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ちょっとチカラワザ的収斂だとしても、全体が大きく動いていく中で香砂の狩りの結末と優子の行く末が気になって一気に読み切ってしまった。悪意でつながった三つの物語、リアルとファンタジの境目をすり抜けるような展開は面白かった。
香砂と如月と優子、三つの全く別の次元の物語が「悪意」によって一つに結び付けられたときその全体が明らかになる。
その三つの物語を一つにつないでいったのは、どこにでもいるようなゆとり世代の青年行人。
このキーマン行人の性格、というか、設定がちょっと…。
自意識過剰で自信家でだけど卑屈なところもあって、人とうまく付き合えない、いわゆる「ぼっち」。それなのに正反対の性格の美晴に見初められたり、行きずりの香砂に食住を無償で与え危険を承知で狩りの助っ人をしたり…冷めてるのか熱いのか、どっちだ?
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専門学生行人が渋谷で出逢った不思議な少女香砂。
連続事件を追う刑事水瀬。
悪意の憑依、そしてその討伐という主軸は面白いが
全体にがちゃがちゃした印象。
もっと練れた気がする。
【図書館・初読・7/25読了】
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リアルの中に謎のファンタジーが入り込んだ物語。
最初から、謎の、”世にも奇妙な”的要素があり過ぎてついていけない。
主人公のへたれ大学生君のキャラも好みではない。
半分くらいまでは読み進めたが、段々苦痛になり、結局読み終えずに図書館に返却してしまった。
この作者、長沢樹君とはあまり相性が良くないみたいだ。
文章が好みじゃないのかなあ。
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女の子が連続暴行犯の悪霊を退治する。それをドキュメンタリーとして記録する。しかも、あの人が犯人だった!
テンポ良くストーリーが展開して、面白い。これ、映画化しても面白いかも。
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09/03/2014 読了。
図書館から。
置き換えると、
如月は、真由。
夏目君は、遊佐。
美晴は、秋穂みたいな感じだなーと思いつつ。
途中まで長かったんですが、
事件がまとまり始めたら一気にいけました。
香砂が無邪気でかわいかったなぁ。
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推理小説ではないと思う。中2病と言う言葉が何度もでたり、なんというか、登場人物全体が演技をしているような、文体。
内容は、オカルト?SF?
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悪霊退治?何かまとまるまでが長かった。後半はそれなりに面白かったけど中途半端なファンタジーな感じ…
2014.10.8
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収束するまでの危なっかしさが、魅力。
悪意が、ロジックで説明できたら、ミステリとして受け入れられるかもしれないが。
できないからこそ、香砂は、魅力的なんだろう。
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「悪意」と闘う謎の少女と、渋谷で起こる連続事件。一見普通のミステリかと思いきや……あれ、そういう傾向の話だったの? そこは意外ではあったけれど、「そういう話」だと思って読んでいたらまたしてもミステリ的な仕掛けがあったりも。終盤に近付くにつれ、ぐいぐいと引き込まれました。
ややホラー的要素もあって、シュールな印象。でも「悪意」の部分については現実的にもわからないでもない、かも。そしてそんな存在と闘う彼女の存在は非常にカッコよく思えました。
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メインになるネタが純ミステリ的には難しい素材ということを十二分に分かっていて書かれたお話なことは伝わってくるんだがそれが成功してるかというとやはり微妙なわけで。
ただ個人的に云えばこの人の小説は好みなんでオレ的にはアリかなあと。
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「悪意」というのが今作のキーワード。欲求が人を突き動かしてしまうある種のホラー要素もある作品です。
登場人物は長沢さんらしいと毎回思います。
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長沢樹の、ちょっとファンタジー入ったミステリ。
奇抜な要素のある青春譚が好きなので、個人的には結構お気に入った。
ミステリとしても、派手さはないがペース配分が安定的で悪くはないと思った。
最後のあたり、バトルシーンらしきあたりも、普段は好きでない展開なのに関わらず、気にならなかった。
これまでの著作では、ベスト。
4
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途中で止めてたのを読了。
以前読むのを止めていた理由は、主人公がコンプレックスを隠す姿が辛かったから。
そのコンプレックスが、誰もが共感できるであろう、
自分より優れた人に追いつきたい、認められたいというものだったから、刺さりすぎて読むのを止めてしまった。
意見を求められても、無難な言い回しで回避し、でも承認欲求を隠しきれてない主人公が自分に重なったのだろう。
事件を起こしそうにない人が事件を起こす理由を"悪意"が取り付くからというオカルトじみた理由にしているが、あながち間違ってはいないのではないか。
実際、良い意味でも悪い意味でも、何故あの頃夢中になっていたのかわからないことは皆あるのではないだろうか。
何かがきっかけで、夢から覚めたように、当時を振り返ることができる。
悪事を働いたり、ネガティブな感情が強いときのそれを"悪意"と表現したのではないか。
夏目の場合は、コンプレックスが"悪意"に近い存在であり、香砂により"悪意"が取り除かれ、自身のコンプレックスに向きあうことができた。
自己表現や承認欲求に関するコンプレックスをこの本を通して自覚させられるため、読むことで自身の"悪意"を取り除くことができるのかもしれない。
少なくとも見たくないものを見せられ自覚させられた気はする。
ジャンルは推理小説やミステリでは無いと思う。
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夏制作の映像を作る専門学生、
悪意を追いかける少女、
暴行事件を捜査する刑事、
渋谷を舞台にそれぞれが交差する。
ミステリを期待していただけに、
非科学的な物が出てくるのはちょっと…
主人公の男の子が他の作品と似たような感じ。
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「ぼっち」「中二病」といった単語が出てくるところがイマドキだなあと思いました。ミスリードを促す部分は気づかなかった。。