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日本の優秀なSP首藤武紀が、研修先のアメリカで大統領のSPとして活躍するストーリー。
よく練られているとは思うが、その練ったプロットを消化するのに終始したという感がある。
ジョーカーシリーズのような完全無欠の主人公でもなさそうだし、だからといって人物の心理がしっかり伝わってくるような描写があるかというとそうでもなく、事件の背景も説明先行という印象。
ぐいぐい引っ張りこまれるようなパワーはなく、中途半端に終わってしまった。
残念。
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ジョーカーシリーズのような空気感もあるのだが、何かあと一歩物足りなさが残る。
微妙なイロコイが入ったり、首藤に人間味は少し感じられたが、その分、作品の空気感が弱まった気がして残念。
シリーズ化できそうな作品だし、今後の展開に期待。
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ジョーカーゲームシリーズを今風に置き換えるとこんな話になるのだろうが、現代設定ではやはり今風の制約された範囲内での話となるので、それはそれでよいのだが、主人公が同じ路線でスーパーマンのままなので、能力の高さに裏打ちされた物語の進行の都合のよさに、違和感が残る感は否めない。ただし、そういうものだとして物語を読んだほうが楽しいので、比較はしないほうがよいだろう。
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前半は心の読めない首藤さんに入り込めずにいたけれど、バーンのおかげでだんだんと首藤さんに肩入れしたくなってくる。
ジョーカーシリーズのような完璧に圧倒される気持ちよさはないけれど、今後続きがありそうな気配だし、きっと次の事件でも活躍してくれるのでは…
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日本のSPと、アメリカのシークレットサービスの、
それぞれの警護官同士による、異色コンビの構図は、
ある意味、お約束のパターン、かもしれませんが…、
ハードボイルド過ぎず、程よぃ好感を持てました…。
欲を言えば…、やはり、警護官の任務である、
要人警護のシーンが、もぅ少し欲しかったですが…。
(捜査や謎解きシーンが、多くを占めていたので…)
主人公の首藤は、とてもよかったです…。
相棒のバーン捜査官も、十分に及第点…。
ヒロインの美和子も、よぃアクセントになってた…。
対して、カウンターパートとなるべき真犯人の方が、
役不足だったかな~。人物像や思想、言動などが…。
最後に語られた真相や疑惑の中に、埋没した感じ…。
わずかなモヤっと感は、美和子との結末でそぅが…、
首藤の、優しさと不器用さ、任務への危機意識など、
いろいろなモノの体現化、なのかもしれませんが…、
もし、続編が書かれた時、美和子の存在の扱い方で、
この作品の方向性が決まってくるかもしれませんね。
あと…、作中で、ちょいちょい持ち出された、
シークレットサービスの成立ちや任務のトレビアも、
結構、興味深かったですね…。また、それを、
お話を円滑に進める上でのピースに使っている点も、
よかったです。不自然さを上手く払拭していました。
(ただし、そのために、
時代設定が2001年以前になってしまいましたが…)
作品自体も、それ程重くなく、
さくさくっと一気読みできて、面白かったですよ…。
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最後の最後の一文で★ひとつ格上げ!
んーなんたる皮肉。いま、このタイミングにあれ以前のテロリズムを描くのがニクイ。
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柳さんのオトコの中のオトコシリーズ(勝手に命名)、今回はシークレットサービス!
自分の命よりも警護対象者の命を優先する。というヒトとしての本能に反する職務を果たす過酷な仕事。そりゃ、ストイックにもなりますよね。
ただでさえ、感情の起伏が少ない(と見られがちな)日本人のこれまた極度に無表情に徹するシュトー。これを読んで彼に惚れない女はいないですね、きっと。
大統領を狙った爆弾テロ。
ハードボイルドな警察モノに漂うほのかな恋模様が、もどかしくてもどかしくて。
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一つ前に読んだ日本の私設SPの話がぬるかったので
こちらの人物が際立った。
このくらいじゃないとね。
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J.F.ケネディ大統領がダラスで撃たれたとき、搬送された病院では救急医が民主党員か共和党員かチェックされた。頭部が破壊されていても救命措置を施し、死後も時間をかせぐためだろう。政党・軍・産業界・敵対国等々の利害関係者の思惑が錯綜したことだろう。
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『D機関シリーズ』のようなハードボイルドさはない。ワシントンDCとSP、このふたつの設定において、外側と内側の実情やトリビア的情報も披露しながらさくさく展開していくが、作中の表現や会話などの雰囲気が典型的な“アメリカーン”なので、読んでて気恥ずかしくなる。USAドラマでありそうな感じ。社会問題も絡めてはいるが、全体の印象が軽いので、そっち側にいけばいくほど逆に可笑しく見えてしまう。
細部までよく練られたストーリーなのに勿体無い気はする。エンタメとしては面白い。どこかで見たようなシーンが多いので、映像もイメージしやすいし。意味深な終わり方なので続編があるのかなあ。その時はどこか別の国でやってほしい。アメリカーンな柳広司はもう結構。
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なんかまだ隠れた陰謀を感じる。続編があるのかなあ。ジヨーカーシリーズほどのインパクトはなかった。思ってたより読むのに手間取ってしまった。
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柳広司新刊と言うことで思わず買ってしまった。
ミスリードがミスリードってわかるのにじゃあ正解は何だって言われるとわからなくて、最後まで考えながら楽しく読めた。
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【115冊目】やっぱり柳氏の作品はD機関ものが一番おもしろい。それ以外の作品は、本作も含め、可もなく不可もなくだと思うんだよね。
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タイトルから「キング&クイーン」の続編かと思いきや、うーん、こう来ますか。いやいや楽しい。こういうパターンでこの後も是非書いてほしいものだなあ。
お話の展開も、予想を小気味よく裏切ってすすむ。凝ったプロットを堪能した。アメリカ大統領警護のトリビアにも興味津々。スーパーな主人公に説得力を持たせるのはとても難しいと思うが、D機関シリーズといい、これといい、実にうまい。
あえて一つケチをつければ、この作者、女性を描くのはあまりお得意ではないのでは? こんなにわかりやすくツンツンする人っている?
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連載時に、途中まで読んでいて、続きが気になってました。背景を考えると、唸りそうだけど、美和子とは再び会えるといいな。