忘却の声 上 みんなのレビュー
- アリス・ラプラント (著), 玉木 亨 (訳)
- 税込価格:2,090円(19pt)
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2014/06/28
- 発送可能日:7~21日
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紙の本
認知症患者が容疑者のミステリー
2018/05/06 22:59
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
優秀な手専門の外科医であるジェニファーが60代にして認知症となってしまう。
母に似て優秀な経済学者である娘は、同居して世話をするヘルパーを雇うなど懸命に世話をするが、ぐうたらで金にだらしない息子は、しぶしぶ顔をだしながら妹のスキをみて、母にさらに金をせびる。
そのような状況下でジェニファーと家族ぐるみのつきあいをしていた隣人アマンダが何者かに自宅で殺され、死体の指が4本きれいに切断されていた。
ジェニファーは家族やヘルパーの顔を見分けることも難しくなっており、記憶は順序が入れ替えられ、ノートに書かれた記録を読むことで、まわりの状況を確認するしかない。ところが、アマンダの殺害当日のページが、刃物のようなものできれいに切り取られている。
認知症患者の頭の中、はっきりしているかと思えば、次の瞬間にはおぼろになってしまう記憶・・・。ジェニファー本人のモノローグでつづられる各シーンが興味深い。
今自分が考えていたことの筋道が、急に霧の中に消えてしまうという感覚が何かに似ている?と考えていたら、読書しながら眠りに落ちていくときにそっくりだと気づいた。
下巻がさらに楽しみだ。
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