなタイムワープの物語りと受け取ったのですが、今回再読して、タイムワープではなく、場の霊的な力と感応しての幻想譚なのかもしれないとも思いました。いずれにせよ、心の傷を癒していくとっても繊細な物語りに感涙。
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映画を見て、結構好きだったけれど、原作読むまでではないかなぁなんて思っていた。
でも、図書館でこの本を見つけて、装丁が好みで思わず手に取る。
1人の少女の成長の物語であり、少女たちの友情の物語であり、母と娘の物語。
マーニーとアンナの不思議な巡り合わせ。
もしも、娘がいたら一緒に読みたい本。
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烏兎の庭 第五部 書評 8.5.17
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/mani_hon.html
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善意の中で自由が羽ばたく。そういう感じの作品だった。システムとは縁のない自由なところから大切なこと見つめる。想像、妄想、形而上の話が余計なものとして削られる世の中で、今一度大切なものを大切なものとして見るということの大切さを改めて。「思い出のマーニー」なるほどジブリがアニメ化するだけあって素晴らしい作品だった。是非たくさんの人に原作小説を読んでもらいたい。
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アンナの気持ち、周りの人々の感じていることや態度などの描写がとても自然で、子供の頃だけでなく大人と言われる歳になってからも日常で感じたことのある「言葉にすることが難しいような複雑な心境」が流れるように書かれている。イギリスの児童文学と聞いていたけど、大人でも(むしろ大人になってからの方が)アンナを取り巻く状況、マーニーの状況、ミセス・プレストンの気持ちなどを自分に置き換えて、想像して読む楽しみがあるように感じた。この話の舞台になったノーフォークのバーナム・オーバリーに一度行ってみたい。ジブリの映画も見てみようと思う。