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巻頭論文の「オフショア・コントロールとは何か−抑止のための戦略」が大当たり。五段階で八くらい。
特集の『深層ウクライナ危機』は欧米の誤算が原因。新冷戦なんて無いよ。的な論調が多かったのは良かった。ウクライナ問題と中国の矛盾したから味方を指摘しているのも良かった。が、クリミア半島とウクライナ東部は別の問題として捉えている物が無かったのはちょっと片手落ちのような。(締切の関係か?)
「『積極的平和主義と静かな抑止力』を巡って」は静かな抑止力の概念が今ひとつわからなかったのと、それが果たして北京に対して有効なのか?という根本的な疑問が抜けなかった。
特集2の「ブラジルと日本の絆」は、W杯に無理にあわせて特集を入れた物の、滑っているような印象。どうして日本規格のハイビジョンをブラジルが採用した話が出てこないのか不自然なんだが。
『対日韓政策は対中政策−オバマ歴訪で見えたベイリアリズム』はオバマの言う米国のアジア回帰を担保するのは日韓の行動では無く、米国が口だけで無く行動を伴うことだと思うのと、韓国政府に『政治的リアリズム』を期待するのがリアルポリティクスか?という疑問が…