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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こだわりのある文房具の紹介。基礎的な内容からその構造技術などを解説。科学的見地から身近な道具のすごさを読み解く。
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≪目次≫
第1章 筆記用語のスゴい技術
第2章 修正・接着用具のスゴい技術
第3章 切断・綴じ用具のスゴい技術
第4章 計測用具・便利グッズのスゴい技術
第5章 記録用具のスゴい技術
≪内容≫
ある意味、最近よくある雑学本の一つ。ただ、好きな文房具だからというわけでもないけど、かなり詳細に記述されていて、文庫本ながら感心しました。ノック式ボールペンとか上質紙とか誰も気にしないだろうけど、「へぇ」と感じるネタがテンコ盛り。
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僕は身の回りのものは大抵チープでも構わないのだが、一部の文房具だけはどうしてもこれ、というものがある(って書くと偉そうでしょ? でも大抵はチープなんだよ)。だから描き下ろしの文具技術、萌えるではないか。
シャープペンは使わないのでどうでもいいが、フレフレとかクルトガとか、そういう新しい技術が載っている。これって日本っぽいよね〜なんて、ひとりで口に出して突っ込みながら読む。
だが進んでいくと完全にコモディティな文具ばかりが並ぶ。たとえば、三角定規。しかし、タイトルは「スゴい技術」であり、別に最新技術とか製品とか、そんなことは言っていない。三角定規の◯はなんでついているか知ってるかい?
というわけで、アイテムごとの温度差はそこそこ激しいものの、決して読んで後悔はしまい。
ちなみに僕がすきな文具のジャンルは、この本で言えば、ゲルインクのボールペン、接着剤、カッターナイフ。そのジャンルについていえば全然足りない。足りない、足りない!
重ね重ね思うのは、日本以外の国でここまで文具を高められただろうか、ということだ。多分、多くは日本だと勝手に思い込んでいる。特に近年の、いってみればなくてもいいような技術の数々は。火薬も羅針盤も発見できなかった我が国は、しかし接着剤やらセンサーやら、頑張っているはずではないか。
我が国を、せめて文房具立国と思いたいのです。