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比較的わかりやすい文章で、医療機器のビジネスからの
視点がまとめられていて、とても読みやすかった。
どういった製品にはどういった企業が強いのか、
といった点もリスト化されているし、
経済産業省がどういった報告書を出しているか、
などもまとめられていて、文献を調べるためのスタートとして
いいのではないかと思う。
あと、介護機器にも大きなビジネスチャンスがありそうで、
そのあたりも書かれていた。
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治療用医療機器は、不具合が起きた時など、リスクが大きく、日本人の気風や、中小メーカーが背負うには重い分野であった。診断用医療機器が中心となっている日本発の医療機器産業であるが、アベノミクスの三本目の矢、日本の再興によって、国民健康寿命の延長、そのための治療用医療機器の開発、そして、日本発の製品を国際化するという目標が置かれている。
そのために、今何をすべきか。
まず考えられているのは、医療現場のニーズと、どこにそれを作れるメーカーがあるの、それをつなぐこと。
新しいものを生み出すヒトの育成。
ダヴィンチなどを用いて、遠隔でオペを行うなども期待できる。
尚、海外へ売り出していくに当たっては、
人口動態、情勢、地理的要因(メンテナンス要員の確保)、インフラ(電力供給が不安定なところでは、ハイエンド製品は用いづらい)、規制(中東はサウジの食品医薬品庁がキモ)、医師数、宗教問題と経済問題(カースト制度などによる貧富の埋められない差)、保険制度などを考慮し、マーケティングをはからなくてはならない。
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医療機器業界のイロハを雑誌の連載コラム調に読みやすい長さでまとめたものになります。
ほぼ全ての項目が2ページで読み切れるキリの良さで、「医療機器のこんなところが知りたい」という要求に合わせてどこを読めばよいのか探しやすいところがポイントです。
医療機器の成り立ち、業界規模、競合図、業界のこれからの課題を日本と海外でそれぞれ(というより日本の医療機器業界がどうすべきか)、専門用語固めでなく業界のさわりを覚えられるように明記しています。
メジャーな医療機器からニッチなアイテムまで解説されているので文書としてとてもとっつきやすくできていると思いました。
医療機器は振り分けられたクラスによって人体への影響が大きく異なるので、医療機器メーカーやメディカル全般に携わる取引先をお持ちの方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。といったところで私は論文漁りに戻ります。