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「私は、次に生まれてくる時も、そのまたその次に生まれてくる時も、やはり助産師になりたいと思っています。」
こう言い切る日本助産師会会長さんの岡本喜代子さんと、聖路加の進純郎先生の共著。
ペーペーでも、自分のなけなしの助産力を最大限に発揮して、黒子として邪魔しないで寄り添う。導くだなんて、取り上げるだなんて、おこがましい。自分の力で生んだ、と思ってもらえるお産ができる助産師になりたい。
お産は、月の満ち欠けや台風の影響を受けるのですよーなんて言いながら、正確なことは全く知らなかったが、合点。
羊水は、海水と成分が似ているので、羊水が月のエネルギーに引っ張られているのと同じ現象が子宮内に起きて、陣痛が誘発される。正確には、満月、新月の1日前と3日後がピークだそう。
台風の前後にも、お産が多い。その理由は、低気圧ー酸素が少なくなると身体が自動的に酸素を使わないように制御して、リンパ球が増えて副交感神経優位、リラックスモードになる。リラックスすることで良い陣痛が来る。
産婦さんにお話するうんちくが増えた。
「助産師は、1年目の新人であってもすでに十分な助産力をからだの中に秘めています。助産力とは、形のあるものではありません。それは、母と子に体する熱い思いにほかなりません。合併症のない産婦について医療の介入をできるだけ防ぎ、女性の産む力を信じ、そっとそばに寄り添い、気配として存在する。母と子に対する助産力はそれだけで十分なのです。」