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タイトルどおり、本当に蜜月(ハネムーン)でした。
サンフランシスコの私立高校で同級生だった怜史とエヴァン。キラキラの金褐色の髪に煙ったような碧眼。口を開けば甘い言葉を囁くようなイタリア男。
いつの間にか懐かれて、気が付けば「好きだ」と告げられていた。ふいに口づけられて、本当は嬉しかったのに戸惑う気持ちのが勝ってすぐには答えられなかった。
「いつか一緒にシチリアに行こう。ハネムーンで」
何気なく交わされた将来の約束。けれど淡い恋心に気付かされたのもつかの間、エヴァンは怜史を庇ってテロリストの凶弾に倒れ命を落としてしまう。
10年後、初恋の人を失った怜史はテロリスト摘発捜査官として働いていた。ボディガードと身分を偽って潜入捜査でロスを訪れた怜史はクライアントの取引相手として現れたエヴァンと再会して呆然となる。テロリストの銃弾で死んだはずのエヴァンは、生きていたばかりか、イタリアでも屈指のマフィアファミリーの後継者となっていた。
クライアントのトラブルに巻き込まれ、命の危険にさらされた怜史を助けたエヴァン。その真意をはかりかねている怜史に1週間自分のボディガードとして一緒にシチリアに来いと命じる。目を負傷して何も見えない怜史にエヴァンを守ることなどできるはずもない。それでも何も言わず1週間だけ昔のように過ごして欲しいと乞われて、戸惑いながらも蘇る恋心に抗えず承諾してしまう。
そして美しいシチリアの別荘で1週間限りのふたりきりの蜜月が始まる。
華藤さん鉄板のロミジュリ的切な愛です(*'A`*)
でも今回は相手を想うがゆえの裏切りとか、それを誤解したがゆえの復讐とか、痛々しい展開はない。お互いロミジュリ的な立場に身を置きながらも、期間限定何もかも忘れて愛し合おう。この先ふたりの生きる道は分かれてしまっても、一生胸に抱いて生きていけるような思い出が欲しいから…みたいな切なくも目眩く逢瀬。シチリアの瀟洒な別荘で、美しいプライベートビーチで、誰も知らない蒼い洞窟で、青姦とか、青姦とか、青姦とかww甘~いロマンチックエロを存分に堪能♥
え、それでええのん…?ていう結構安易なハッピーエンドですが、ふたりが幸せならいいんです。