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久々の探偵小説。
作者のロバート・ガルプレイスは、実は、ハリーポッターで有名なJKR。
上下巻に分かれていて、かなりの頁数なのですが、上巻は人物描写や地味な調査で終わりますが、伏線が張り巡らされている感満載です。
ちょっと苦戦したのが、登場人物の名前。
同じカタカナ名前でもアメリカ小説だと割りと覚えやすいのですが、イギリスの名前って難しい・・・。
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読者モニターに応募した作品がプルーフ本でやってきた。上下合本の分厚くて腕の鍛錬になりそうな弁当箱サイズの一冊だった。しっかりした完成本ではないので、登場人物の一覧がない。一気に読めればいいのだけれど、ぶつ切りで読むしかない生活スタイルのぼくには、これが一番困った。何とも多くの登場人物が出てくるし、名前がイギリス式で難しい。
これがアメリカで、また作者が故ロバート・B・パーカーだったなら、登場人物もスペンサーとかホークとか、とても簡単な名前だし、そもそも登場人物が片手で数える程しか出てこない。レギュラー登場する飼い犬の方が、ゲスト登場人物よりも登場回数が多いくらいだし、作品もやたらに分厚くはない。
最近の海外ミステリは分厚さを競い合っているように見える。かつて一時代を築いていたスケールの大きなかつての冒険小説みたいだ。早川書房の誇るポケット・ミステリなどは、今ではポケットという言葉が不自然なくらいに分厚い代物と高価格の値段表示に姿を変えて、毎月書店の棚を、重厚でカラフルな背表紙イメージで飾っている。
本書は、そうした最近のトレンドとも言えるような分厚いミステリの一つである。なぜ、さほどスケールの大きくないこの事件に、これほどの分厚さが必要なのだろうか。読んでゆくうちに、ははあ、なるほどと、ぼくは思う。そうか、最近のミステリは、主人公のキャラクター作りに重きを置いているため、事件とは別に、彼らの日常生活描写がかなり加えられている傾向にあるのだ。そういえばデンマークの傑作シリーズ『特捜部Q』も主人公や彼を取り巻く奇妙な人物たちのストーリーを、時には主たるミステリを超えるくらいに面白く描いている点が、思えばとても魅力的なのであった。
コーモラン・ストライクという私立探偵に、その破天荒な日常生活上で連続して襲いかかる人生のピンチや、波乱万丈な軍隊での過去、そのために負った片足切断という運命を、義足と事務所の簡易ベッドなどという形で引きずらせることによって、事件以外の彼の人間的部分のストーリーが、メインストーリーよりもむしろ興味深い。そこに、ロビンというこれまた派遣スタッフの根アカな助手が加わって、彼女の一筋縄ではゆきそうもない恋愛模様が混じり始めると、事件以上にそれらの物語が印象的だし、主人公とその助手は魅力的である。
それでいながら、本書はミステリ作品であろうと、とても深く意識しているように見える。謎ときの面白さ、最後まで見破りにくいフーダニットの楽しさ、そしてコーモラン・ストライクが次第に掴んでゆく真実、そして真犯人との対決、そうしたミステリならではの要素を確固たるストーリーテリングで解き明かし、大団円にまとめあげる筆力とリズム感。これが、新人作家ロバート・ガルブレイスの実力だ! そう誰もが驚くことを作者は希望していたものだったらしいが、その計画は実は無残にも破綻させられる。
何しろ、この新人作者はある有名な作家の覆面を被った姿だった、という真実。編集者や出版社からその真実への迷路を辿られてしまい、実はその正体があの有名な女性作家、『ハリ��・ポッター』シリーズのJ・K・ローリングと判明したのである。もちろんその時点で、本作品は、あっという間に15万部を売り上げるベストセラーになってしまう。完全に秘密裏に男性作家名義で純然たる小説の力で勝負したいと願ったローリングだったらしいが、その目論見はこうしてあっけなく破れ、本書は時を置かず世界を席巻するシリーズの出発点に立ってしまったのである。
次作も既に用意されているシリーズとのことだ。ミステリという古い部分は素晴らしい出来だと思うが、その古くクラシックな英国伝統推理小説の骨子であるところには、あまり興味を持てなくなって来ているぼくにとっては、このシリーズは少し辛いかもしれない。しかし魅力的と少なからず感じざるを得なかったストライクとロビンのこの先の運命が気にならないではない、ってところが当面の心情なのである。
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私立探偵コーモラン・ストライクの活躍を描くミステリ。あのハリポタの作者が書かれたってのでこれは面白くないはずがないでしょ! と思ったのですが。
案外と地味な話。モデルの転落死を巡る調査から始まる物語は、地道に周りの人間の証言を集めていくというもの。面白くないことはないけど、いまいち盛り上がりに欠けるなあ、などと感じていました。だけどそれも上巻だけのこと。下巻からはぐっと盛り上がってきて、一気読みでした。
それぞれの人物のキャラクターが生き生きしているのが魅力。特に最初に死んでしまったルーラのキャラクターが多様な人の証言によって徐々に描かれるところが読みどころです。
そしてコーモランのキャラもいいけど、ダントツは秘書のロビンです。有能なのも魅力だけど、それ以上に探偵の仕事にわくわくしちゃうところがミステリ好きとしてはとっても親近感を覚えてしまいました。このコンビの活躍、もっと読みたいです。
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書店に平積みだったし、帯も絶賛だったのに・・・
図書館で、ずいぶん予約待ちしたのに・・・
退屈で、半分まで読んで止めました。
楽しみにしていただけに、残念です。
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え~とどういう訳でこの本を手に取ったかは定かではありませんが、きっと題名がいつかインプットされていたんでしょう。
作者がハリーポッターと同じ作者(ペンネームが違います)というのも興味をひかれたんでしょうか、でも私はハリーポッターも読んでいないのですが。
しかし、登場人物が多いです。
海外物を読むときにはこれは重要です。
読んでいる途中、何度も見返すからです。
なんと2ページにわたり登場人物の一覧があります、う~ん問題かも。
まあとにかく、スーパーモデルの転落死をめぐり、依頼された私立探偵が謎を解明していくものらしいです。
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上巻では結末が想像できません…
おそらく臨時秘書のロビンが活躍するんでしょうね。下巻を楽しみに♫
ハリーポッターの著者が別名で執筆した一冊です。
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ハリーポッター作家の別名での探偵小説。お決まりの野暮な探偵ときれいな助手の組み合わせだが、話自体はまずまず面白い。下巻へ。
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恋人と別れ、住む場所も明日に繋がる仕事も
お金もなく、廃業寸前の探偵コーモランと、
派遣でやって来たのをきっかけに
思わぬ昔の夢とやりがいを見つけていく
美人秘書のロビン。
あるスーパーモデルの自殺の捜査から
絡まりあう人間関係と嘘と虚像。
フロスト警部を彷彿とさせる
影を背負ったコーモランと、
婚約者との関係が微妙に変化していく
ロビンの間に芽生える友情からの
その先も気になる!
"嘘が価値を持つのは、
真実を危険と認識しているときのみ"
何が真実で、誰が真相を握っているのか、
ハラハラしながら下巻へ。
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悩みを抱えたスーパー・モデルが、ある雪の日に高級住宅街のバルコニーから墜落死した。自殺と断定した警察を疑った兄は、私立探偵コーモラン・ストライクに調査を依頼する。ストライクはオックスフォードを中退後従軍し、アフガン戦争で片足切断、借金まみれでフィアンセにも逃げられ、最低の人生を送っていた。これは大きなヤマだ。この事件が運命を変えるきっかけになるかもしれない……。しがない私立探偵の大活躍!
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血筋は良いが、義足で貧乏という恵まれない探偵ストライク。HPのマッドアイが目に浮かんでしまう。秘書は成長したハーマイオニーってとこ?
登場人物の名前が難しくて投げ出しそうになったが、頑張って上を読み終えた。下の評判が良いので期待しよう。
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ハードボイルト?という感じではない。
j・k・ローリング作ということで期待が大きかったが・・・。
自殺とされた、売れっ子モデルの転落死を納得できない義理の兄が、うらぶれた私立探偵に真相究明を依頼するが、錯綜する人間関係の間で少しずつ真実が…。
という掴みはいいのだけど、いかんせん話の展開が遅すぎる。1作目だからキャラ説明が丁寧なのは良いが、それが延々と長すぎる。主人公の一人称でいけばいいのに、秘書の視点なんて全く不要。しかもハリポタばりに登場人物が多いのに一覧表もなく読みにくいこと。それもやたらと異父兄弟とかが多いし。
上巻は冗長な印象で終わった。
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探偵に密かに憧れているロビンを見ていると「あーわかる!わかるぞー!」と、応援したくなってくる。
ストーリーは難解でもなく、また簡単すぎるというわけでもなく。
上巻なので、まだまだ序盤と言った感じ。
事件のあらましと、登場人物の調査をたんたんと見て行きながら、コーモランの人間性や、背景を合間合間に知って行く。
とにかく登場人物が多いので、覚えるのが大変。
登場人物カードがあるので、何かの折りに忘れては誰だっけ??と調べることがあるくらい。
愛称で呼ばれようものならもう誰が誰だかわからないということも…。
この事件が一体何処に落ち着くのか下巻が気になるところ。
シリーズ物ということで、2巻が来年に刊行予定になってるのでそちらにどう繋がるのかも気にしながら読んで行きたい。
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超人気の女優が自殺したミステリーな事件。殺人事件だと断定する兄は妹の出自、人間関係などが明らかになるにつれ昔養護施設養にいた妹に起きた事、両親を探し求めていたことなど明らかになる。ある事に気がつく更に、自殺する前までの足取り、仲間、近隣の生活環境が克明になり始めた。妹が昔居た養護施設と本当の両親を見つけ出すために動いていた。