紙の本
作風がホラーと合っていない気がします
2015/05/07 01:11
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラフカディオ・ハーンの「怪談」を柳広司さんがリメイクした作品です。
普段は頭脳ゲームを軸としたミステリが本領のため、ホラーってどうなの?と思いつつ読んでみましたが、やっぱりミスマッチだと思います。古典のリメイクものとして読む分にはまぁまぁの面白さ(それでも☆3.5くらいです)ですが、柳広司さんが書いたものとして読むと、あんまり本領を発揮できていない感じがしました。どうせなら、江戸川乱歩の古典作品をリメイクした方がより良い短編集になったのではないか、などと勝手な想像をしてしまいました。そのぐらい惜しい作品です。
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小泉八雲『怪談』を下敷きにした短編集。
原典とは異なり、舞台を現代に設定し、ミステリ的な構成にしたことで、『恐怖』の種類がかなり異なる仕上がりとなっている。
犯人側からの視点が採用されている短編が多いのは、矢張り、犯人にとっては『己の犯行が露見する』ことが一番の恐怖である、ということだろうか。
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ジョーカーシリーズでおなじみの御方ですね。
小泉八雲へのオマージュ。あまり後味の悪さは感じませんでしたね。
どちらかと云うとミステリーぽいかな。
好きなのは雪女とむじなかな。
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小泉八雲の『怪談』をモチーフに書かれた本書。
小泉八雲のものは妖怪やお化けの怖さだけど、こちらはミステリ要素が強く、人間の怖さといった感じ。
とはいえ全部が理屈で収まるわけではなくて、不条理な部分もいい感じに含まれてて面白かった。
私は『雪おんな』と『鏡と鐘』が好きかな。
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怪談というよりミステリーの短編集。
ブグログで短編集ミステリーって書いてあったのを見ていたので、案外全部の話が続くのかな?と思っていたら本当に短編集だった。
読みやすいし、まさか!と思う場面も多かったけど、なんとなく読み進めるのが大変だった。
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小泉八雲の現代版リメイク。雪女、むじな・・・取りを飾るのは耳なし芳一。いずれの結末も理路整然とした流れの中で収斂していく。種も仕掛けもない合理がこの世の厳しさをソリッドに教えてくれる。怪しい寒気に身震いしながら読んだ。無駄のない直線的構成も非常によかった。
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怪談の恐ろしさは不条理だと思うけれど、この作品はどちらかといえばミステリー。きちんと筋が通っているところがむしろ魅力の作品と思う。これはこれでよい。怪談というイメージとは違うかな。
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ラフカディオ・ハーンの作品にインスパイアされた現代の怪談。「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「耳なし芳一」などおなじみの怪談のテーマで現代を舞台にしたお話ですが・・・・・。ちょっと設定や展開に無理がある気がする・・・・・。
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日本的な怖さがある作品。
結局一番怖いのは人間なんだよね、というオチが多かったように思えますがすべてが合理的に説明できる物語ではないので、やっぱり怪談なのかな?
ミステリぽい気もしますが、独特の恐ろしさが淡泊な文章から伝わってきました。
ただ、一読しただけではなんでこのタイトル? と考える内容もあり少し理解するまで考えました。
ろくろっ首は平将門の話があるように、飛ぶ首の話でもよかったような? 伸びているって描写がないので不思議に思いました。
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ラフカディオ・ハーンの怪談をモチーフに書かれた短編集。ホラーというよりミステリかな?ゾクッと来たのは最初の雪女。まんまと騙されました。あやかしよりも人の方が余程怖いというお話。面白かったです。
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小泉八雲の怪談をモチーフにした作品。現代版となり、霊的というよりは、ミステリー色が強い。
短編のため読みやすい。この作家さんはこういった元ある作品をアレンジしたり、想像して膨らませるところが凄い。
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怪談というホラー作品をミステリーに仕立て上げた作品。発想は面白いと思い手にとったが超常的な導入に現実的なオチというのは興がそがれるもんだと再確認。
やはり自分はホラー寄りの人間なんだなぁ。
それでもテラーも嫌いではないので本書は楽しめた。
特に食人鬼はお気に入り。
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サクッと読める短編集。
すぐに読み終わってしまった。
おもにお風呂で読んだのだが、ちょうどいい健康生活を演出することとなった。
どの話も、あまりゾッとすることもなく、フワッとした感じで終わる。
『ろくろ首』がよかったかな。
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小泉八雲の『怪談』を現代風にアレンジした短編集。
うーん、可もなく不可もなくってかんじ。
ただの殺人事件にちょいと不可思議な部分があったり、
他の怪談と同じく読者に推測を求める部分が強かったりと
読んでてどうもしっくりきませんでした。
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現代の怪談話。妖怪とかそういう類いではないが、不気味な短編小説。
その後がわからないから余計に不気味。