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マニアックな分野を分かりやすく解説してくれる面白い本。
最近、Ustreamで伊丹空港の管制を聞くようになり、管制業務に興味を持った。
その一冊目にこの本を選んだのだが、かなり面白い。
管制業務に関する設備、管制官の役割、管制業務のシミュレーションなど、マニアックな内容を分かりやすく語っている。この分野に興味を持ち始めた人間にはちょうどいい難易度と、分かりやすさである。
第1冊目として、大変オススメの本である。☆4.5くらいはある。
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航空管制を支える仕組み(空域、交通流管理、航法、通信など)を解説した第1章にはじまり、離陸準備から着陸するまでの管制の流れを説明した第2章・第3章、航空界の仕事と切っても切り離せないヒューマン・ファクターへの取り組みを紹介する第4章、という構成。
第1章が結構専門的な話で、いきなりこれを読んで「超」入門、というのもちょっと難しいのではないかと思った。第2章、3章を最初に持ってきて、第1章の内容は後でも良かったのではないかと思う。個人的には、ADSの仕組みは何となくしか理解してなかったが、「航空機が3つの航法衛星(GNSS用周回衛星)を捕捉して各衛星からの距離を得て、4つ目の航法衛星からの信号で時刻合わせを行い、」(p.30)その位置情報をMTSATに送って、神戸と常陸太田の「航空衛星センター」で受け取り、ATMセンターの洋上管制卓に表示させる、という流れが整理できた。第4章では、JAL907とJAL958の焼津上空のニアミス事故や、「チャレンジャー号」や「コロンビア号」の事故から、「ハインリッヒの法則」を紹介したり、といったヒューマン・ファクターの勉強の入門として、ちょうど良い内容となっている。また、最後の「コラム」の「フライトレーダー24」と、タイムリーなマレーシア航空370便の話は興味深い。
「図解」となっているが、ほとんどその図自体が専門的で踏み込んでいる内容だけに、その辺まできっちり解説した中野秀夫著『航空管制のはなし』の方が、実は分かりやすいかもしれない。第2章・3章では、飛行機が飛んでいるだけの絵がいっぱい書いてあるが、これはあまり意味がない感じがする。決して「超」とは言えない入門書。(15/09/23)
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エアバンドから管制まで頭に入れなければ、しかし入門書が分からない。となって、「手にとって分かりやすい」ものを選んだのがこちら。
非常に分かりやすかった。管制の区分からやりとり、必要最低限頭に入れて置かなければならない(ような?)ことまで素人にも分かった、気がする。
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航空管制の仕事だと言うとこちら(『図解・旅客機運航のメカニズム―航空機オペレーション入門 (ブルーバックス)』 三澤慶洋 http://booklog.jp/item/1/4062576899 )の方が流れ等は解りやすいと感じました。
実際の事故等も軽く紹介されてるのですが、やはり飛行機の事故は怖いですね。最後の最後に謎の失踪を遂げたマレーシア航空370便の未解決事故で締めるという笑