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直接、経営を論じている本ではないが、読み物として単純に楽しめる。我々世代にとって、第2次世界大戦の歴史は、学校では時間切れとしてあまり多くを学んでいないため、改めて調べながら読む必要があったが、いい勉強になった。
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失敗学の畑中先生が書いた成功及びリーダーシップの本。
単に戦記物として面白かった。
「負けに不思議の負けは無く、勝ちに不思議の勝ちあり」と野村監督が言っているように、成功から教訓を読み解くのはなかなか難しい。
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少し時間がかかりましたが何とか読了しました。
かの名著、失敗の本質に匹敵、もしくは凌駕する本だと思いました。
リーダーシップを天与のものと捉えがちな日本人にとって、これらの本を通じて学ぶべきことは非常に多いと感じます。
歴史があり、国民のレベルが高い日本に、なぜ卓越したリーダーシップが存在しないのか。
カリスマ待望論ではなく、仕組みとしてリーダーシップを身につけた人材を生み出し、活躍させることのできる国になるためにどうしたらよいか、考えさせられました。
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『史上最大の決断』 フラクタル組織とリーダーシップ
URL : http://honz.jp/articles/-/40533
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「失敗の本質」野中氏による、連合国司令官アイゼンハワーのリーダーシップを軸に、Dディ成功を分析した史実書。アイクが発揮した『フロシネス』(実践的知恵)の概念・使い方に学びあり。 一方、英国首相として、その存在感を良くも悪くも発揮した、チャーチルの政治力、老獪さもまた、本書で際立つもの。 ルーズベルトの“仕事”について、もう少しページを割いて欲しかったところもある。
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今年がノルマンディー上陸作戦70周年だということで、ニュースなどで取り上げられる機会が多かったですが、第2次世界大戦にノルマンディー上陸作戦というものがあり、これを直接のきっかけにドイツの敗戦があったということは歴史で習っていたものの、実際のところどういうものだったのかについてはこれまでほとんど知らなかったため、読んでみたくなりました。
全8章のうち、第6章までが戦争の具体的な経過を史実に即して具体的に記述している部分で、非常によく理解することができました。また第7章は「もし~だったら」という仮定を3つ設けることでその場合に起こったかもしれない出来事をシミュレーションしており、これも非常に興味深く、おもしろかったです。
ただ、最後の第8章の「アイゼンハワーのリーダーシップ」の章については、アイゼンハワーの人となりはわかったものの、これをリーダーシップの一つの理想形として一般化するのには、あまり共鳴できませんでした。
ともあれ、ノルマンディー上陸作戦について知りたいという知的欲求については、十分に満たすことができたので良しとします。
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『失敗の本質』の野中教授の著作。今度は
『成功の本質』というべきか。
失敗は日本軍で今回は米英のノルマンディ上陸作戦。
そのなかでもアイゼンハワー・チャーチル・ドゴール・
パットン・モントゴメリー・ルーズベルト・ヒットラー
等々のリーだーの話。
特にアイゼンハワーを偉大なる平凡人として、
取り上げている。
経営学の認知心理学的なディシプリンとしての理論を
いかんなく発揮されている著書であると思います。
最終章”アイゼンハワーのリーダーシップ”で
書かれている。
実践知のあるリーダーシップを発揮するための
6つの能力
(1)善い目的をつくる能力
(2)ありのままの現実を直観する能力
(3)場をタイムリーにつくる能力
(4)直観の本質を物語る能力
(5)物語りを実現する能力(政治力)
(6)実践知を組織する能力
は非常に深く有意義なことだと思います。
読み応えのある歴史書であり経営書だと思います。
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フロニモス、すなわち実践知と訳される資質にあふれるアイゼンハワーやチャーチルに学んでしまおう、という本なんだけれど、扱っている範囲や登場人物が多すぎで、集中力が散漫になってしまい良くわからずじまい。戦後処理でタフな交渉をしたフルシチョフを自宅に招き、孫たちと交流させて態度を軟化させたアイゼンハワーの人間力は流石。応用力より適応力を重んじたパットンの価値観も納得。「50人のマッカーサーがいても、一人のジョージ・マーシャルと交換するつもりはない」って言うのが可笑しかった。あいつ相当嫌な奴だったんだね。
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ノルマンディー上陸作戦を主題としたアイゼンハワーのリーダーシップ論。日頃の仕事上の組織運営にも役立つ示唆が多い。気になる点があるとすれば、他にも野中郁次郎氏の著書を読んでいる人からすると、重複部分もあり、物足りないかも知れない。
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本書は、8割ほど第二次大戦のヨーロッパ戦線の推移を記す歴史書であり、特にアイゼンハワーなど戦争指導者に焦点を当てている。
残りの2割は、それから教訓なり勝利の理由を考察するリーダーシップ論である。
そのような考察はなくても、歴史の部分だけでも十分おもしろい。アイゼンハワーは3年10カ月で中佐から元帥になったが、このような優秀な人を見抜く目と、この抜擢を可能にする仕組みと、これらを併せ持つアメリカの凄さが、このノルマンディ上陸を成功させた最大の要因ではないかと思ったりした。
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計画から実行まで2年2ヶ月、合計39個師団、将兵300万人、6000隻の艦艇、1万4千台の車両を投入して行われたノルマンディ上陸作戦。この"史上最大の作戦"において発揮されたリーダーシップ、決断をアイゼンハワー、チャーチル、あるいはヒトラー、それぞれの観点から捉え分析をしたかなりマニアックな本。
まずは、改めてノルマンディ上陸作戦の大規模さ(上記の規模を半年近く続けた)、複雑さ(多国籍軍であった)を初めて詳細に知ることができた。いやあ、これはすごい偉業だ。その上で、上記3名のほかにもパットン、ロンメル、モンゴトメリー他の将校の行動も含めそれぞれのリーダーシップを詳細に見た上で、終章でアイゼンハワーのリーダーシップの分析に移る。そこには具体的に6つのリーダーシップにおける重要な要素を導き出すわけだが、特に「善い目的を作る能力」を哲学用語の"フロネシス"という概念を用いて説明し、結局はこの能力がアイゼンハワーは決定的に高く、そして重要であったと結論づける。
アイゼンハワーは常に「善い目的」を構築し、それで場の文脈を作り上げ、実践的知恵で実現、物語っていったことにより、史上最大の作戦を勝利に導き、その後大統領となり、近年再評価されつつある"第三次世界大戦から人類を救った男"になったと分析する。
途中、野中さんの戦史好きが発露されてか、作戦の詳細に記述が行き勝ちであるが、終章のリーダーシップ論は、何か困難な挑戦や大きな組織を率いる等に際して、とても参考になるはずです。
本当は「戦略の本質」の1つの章として書こうとしたらしいので、上記の本が好きな方にもオススメ。
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マーシャル、ド・ゴール、チャーチル、パットンなどの著名な人をステークホルダーにし、多国籍連合軍を成功に導たアイゼンハワーには、何にも揺るがないブレない軸が備わっていたのだと思う。
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アイゼンハワーの活躍はすばらしい!
ナチスドイツもヒトラーの判断が誤らなければ戦況が変わったなど、指揮命令系統の重要さがわかります。
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なんとなく本屋で見かけて購入したのだが、これほど中身の濃い本だとは思わなかった。
第二次世界大戦をノルマンディー上陸作戦をメインに記載し、アイゼンハウアーを軸としたリーダーシップ論を展開する。
こうした本は概して、経緯の記載が面白くないものだが、本書は人物が生き生きと描かれ、小説のように引き込まれた。リーダーシップ論について読者に解釈を委ねる部分が多い点は、むしろ本書の意義から効果的ではないか。
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2018年9月7日読了。
383ページ。
チャーチルにはなれなくても、アイゼンハワーには凡人でもなれる。
モントゴメリーは思っていた通り、クズ将軍。