紙の本
日常から生まれた童話
2021/04/29 21:59
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投稿者:山口ポン子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今ちょうど連続テレビ小説「花子とアン」が再放送されていますが、ヒロインの村岡花子さん作の童話集です。読み終えてあたたかい気持ちになるお話ばかり。当時の美しい日本語にも心が洗われます。
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朝ドラ・花子とアンにすっかりハマり手に取ったこちらは、朝ドラ観てる人にはお馴染みの物語から、あぁ、花子が作ったんだなーとしみじみと感じられるものがたっぷり、ほんとうにたっぷり詰まった、村岡花子童話集です。
一人息子の道雄くんを亡くしたころに作られた「さびしいクリスマス」はすごくほんわか切なく、だけど花子さんのあとがきを読みしんみりとし。道雄くんを主人公にした「みんなよい日」は、ドラマの歩ちゃんが動いてる様子で当時の道雄くんを想像せることができます。そして養子にとったミドリさんの物語もあり、
お馴染みのミミズの女王にハッとし、たんぽぽの目のなんてことのない日常の美しさにハッとし、ナミダさんの笑うことにもやはりハッとする。
とにかく素敵な素晴らしい童話集。朝ドラを観ていない人も、昔の童謡に抵抗がある人も、きっと感動します。なんて身近な童話集なんだろ、と。
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NHK連続テレビ小説「花子とアン」の主人公、村岡花子。代表作「みみずの女王」をはじめ、多くの昭和の子どもたちに親しまれた童話の名作を収録。
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朝ドラを見ているので、花子さんの口調でお話を聴いている
ようでした。
ドラマで、花子さんの背景がわかるので、「さびしいクリスマス」は、
本当に切なかったです。
大切な息子を亡くした花子さんの想いが伝わってきます。
ドラマにも登場した、「みみずの女王」は、ちょっとシュール。
「ポストへ落ちた蝶々」は可愛いです。
切手を貼った蝶々を見てみたいです
『想像の翼』をいっぱい広げて楽しみました。
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NHKの朝ドラ「花子とアン」のおかげで、村岡花子さんの昔の作品も読めるようになりました。ドラマにも登場した「たんぽぽの目」と「みみずの女王」も収録されています。
嫌われ者でちょっとお高くとまったみみずのフト子さん。ドラマの影響か、このお高くとまったフト子さんが、花子を見かける度に「みみずの女王」を持ち出す、宇田川先生に思えてしまう(苦笑)
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利口な小兎
ナミダさん
考えすぎた船頭さん
めぐみの雨が降るまで
ポストへ落ちた蝶々
鈴蘭の花
朝顔の花
森の白うさぎ
果物畑のたからもの
小松物語
羽根の折れた小鳥
みんなよい日
ミドリの人形
動物の相談会
花の時
春子の夢
くしゃみの久吉
不思議なお面
黒兵衛物語
みみずの女王
夏のサンタクラウス
さびしいクリスマス
謎の犬
王様の行列が黒猫から
たんぽぽの目
すいれんの村
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初めて全部の回欠かさずに見た朝ドラが花子とアン。
作中に出てきたたんぽぽの目、みみずの女王、ナミダさんだけ読めたらいいかーと思っていたのに面白くてほとんど読んでしまった…
みんなよい日
「たのしい心と、元気なお顔、あいだの段段は、わらいごえ。夢でひろったはしごです。お母さん、僕、外へいって遊んできます」
謎の犬
「人間でも犬でも一番偉いことは何かいい仕事を一生懸命にすることだということをたぶん、ワイリイは知っていたのでございましょう。」
それから、不思議なお面。
この3つが特に好き!
装丁もたんぽぽと動物たちで可愛いし、どれも心温まる素敵なお話で、手元に置いておきたくなった。
いつか自分のこどもに読み聞かせてあげたいな。
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小さな子どもたちに語る声が聞こえてきそうな童話集。
信仰や時代からくる教訓めいたお話もたくさんあるのだけど、小さい子たちにより良いようにという願いは強く、とことん優しい。
「さびしいクリスマス」を書いた花子さんの心持が切なくも素晴らしい。
息子さんを亡くした「さびしいお母さん」である花子さん、同じようにお母さんを亡くした「さびしい子供さん」が世の中にいると考え、このお話を書かれたとか。
自分の悲しさだけに沈まず、他者の悲しみに思いを至らせる。
なんという優しさなんだろう。
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童話集でありますが、大人が読んで楽しいお話もあれば、じーんと感じるお話もあります。文章はとても簡単で読みやすいのでちょっとした心の休憩にいいのではないでしょうか。
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子供はもちろん、大人も楽しめる童話集です。
朝ドラ「花子とアン」の再放送を見て、村岡花子さんに興味をもちました。図書館へ行って、たまたまこの本を見つけて借りました。
「ミミズの女王」は、ドラマの中で話題でしたが、思わずクスッと笑ってしまいました。
想像の翼を広げ、これだけの作品を書いた花子さん。おこがましいですが、友達になりたい方ですね(^-^)
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赤毛のアンの翻訳者でも知られる村岡花子さんの童話集です。大正から昭和の始め頃の作品が26篇収録されています。
当時の語り口調で綴られており、丁寧な言葉遣いにゆっくりとした時間の流れを感じ、子どもたちに向けられたお話の数々に心落ち着きます。
表題の「たんぽぽの目」は、庭のたんぽぽが目の前に色鮮やかに広がり、子どもの感性が温かく感じられる作品です。
絵本作家の高畠那生さんの装丁・挿画にもほっこりです。