投稿元:
レビューを見る
前作で未収録分に城崎編追加らしい。
神戸ビーフへの誤解とやらを英語辞書片手に調べなくてもよくなった。
念願の「牛のマッサージ体験」と「悪の手先味の素の社へ潜入」の体験レポート。
なんちゅーか、インターネットがこんなに発達した現代においても、欧米人の日本観っていまだに黄金の国じぱんぐから続く摩訶不思議国家なのかといろいろ思ってしまう。
中野のアレとかがそれを裏付けている悪寒。
やはり、作品的には前作の方がバランスがいいがこの追補編のような本編はマニアックな面白さがある。
が、これがこのままイギリスで出版されているとしたら、ますます日本の食文化が誤解されそうなんですが日本人の監修はなかったんでしょうか。
子供さんがどうやらミルキー的な何かと勘違いし、吐き出し、とーちゃんもこれはちょっとと思った干し貝柱は、それ出汁的に使う方が多いんですよー。つーか戻さなかったら固いだろ。見てたなら教えてやれ店の人。
まぁ、これは主観的に書かれているところが魅力の本なので仕方ないといえばそうかもしれません。
思うに日本人は食の文化を他国のものであろうとそれなりに尊重する人が多い。
海で閉ざされた国家に住んでいるため、生きるためには少々きてれつなものでも口にしなくてはならなかった日本人。
逃げるという選択肢があまりなかったから、生きるために創意工夫を繰り返し、おいしさを発見するという能力を磨かざるをえなかったともいえる。
味覚は後天的なものが多いから、訓練のたまものでしょう。
食=生に直結しているため、受け入れるかどうかはともかく欧米人のように頭ごなしに否定することはあまりしない。
なぜって食文化を尊重することは相手の生き方を尊重することだとどこかで思っているからかもしれない。
だから、他国民に食文化を肯定されると嬉しさ指数はぐっとあがる。
と、自分は勝手に思っているので、この本を読むとかなり嬉しい。
毒魚やずっと後で入ってきた牛肉食を独自路線で戦って自分のものにしてきたんだぞ、という妙な誇らしさを感じてしまう。
が、オムライスは……おかーちゃんのオムライスより京都某店のふわふわオムライスを食べてほしかった。
個人的にはおかーちゃんオムライスも好きだけど、自慢するならやっぱりふわふわだと思うの。
こんな風に一喜一憂しながら城崎にて、この本は終わる。
日本が誇る西村屋本店でのおもてなし、出版社的には「ベストセラーありがと!」という気持ちもあろうがおそらく「どうだ世界よ! これが日本だ!」という気持ちもちょびっとあったのではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
前巻英国一家日本を食べるで収録されなかった原著の残りの章と特別番外編で構成されている。従って前巻は読んでいた方が良いです。
しかし、相変わらずおなかが減る本ですよ。
投稿元:
レビューを見る
前作で日本語版に載らなかった分の追加。
ま、前作が売れたから出したんだろうけど、先に収録を見送ったことだけのことはあるというかね。(^^;
けっしてまねをしないでください的なネタがいくつか。
これなら、厚くなるのを覚悟で前作にまとめた方が全体的に良かったのではないかと思います。
あまり期待しないで読む分には楽しめるんですけどね。(^^;
投稿元:
レビューを見る
食べたものの中には当然著者の口に合わないものもあり、あの食べ物に対してそんな風に感じることもあるのか、という発見がある。前作に続き、またもや行きたいところや食べたいものが増えた。
投稿元:
レビューを見る
16 夏場最高の本マグロは、日本の北部にある北海道の近海で水揚げされる。
25この本に何度も登場してくる「MSG」。炭水化物や砂糖を発行させて作った単なる人口のグルタミン酸。
ダイエット食品にはたいてい添加してある。
29 容器の穴を広げました。それは、味噌汁にMSGを淹れる時に湯気のせいで穴が詰まってしまうからなのです。(BY 味の素の公衆用の言い訳。)
40 焼津の鰹節といえばブランド品
49 わさび 伊豆半島の天城山の山麗
65 60才のシノブエツコ
73 寿司飯の味付け
酢:砂糖:塩=7:5:小さじ1/2
寿司やのコメは、アメリカ産の中粒種ジャポニカ
75 軍艦巻きをうまく作る秘訣
一粒の寿司飯でのりをとめておくこと
煮切り=醤油ではなく、だしとみりんと酒と醤油でつくる
77 寿司職人に本気で腹を立てたら、マグロをひたすら注文すればよい
79 京都有名な食料品市場「錦小路」
86 養殖は日本料理と西洋料理のハイブリッド
117 日本人フードライター「キミコ・バーバー」
142 とびきり上品な醤油「四国の かめびし屋」
188 温泉「城崎」(きのさき)。「西村屋本館」
195 松葉カニ
206 伊勢神宮 懐石料理「河文」
209 僕にとって、日本語版の2冊の本は生涯をかけて日本文化を探求したいという夢の実現のはじまりでしかない。
投稿元:
レビューを見る
食欲を増幅させる文章にお腹が減る。英国一家の第二弾。フードジャーナリストというのは国境など関係なく、食レポが上手い。英国一家の旅というのは見ていて微笑ましい。美味しそうな料理の写真を見ていると食べたくなる。
投稿元:
レビューを見る
再来日の話しかと思いきや、前作で収録出来なかったものをまとめたとの事。
二番煎じ感が拭えず既読感があり勢いに欠ける。
一冊目が良かっただけに非常に残念。
是非再来日して、2回目ならではの深まった日本の食への思いを書いて欲しい。
投稿元:
レビューを見る
待望の続編。
枯山水を前にして暴れだす子供達、しゃぶしゃぶの肉が終わるや否や興味を失う子供達、いろいろなものがペ◯◯に見えてしまう作者。
珍道中とはまさにこのこと。
子供が産まれたこともあって、いろいろなところにこの子を連れて行ったらどんな反応を示すのだろうかと考えながら、外国から来た好奇心旺盛の家族の物語を楽しませてもらいました。
前作もそうだが、日本人が当たり前だと思って気づいていないことも、別の視点で見、それを笑いを誘う軽快な描写で描いてくれる。
この本を読んだ後は、どうしてもシンプルな料理を丁寧に作りたくなり、誇らしげな気持で料理をすることができた。
子供達が大きくなった頃、また日本に遊びにきてもらい、その様子を伝えてほしい。
投稿元:
レビューを見る
訳者あとがきによると、『英国一家、日本を食べる』(2013年)未掲載分に、特別番外編と、日本の読者に宛てたメッセージを加えたものとのこと。
著者は、日本各地の食を楽しむ一方、和食文化の衰退を憂いている。
「日本の食べ物は、日本そのものだ。」(p.208)
投稿元:
レビューを見る
枚数が少なくて前作の余り物だから400円値引きというのは頷ける~寿司職人オサムと行く築地で子供達も大感激。味の素に行ってASGのデメリットを糾弾しようとするが。焼津の鰹節作り,天城で山葵作りを見て,スーパーフードだと感心する。合羽橋の道具街で鮫肌の山葵おろしを買う。料理教室を三軒はしごし,京都では料理サークルに参加。石庭は早々に退散し,夜の高野山で子供の幽霊に話し掛けられる。松阪で牛にマッサージを施し,鳥羽の海女小屋でサザエを五つ喰う。東かがわ市で27年物の世界一の醤油を嘗め,福岡から3時間掛けて下関に行ってキモらしき物に触れた指を嘗める。牧志公設市場で子供達は平気で海蛇を食べ,塩作りを学ぶが,豆腐ようはもうゴメンだ。城之崎では温泉と蟹を堪能~ 駄目な物は駄目と書いているところが正直で好感が持てる。海蛇の煮込みを子供達が喜ぶのは新鮮。外国人客が築地に増えたのはこの人のせいだろうか。収録しきれなかった原稿を基に作った本は良心的に1500円
投稿元:
レビューを見る
「英国一家、日本を食べる」の続編だが、思いがけずこちらを先に入手したため、前作を読む前に読んでしまった。やや誤解を招きかねる箇所もあるが総じて面白い。日本に暮らしていても滅多にお目にかかれない貴重な食材をモリモリ食べていて羨ましい。
投稿元:
レビューを見る
「ページ数の関係などで前作に収録できなかったエピソードをまとめました」とのことだが,そもそも人の本を勝手に削って出版するのが許されるのか?(まあ,さすがに著者の承諾は得てるんだろうけど) で,本書も,第一弾で削られたエピソード群だけあって,まとまりがないし,出涸らし感満載.
投稿元:
レビューを見る
探究心旺盛なマイケルとその一家のユーモラスな珍道中で日本人の我々も知らない食文化を掘り下げるシリーズ第2弾、らしい。第一弾も読まないと!城崎温泉西村屋の6代目の台詞がすてきでした。「僕はここで生まれました。ここには70人の従業員が居ます。従業員は家族同然です。ずっとここにいてくれます。そしてお客様も、世代が変わろうと、いつまでも繰り返しお越し下さるのです」と、言うことで思いました。そうだ、城崎温泉へ行こう!
投稿元:
レビューを見る
築地市場に行ったり河童橋に調理器具を買いに行ったり、味の素広報室に乗りこんで化学調味料の害性を糺したり、料理屋で何か食べる以外の、日本の食文化体験がたくさん出てきます。日本人が読んでも面白いです。
しかし子どもをつれていくべきではないところに連れて行かれた子どもはかわいそうでした。
旅行者のためのベビーシッター充実が必要ですね。
投稿元:
レビューを見る
前作のような迸る情熱、というものは感じられないものの、とても興味深く読んだ。鰹節やわさび、精進料理といった、より日本的なものについて書かれている。