紙の本
色々な職業の人が参考に出来る本
2018/08/22 12:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アップルカモミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ユマニチュードという革命」に続いて読んでみました。
イラストが多くて現場での実践に繋がるようになっている印象です。看護職の方の声もところどころに挟まれていました。
仕事を効率的にこなす為に講じた策が患者の体力や気力を奪い、結果的により看護・介護者の仕事を増やして現場を疲弊させてしまうというのは、なんとも皮肉です。よほど重症で無い限り、身体の清潔を保つことや食事・散歩など本人の出来ることは本人に任せる方が、総合的に良い結果をもたらすであればこちらの道を選んだ方が良いと思うのですが。どこの世界でも似たような問題を引きずっているところがあるような感じがします。
リスクもあるかもしれないが、そのリスクを引き受ける覚悟を専門職と組織がともに持たなければという言葉が示唆に富んでいます。
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投稿者:とん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで特集をしていて、気になっていました。入門で、と思い読みましたが、具体的で、自分の意識も改革できる内容で、為になりました。日常にも生かしたいです。
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ユマニチュードの4つの柱「見る」「話す」「触れる」「立つ」のうち、最初の3つは一人でもできることなので、仕事の現場でやっていることなのですが、起立ができにくい人に対しては「立つ」は2人で介助する必要があり、まだ試していません。
仕事の現場には立てない人がたくさんいらっしゃいますので、機会があったらぜひ試してみたいと思っています。
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このテの技法技術論には飽き飽きして読むのも嫌だったけれども、これは素直に認めます、とても良い。「こんなん当たり前」「こんなん常識」と体系化・言語化されてこなかった事象に対して、単なる一側面からではなく、バイオサイコソーシャル(スピリチュアル)な視点からの根拠と、具体的な技術を同時に教えてくれるケア本て、まずないんとちゃうやろか。そういう意味で革新的であると思います。
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とある入居者様との関わり方に悩んでいる時に見つけた本書。
当たり前だけど忘れがちな大切なことが書かれています。
そして、関わり方の上手い人は本書の内容が実践できているなとも感じました。
もうひとつ本書の特筆すべき点は、多くの人に読まれる工夫がされているところ。
ほどほどの分量、可愛らしい挿絵。
これは購入してすぐ最後まで読み通すことができました‼︎
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まわりで話題になっていたので読んでみました。
「ユマニチュード入門」
認知症ケアの新しい技法として注目を集めているそうだ。実践の中身としたら、アタリマエのことかもしれないけれども、これを多忙な業務の中で実践していくのはかなり覚悟がいると思う。
そういう意味で、「技術」と言うよりは「運動」であるとも言える。
日常の実践の中で自分なりにユマニチュード風に、透析のシャント穿刺に応用してみたところ、「いつもより痛くなかった」との感想をもらった。これだから臨床ってやめられないんだよね。
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ユマニチュードは、哲学であり、技法である。
「介護」についての本ではあるのですが、人としてどのように人と接するか、について考えさせられる、とても素敵な一冊でした。
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医療関係者に捧ぐ。
「この本には、常識しか書いていません」
帯書きの通り。
でも、常識的にしていたことが正しいんですよ、と言われると、
安心して明日からの業務に励める人もいると思う。
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新聞の書評で気になった一冊。介護の現場で支援する側と受ける人たちの関係性によって、驚く程の機能回復を導くことができるという、ゆえに”Humanitude ユマニチュード”は魔法か?との表現にもなる。
基底となる考え方は、個人への尊厳と、慈愛の情、介護という立場ではなく人と人との対等な関係性。イラストと簡潔な文章で書かれる内容は、言われてみると至極当然なのでが、これが実際にできているか。
印象に残る内容が一つ。生まれたての赤ん坊とあなたはどのように接しますか。伝わる伝わらざるにかかわらず、目を見て話しかけ、これから意思を持って育っていくであろう柔らかく小さな存在に、敬意と慈愛を持って接しているではないか。介護を要する人々も同じ。
既に他界した母の最期は、意識なく寝たきりの状態で、特養にて支援していただきました。訪れるたびに介護していただいた方から、「昨日お話していたら、目の反応がちがうのよ、声も出たのよ」と。改めて皆さんのご支援に感謝申し上げたい。
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一般病棟に研修へ行くまえに知りたかった情報ばかり。しかし、救命センターや集中治療室の場でも十分通用する事柄だと思う。今日から実践してみよう。
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「ユマニチュード」とは”人間らしくある状況”を満たす状態を指すそうです。NHKで特集された認知症番組で見た方もいるでしょう。イヴ・ジネスト氏が認知症患者に語りかけ、見つめ、患者が持つ力を引き出していく、その技法と心構えについて解説した本です。挿絵と字体がとても読みやすい。構成も明確なのでどこから読んでも入りやすく迷いません。
認知症を患う人に向き合った時、介護が必要な時に感じる脱力感、無力感が軽減されます。
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介護職員初心者研修課程テキストに書いてある内容を踏襲した実践本。これが今話題になっているということは、従来の介護がいかにひどかったかの裏返しか。
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思っていたよりもずっと具体的な
介護や看護の現場で用いるための技術マニュアル。
こういったことをマニュアル化しないといけないほど
現場の状況は厳しいってことなのだろうか…
意思の疎通がむずかしい相手だとしても
「ヒトをちゃんとヒトとして扱う」という
スピリットの部分は介護家族にも充分参考になるものだった。
カラーのやわらかいイラストがふんだんに使われていて
とても読みやすい。
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確かに実際の技術的な部分は「なるほど」的な感じだが、その考え方「ユマニチュード」は人権の近辺からして至極ごもっともなこと。たぶんここから門外漢が双方を理解しなければならないのは、それぞれに置かれている状況と構造。「地域」に携わる者としても必読の内容だと思う。
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今、巷に話題になっている本である。NHKでも放映されていたのを見てさっそく読んでみた。述べられていることは世間一般では常識ではあるが、病院、特に急性期病院では常識ではない。治療が優先される場では、ケアは治療のしもべとなる「常識」がはびこっている。その常識を取り戻すことは革命である。革命には苦難を伴うが、気付いた人から立ち上がらなければならない。その勇気をもらえる一冊である。この本は具体的にイラスト付きで書かれているので、アッという間に読め理解できる。しかし実践には練習が必要である。備忘録的にエッセンスだけ記録しておく。「ユマニチュードの理念は絆です」(病気や障害により失いつつある絆を取り戻す方法と理解した)ユマニチュードの4つの柱「見る」(ただ見るのではなく相手の視線をつかみに行く)「話す」(オートフィードバック;自分の動作の実況中継をして自分でエネルギーを作り出す)「触れる」(飛行機の離陸・着陸をイメージ)「立つ」(1日20分立位でのケアを)。心をつかむ5つのステップ(普段の出会いと同じマナーを)1.出会いの準備(自分が来たことを告げて反応を待つ)2.ケアの準備(合意が得られなければあきらめる)3.知覚の連結(視覚・聴覚・触覚の3つの感覚へのポジティブなメッセージを同時に伝えることによりケアを受ける人が心地よく感じる)4.感情の固定(ポジティブな感情を残す)5.再会の約束