紙の本
平和で人間らしい生活のために
2017/07/21 16:39
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投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏が来たからというわけでは無いですが、読み返してみて、ちょっと、おせっかいを。
主人公の女の子が、何回かに分けて、過去に遡って、古代のハスを守るお話ですが、丁度、母から娘に魂を受け継いでいくのとかぶさっている。このお話では、ハスに対する思いが受け継がれるのですが、最初に祖母が、その思いを娘に語り聞かせて、娘に思いを埋め込む。聞いた娘は、その話を”自分”の体験として心の中に仕舞い込むとともに(ここで、祖母と母の自己が重なる)、娘に自分の体験として話して聞かせる。こうして、ハスに対する思いが、代々、受け継がれていく。
で、最後にハス池が取り壊されるとともに、最後の娘(主人公)が、新い方から順に話を取り出して、最後に取り出された祖母の思いと共に、思い出となって、お終いって感じです。
このお話では、ハスに対する思いなので、比較的簡単に伝えられるって取れますが、実際のところ、一子相伝の魂を介しては、そんなに複雑な知識を伝えれるわけでは無さそうです。文書の発明とともに、家系図とかの小道具に頼ってますし。
ただ、一子相伝の魂を受けついだという使命感は結構強固でしょう。でも、実際のところは、お金に対する欲望に流される人たちに、担がれはするけど、金の亡者の流れに棹差すのは無理って程度でしょうね。で、担がれてる間だけ、大事にされる。
お金が大好きなら、オコボレで生きていくのも悪く無いけど、自分の稼ぎで生きていくつもりなら、離れたほうがいいかと。お金の亡者は、お金をかけてまで追いかけて来ないでしょう(お金が絡むと追いかけて来ます)。
「成長」をオダイモクにしたシャカイにギモンをモってるヒトに、ゼヒ、ヨんでもらいたいオハナシです。ゲンザイからジュンに、ムカシにサカノボって、モリやムラのヨウスがカかれています。で、ちょっと、「成長」ってナンなんだろうってカンガえたくなります。
タトエば、コウソクドウロとかシンカンセンとかで、ヤマアイをハシってるトキに、シタをミると、コウカのスグシタのタニマに、ワラブキヤネのノウカがタってたりします。で、コウカでヒカゲになったうえ、レッシャのゴウオンがウエからフってくるのが、ミえる。しかも、シンカンセンのエキはハルかカナタだし、ザイライセンはツカいニクい。ケッキョク、トウキョウのヒトたちが、シゴトとショウしてアソビやカンコウにイくタメに、チホウのヒトたちから、平和で人間らしい生活をオクるケンリをウバっている。
トウキョウのヒトたちは、ヒトのアシをヒっぱりあいながら、「成長」するのがイキガイだから、チホウのヒトたちは、ジブンでマモらないと。そのタメには、ジモトのコッカイギインをカイして、コクセイにハンエイしてもらってください。トウキョウのヒトたちはオッカナイですが、そのヤオモテにタってくれるのがコッカイギインです。そのために、キュウリョウも、ゼイキンからハラってます。トクに、山口4区とか、コクセイにうまくハンエイしてもらえそうです。あとは、イモズルですね。
あと、コドモやマゴが、トウキョウとかのトカイにいるなら、ヨびモドしてノウギョウさせるとイイでしょう。ヒトがヘレば、トウキョウもタショウはオチツくでしょう。
紙の本
ジェリーフィッシュ
2015/08/19 16:47
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投稿者:ジェリーフィッシュ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休みの読書感想文用に購入しました。
内容もとても面白かったようで、ぐいぐい引き込まれるように
よんでいました。又本の挿絵がとても綺麗で特に女子には
気に入る作品ではないでしょうか。
紙の本
美しい装幀の優しいお話の本
2015/08/16 09:32
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の次女の読書感想文の課題図書として購入しましたが、
美しい装幀に瞠目しました。
『夏の朝』というタイトルにふさわしい清涼感のある表紙に
半透明のジャケットがかけてあり、そこに書名・著者名など
が印刷されているので、ジャケットを外すと非常にスッキリ
とした品の良い本が現れます。
何よりも長年、装幀家を悩ませたISBNコードのバーコードが
書籍本体に印刷されていないので、とても気品のある美しい
仕上がりです。
物語も優しい語り口で、自らの先祖へも思いを馳せさせてく
れるような内容で、中学生の夏休みに読むには好適だと思い
ます。
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原田知世が主役(デビュー作かな)をやっていた映画をみているような、そんな雰囲気。それをもっと柔らかい陽の光で包み込んだって感じ。挿絵もよくて、雲の上に載っているような感じで読んでしまった。
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地味なタイトルに、児童書とは思えないミセス向きの表紙。全くどんな話か知らずに読んだが、意外に面白くあっという間に読み終わった。
読んですぐは、結構いいと思ったのだが、時間が経つとそれほどでもない気がする。
主人公の少女は短い間に母と祖父を亡くし、母の死後たった一年で父が再婚するという衝撃を立て続けに受けている割には、精神的ダメージもほとんどない。祖父の住んでいた思い出の家がなくなってしまうことについてもすんなり受け入れる。
物語自体はうまくできているけど、ディテールの書き込みが足りないというか、作り込めていない。
離れのおばさまのエピソードなんかもう少し詳しく書いても良かった。
これは挿し絵の問題だが、時代ははっきり書いていないにしても、一番古い場面は戦後すぐだと思われるが、その頃の少年の下着は褌か?
まあ、でも中学生にはいいのかも。戦争にあまり触れないのも今の国の方向性とは合ってるし。
挿し絵はとても美しく、中学生の母より祖母くらいの年齢の人にうけそう。
比べちゃいけないけど同じタイムスリップ児童書でも『トムは真夜中の庭で』には全く及ばない。
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2015.5.21
2015読書感想文課題図書。
中学2年の女の子が、祖父の家で不思議な体験をする。
「あのふっくりしたつぼみの中には何が入っているか、あなた、ご存じ?」
蓮の花が開くとき、祖父や母たちのいた時代にいきつく。ちょっとしたタイムスリップものかと思ったけれど、忘れていた自分の体験を思い出すことができた。
近しい人の死は悲しいだけではなく、大切なことを思い出させてくれるきっかけにもなるということなのかなと思いました。
著者の『未完成ライラック』が好きだったこともあり、懐かしさも感じることができた一冊でした。
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今年の課題図書ですが、まずこの装丁に一目惚れ。こんなに綺麗な装丁初めて見ました。
紅色の花をつけた一面の蓮の花の上に、半透明の白のカバーがちょうど朝もやのようで、溜め息が出るほどの美しさ。まさに作中に出てくる夏の朝の光景を見ているよう。
カバーをめくってみるとわかりますが、実際に描かれている蓮の花ははっと息を飲むぐらい色鮮やかなんです。もう、この装丁を見ただけで買って手元に置いておこう!と思いました。
本田さんの心が洗われるような綺麗な文章にぴったりのイラスト。挿絵があるのも嬉しかったです。
ストーリーもすごく良かった。小さい頃ときどき遊びに行った母の実家の匂いみたいなものをなつかしく思い出しました。
蓮の花のエピソードが素敵。
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すごいよかった
おじいちゃんが亡くなって家も庭もなくなっちゃう
遺品整理におばさんと家に泊まる
蓮の花が開く朝タイムスリップする
懐かしい家の様子とか
変わっていく家とか(長く住んでるとあるある)
昔ながらのあったかい家族仲良し四姉妹とか
さかのぼる因果とか
ノスタルジーでおじいちゃんステキで
なんだかとってもよかった
はすごはんたべたい
はすみたい
と思った
いいはなし
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課題図書だったので読んでみた本!こういう雰囲気の本だいすきなのでとても楽しく読めたー!
過去に戻る、っていうのがすごいおもしろいし、蓮の花や周りの植物とか自然の描写がとっても綺麗で美しかったです…挿絵の水彩画も素敵だった!
最後に、ここでこの伏線が生きる!っていう場面があって全てつながった瞬間がとてもよかった!過去のこれがあったからこそ今があって、今こうなっているのにはこの過去が不可欠だったんだと思うと感動しました。
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現在、長男が中二で 課題図書になっていたので 読んでみました。
過去を さかのぼっていく 主人公。もし、自分だったら 怖がらずに 過去を 冷静に 受け入れることが できるかな?
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蓮のつぼみの中には人の『想い』が詰まっている。
開花するときに近くにいたひとが、その『想い』を受け取ることができる。
久しぶりに活字の本を通読できた。
今はまとまった読書の時間がとれないので細切れ時間で読み進めたけれど、続きを早く読みたいなという感覚も久しぶり。
多感な年齢の少年少女が場所をキーに時空を超えるのは、ピアスの『トムは真夜中の庭で』やアトリーの『時の旅人』に通じるものがあるかも。このジャンル昔から大好きなのよね~。
なくなってしまう田舎の家、蓮(しかも古代蓮だった!)、母と娘、と個人的に思い入れのあるキーワードに衝動買いしたけれど、買って正解でした。
挿し絵も控えめで美しい水彩画が物語の邪魔をせず、装丁も表紙の蓮池がうっすら透けるカバーが靄の立ち込める早朝の蓮池のようで素敵。図書館などでカバーを外さずに提供してほしいなぁ(今は外さないところが多いのかな)。
うちのこが大きくなったら渡してあげよう。それまで毎年古代蓮を見に行きたいな。
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2015年読書感想文中学生向け課題図書。中学生はこのお話を読んで、どんな感想を持つのだろうかと楽しみです。香り立つ蓮の花の咲き誇っている様子が文章と挿絵とから色鮮やかに思い描かれ、健気な少女の幻想的なお話の世界に滑らかに引き込こまれていきます。
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蓮が花開くときは、ポンッという音ともにしまいこまれた「想い」が空に解き放たれる。
そんな話を聞いた莉子は、おじいちゃんの一周忌の後、祖父宅に留まり、早朝の蓮池に向かう。
蓮が花開く瞬間、
莉子は過去へとタイムスリップしたのだった。
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子供の夏休みの課題図書として購入した本ですが、大人が読んでも面白い話だと思います。ただお話としては良くあるパターンのタイムトラベルものです。SFではなく文学として書かれているところがポイントですが、それでもどこかで読んだ感があるストーリー展開です。
ちょっと面白いなと思ったのは、主人公が時間を行ったり来たりする中で、「今」でない時代、昔に行って体験したことを「今」の時代の人に話をする部分です。しかもその人はその昔にも若い人物として登場しているのです。
その人はどう反応するのかと思って読み進めると、意外とすんなり受け止めて主人公の相談にのったり、話を聞くのを楽しんだりしているというのが妙に新鮮な感じでした。
後は子供がこの話をどう理解して読書感想文を仕上げるのかが心配です。
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装丁がすばらしい。美しい。
祖父が亡くなり取り壊されることになった家。
法事のあとその家に残り、家を片付ける叔母・佳乃を手伝うことにした莉子。
「あのつぼみの中には何が入っているか、ご存じ?」
祖父の家で蓮の花を見ながら、そう話す老女。
蓮の花が咲くときのポンという音を聴いてみたいと、早起きして庭の蓮を見に行くと…。
亡くなった母の少女時代。
祖父の少年時代。
時代を越えて繋がる優しい思い。
忘れないで。思い出して。
莉子の家族は、お父さんと弟の陸とお父さんの再婚相手の麻美(あさみ)ママ。
仲の良い家族で、何の問題もない。
でも莉子は思ってしまった。お母さんの場所が無くなっちゃう。
誰にも言えなかったその思いを、おじいちゃんだけはわかってくれていたような気がする。
誰にも言わなかった莉子の気持ちと、それでも母を思ってしまう莉子の気持ち。
どちらもおじいちゃんはきっとわかってくれていた。
おじいちゃんはいなくなり、家も取り壊されてしまうけど、莉子の手には確かな家族のつながりが。
今年の中学生の部課題図書。
少し書き足りない部分もあるけれど、人の想いが紡がれる優しく穏やかな物語。