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焦土からの奇跡的な経済復興。そしてバブル崩壊から新自由主義経済による格差拡大、日銀の介入の是非、そして民主党政権の失敗…。日本の政治家と官僚はどのような過ちを犯してきたのか。
本書によればわが国の高度経済成長は朝鮮戦争という幸運や田中角栄などの豪腕政治家の政策が「結果的に」成功した、というイメージで、ほとんどの経済政策が失敗している。計画的に成功したものはあまりないようで、そもそも経済というもの自体が生き物であり、計画とは食い合わせが悪いのかもしれない。全体として何が言いたいのか、どうしたらいいのか、ちょっとピンと来ない本だった。
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戦後から現代にいたるまでの経済政策及びその周辺についてのまとめと著者の意見
学校の歴史において戦後史特に戦後経済史はなおざりにされることが多い。一方で現在に最も近い、また社会人としてビジネスに携わる上で常識として知っておいたほうがよいのはこのあたりのことなので、本書により知識を補完するのはありだと思う。
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節目節目の政策決定の背景に注目しながら、戦後日本経済史を辿る、2014年春に出た本。次のようなことが書いてある。
・なぜバブルが起き、なぜそのソフトランディングに失敗したのか
・ゼロ金利政策、量的緩和策についての日銀の立場
金融政策について多めに割かれており、合間に小泉改革と格差社会、民主党のマニフェスト検証などの内容。概ね時系列だが各章の関連ははっきりせず、筋の流れはあまりない。その辺が新聞の連載特集風(著者はジャーナリスト)。網羅的でもないが、個々の記事は読みやすいので重要イベントをざーっと辿るのにはよいかも。
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バブル崩壊後の経済政策の迷走っぷりを検証する一冊。
歴史の後出しじゃんけん的な感じもするけど、こうした側面があったことを覚えておく必要はあるんじゃないかな。
だいたい住専や長銀の破綻処理に投入された税金って何の役に立ったのだろう。たった20年前のことでしかないのに、それすら検証できていない。もっと税金の使われ方に敏感にならなくちゃね。
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文字通り戦後の経済史について述べたもの。
「失敗」と付いているとおり、若干批判的(特に高度経済成長後は)ではあるものの、経済史について知ることができた。